1. 卓球レポート Top
  2. 大会
  3. 国内大会
  4. インターハイ
  5. 郡山インターハイ2017
  6. 郡山インターハイ5日目⑤ 男子学校対抗は愛工大名電が連覇達成!!

郡山インターハイ5日目⑤ 男子学校対抗は愛工大名電が連覇達成!!

大会5日目は男女シングルス2?5回戦と男女学校対抗決勝が行われた。男子学校対抗は愛工大名電(愛知)が遊学館(石川)を3対0で破り、昨年に続き、高校王者に輝いた。

 連覇を狙う愛工大名電と東山(京都)、野田学園(山口)と、強豪校を破って初の決勝進出を果たした遊学館の対戦になった決勝。王者・愛工大名電は1、2番に宮本、木造を起用。一方の遊学館はこれまで前半で起用していた出雲を後半に下げて、1番で川村、2番で三上を起用というオーダーで挑んだ。
 トップの宮本対川村の対戦は、宮本が第1ゲームを先制したが、固さの見える宮本に対して、川村が第2、第3ゲームを奪取。川村は宮本のループドライブに対して、迷うことなくフォアハンドカウンターを振り切るなど、思い切りの良いプレーで形成を逆転した。第4ゲームも5-1と川村がリードしたが、ここから宮本がラリー戦で粘りを見せて逆転。2対2となった最終ゲームも終盤までもつれたが、勝負どころで堅実なプレーを見せた宮本が勝利。トップで貴重な先制点を挙げた。
 2番は木造と三上の対戦。団体決勝の直前に行われたシングルスでは苦しんだ木造だが、この一戦では持ち味の速攻で得点を重ねるなど、終始ゲームの流れを支配してストレート勝ちを収めた。
 愛工大名電が優勝に王手をかけたダブルスは、第1ゲームから拮抗した展開となる。ダブルスチャンピオンの木造/高見に対して、出雲/五十嵐が互角の戦いを見せたが、最後は木造のチキータが炸裂して愛工大名電ペアが第1ゲームを先取。このままでは終われない遊学館ペアは、第2ゲームで大きなラリー戦を制すなど、打ち合いで愛工大名電ペアを上回り、1ゲームを返した。第3ゲームは愛工大名電ペアが奪い、迎えた第4ゲームは遊学館ペアが10-7とリード。しかし、木造/高見がじわりと点差を詰めてジュースに持ち込む。最後は遊学館ペアにつなぎのミスが出て、愛工大名電ペアが勝利。21年ぶりに王座をつかんだ昨年に続き、愛工大名電が高校チャンピオンの頂点に立った。

 遊学館は出雲、五十嵐、三上ら3年生を中心に、ベンチ、スタンドの応援が一体となった戦いで見事、初の決勝進出。決勝では、敗れはしたもののラブオールから気迫全開で立ち向かい、心を揺さぶるプレーを見せてくれた。チームの指揮をとった植木監督は、「初の決勝は楽しかったです。今回は、正直「日本一」しか考えていなかったのですが、僕の力不足で勝たせてあげることができませんでした。名電の選手たちは簡単なミスをせず、こちらは攻めてハイリスクなプレーが多くなったので、基本を徹底しないと追いつけないと感じました。後半まで回してもう少しあの時間を楽しみたかったです」と決勝を振り返った。

■愛工大名電・今枝監督のコメント
「優勝できてほっとしたという感じです。激戦になると思っていて3対2のスコアを想定していました。試合前は1番で加山を起用しようと考えていたのですが、加山が前半で出てくることを予想していた三上に一度も勝ったことがないということだったので、オーダーを書く直前に宮本に変えました。宮本は団体決勝の前のシングルスで煮え切らないような負け方をしていたので、決勝の舞台でたたけるかなと不安もありましたが、最後は絶対に強い方が勝つといって送り出しました。
遊学館のオーダーが予想外でしたが、その中で宮本がよく勝ってくれました。正直、試合の中で僕自身が一度諦めかけたのですが、劣勢からよく巻き返してくれました。決勝のトップ、ジュニア2位という実績という重圧の中、よく耐えてくれたと思います。
2番の木造は、シングルスのときよりも「自分がやってやる」という感じだったので、堂々と試合をしていました。見ていて不安要素が少なかったですね。
ダブルスは団体戦のエースだと思っていたので、昨日のミーティングではシングルスで負けてもダブルスは勝ってほしいと伝えていました。その中でこういう結果を出してくれたのは本当にすごいことだと思います。
 今年は木造が日本代表としてチームを離れることがあるなど、練習が一緒にできない時期もあった中で大会を迎えて不安要素がありましたが、ダブルスをはじめ本当に選手たちが頑張ってくれました。頭が下がる思いです。」


<男子学校対抗決勝>
 愛工大名電(愛知) 3-0 遊学館(石川)
○宮本 7,-11,-12,9,8 川村
○木造 5,6,4 三上
○木造/髙見 10,-6,7,10 三上
 高見 - 出雲
 田中 - 五十嵐

愛工大名電が連覇達成!!

宮本は厳しい戦いを制してチームに先制点をもたらした

エース・木造は圧巻のプレーで勝利

最後は木造/三上のダブルス王者が締めて栄冠を手中に収めた

遊学館はチームが一体となって熱い戦いを見せた

川村は強気のプレーでジュニア2位の宮本を相手に健闘

卓レポ.comでは本サイトのほかにツイッター(https://www.twitter.com/takurepo/)でもリアルタイムの情報を配信します。是非ご覧ください。

試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
平成29年度全国高等学校総合体育大会:http://2017soutai.jp/
全国高等学校体育連盟卓球専門部:http://www.koutairen-tt.net/
今大会の模様は卓球レポート9月号(8/20発売)に掲載予定です。

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■大会の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■大会の新着記事