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全日本卓球2018 平野美宇が苦しみながらも勝利を収め、2年連続の決勝へ

女子シングルス準決勝第2試合では平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)がゲームオールジュースの大激戦の末に永尾尭子(アスモ)を破り2年連続の決勝進出を決めた。


<女子シングルス準決勝>
平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園) -9,5,2,-9,-11,5,10 永尾尭子(アスモ)

 連覇を狙う平野はここまで6回戦で芝田沙季(ミキハウス)、準々決勝で松澤茉里奈(十六銀行)にゲームオールの末に勝利して準決勝に進出。苦しみながらも接戦をものにしてベスト4に入った。一方の永尾は昨日の準々決勝で前回ベスト4の佐藤瞳(ミキハウス)に粘り勝ちでベスト4入りを果たした。
両者による一戦は永尾が第1ゲームを先制。お互いにレシーブに手を焼く場面が見られて点差が離れない展開が続くが、10-9と先にゲームポイントを握った永尾が最後は中陣に下げられながらも強烈なドライブで巻き返して得点して先制点を挙げた。
 先制された女王・平野だが、第2ゲームは回転量の多いバックハンドドライブを軸にラリーを組み立ててゲームを奪取。焦ることなく落ち着いてプレーしてゲームを取り返した。続く第3ゲームは平野が序盤から大きくリード。サービスからの展開できっちりと3球目を攻撃を決めると、レシーブでは厳しいツッツキで永尾のミスを誘いスタートから9連続得点。11-2で奪い、2ゲームを連取した。
 続く第4ゲームも平野が試合を優位に進める。サービス・レシーブでラリーの主導権を握る展開が続き、終盤までリード。このまま一気に決めると思われたが、永尾のサービスに対してレシーブミスが続くなど9-9に追いつかれると、9-9からは再び永尾のサービスに対してレシーブが甘くなるなど連続失点。リードしながらも取り切ることができなかった。
 これで流れが変わったか、第5ゲームは平野が序盤でリードしたが、ここから永尾がじわじわと迫って中盤で5-5と追いつく。第4ゲームに続く接戦となる中で平野は永尾のアップ系のサービス、下回転系のサービスをうまく織り交ぜたサービスの配球に苦しむ。平野も粘りを見せてジュースにもつれるが、最後まで永尾が巧みなサービスで平野のレシーブを崩して13-11でゲームを連取。王者を相手に先に3ゲームを奪った。
 追いつめられた平野だが、第6ゲームはレシーブが浮いても台から少し距離をとってラリーを見せるなど11-5でゲームを取り返す。
 どちらに転んでもおかしくない試合は最終ゲームに突入。終盤まで点差が離れない展開が続いたまま、9-9で最終局面を迎える。ここで平野がサービスからの展開で両ハンド攻撃を決めてマッチポイントをつかむが、続くラリーでは永尾が中陣からの打ち合いで同点に追いつく。意地と意地がぶつかり合う中、10-10のラリーでは永尾のフォア前のサービスに対して平野が横回転を入れたレシーブで返球。虚を突かれた永尾の返球が甘くなったところを強打でたたきこむと、最後は自身のサービスエースで勝利。最後まで永尾のサービスに苦しんだ平野だったが、競った場面で思い切りの良いレシーブを見せて、大接戦をものにした。

■永尾尭子のコメント
「ここまでこれるとは思っていなかったので、この大舞台で善戦できたことは自信につながりました。
 サービスが効いていると思っていたので、そこは徹底していました。ミドルにサービスを出すことで自分の3球目攻撃もしやすかったり、自分のパターンにできていたので、そこは徹底して出していたが、最後はちょっと力んで、うまく進められませんでした。
 9-9に追いついて相手も緊張しているのがわかったのでチャンスかなと思いました。最後はあそこまでいったら勝ちたかったですね。勝てた試合だなと思うので悔しいです。  平野選手は経験や戦術の幅が広く、ラリーで点を取れなかったので平野選手の方が上かなと思いました」

 

大激戦の末、平野が2年連続の決勝進出
 
永尾のサービスに苦しんだが、最後は振り切った

永尾は女王を追いつめたが、わずかに及ばず

 

詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://www.japantabletennis.com/zennihon2018

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