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【男子団体準決勝】ドイツが韓国を振り切り、決勝進出!


ドイツが韓国を4時間越えの激闘の末に振り切る!
 

フランチスカがラストを締めた!

経験と技の豊富さで2点取りのボル


 
<男子団体準決勝>
ドイツ 3-2 韓国
 
 フランチスカ 5、-5、-8-、5 李尚洙○
○ボル 10、-10、4、5 鄭榮植
 オフチャロフ -6、-5、-6 張禹珍○
○ボル -9、8、-3、11、10 李尚洙
○フランチスカ 6、8、-4、9 鄭榮植
 
 2大会ぶりに決勝進出を目指すドイツと、日本に勝って勢いにのる韓国の準決勝はラストまでもつれる大熱戦になった。
 ドイツは、昨日のブラジル戦で控えに回ったボルとフランチスカを2点使いで、3番にオフチャロフというベストに近いオーダーを組んできた。一方の韓国も、日本戦と同じように李尚洙と鄭榮植を2点使いし、3番に張禹珍というベストメンバーだ。
 
 トップのフランチスカ対李尚洙は、フランチスカのパワーを速さで上回った李尚洙が勝ち、韓国先制。
 2番は、腰の痛みで昨日のブラジル戦を大事を取って欠場し、この試合に照準を合わせてきたボルと、日本戦で2点をたたき出した鄭榮植の対決になった。第1、第2ゲームはお互いが取り合うが、第3ゲームに入ると、ボルが鄭榮植との間合いを完全につかみ、ラリーで圧倒する。張本や水谷よりも台から少し距離を取り、多彩なテンポで繰り出してくるボルのドライブに対し、鄭榮植は思うように速攻がかけられない。ボルがさすがの対応力とそれを可能にする技の幅広さを見せつけて鄭榮植を下し、ドイツが振り出しに戻す。
 
 


暴れん坊の張禹珍がオフチャロフを下す

調子が上がらないオフチャロフはベンチでこの表情

4番のボル対李尚洙は今大会のベストバウト

パワーで押したフランチスカがラストで鄭榮植を下す

日本戦での2点取りから一転、2点落としの鄭榮植


 
 3番のオフチャロフと張禹珍は、張禹珍のワンサイドゲームになった。素早いフットワークと勘のよさでオフチャロフのチキータやループドライブをことごとくフォアハンドドライブで狙い打つ張禹珍。一方、足を故障しているというオフチャロフは、いつもの動きとはほど遠い内容。張禹珍がオフチャロフを終始圧倒し、韓国が王手をかける。
 
 4番のボル対李尚洙は、今大会のベストゲームになった。ボルがループドライブからの両ハンドドライブで抜き去れば、李尚洙も得意の台上ドライブやショートスイングのバックハンドカウンターで応戦。お互いが簡単なミスをしない上に、行き交うボールが鋭くて質が高いため、息をのむような見応えのあるラリーが続く。一進一退の攻防は第5ゲーム、ボルが10-9とリードしたところで李尚洙にネットインが出てゲームオールジュースまでもつれ込む。ところが、10-10の場面で李尚洙がネットインを謝罪するかのようなまさかのサービスミス。続く長いドライブの打ち合いをボルが制して、またもドイツが振り出しに戻す。
 
 両国の命運は、5番のフランチスカと鄭榮植に委ねられた。前半で失点している両者にとって、一転してヒーローになるために是が非でも取りたい試合だ。試合が始まると、フランチスカ有利でラリーが進む。鄭榮植が速攻で攻め込むが、中陣から放つフランチスカのパワードライブに押し返される場面が目立つ。フランチスカがゲームカウント2対1とリードして迎えた第4ゲーム、序盤は鄭榮植に大きくリードされる。しかし、フランチスカがじりじり追い上げ、10-9でマッチポイント。フランチスカが強烈なバックハンドドライブを打ち込んで勝利を決めた瞬間、ドイツチームがフランチスカに向かってなだれ込んだ。
 4時間を超える死闘を制したドイツは2大会ぶりに決勝進出。中国と頂点を賭けて決勝を争う。ボルの腰とオフチャロフの調子が気がかりだが、世界卓球2018ハルムスタッドのフィナーレにふさわしい熱い戦いを期待したい。
 


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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)

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