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平成30年度前期日本リーグ〜男子1部はリコー、女子1部は十六銀行が優勝〜

前期の日本卓球リーグが、5月30〜6月3日まで高知県立県民体育館(高知)で開催された。大会最終日は男女1部の最終戦が行われ、男子はリコー、女子は十六銀行が優勝を果たした。
【男子1部】リコーが昭和52年創部以来の初優勝!
 男子1部は、最終戦までリコー、シチズン時計、協和発酵キリンの3チームに優勝の芽がある展開。しかし、協和発酵キリンが東京アートにストレートでそうそうに敗れ、優勝はリコー対シチズン時計の勝者に絞られた。
 試合は、まさに一進一退で進む。トップでシチズン時計の神がリコーの山本の早いテンポに押されつつもしのぎ切り、先制点をあげるが、2番はリコーの有延がシチズン時計の町を会心の当たりで下してすかさずタイに戻す。
 3番のダブルスはリコーの有延/鹿屋が、やや固さが見られるシチズン時計の町/上村に打ち勝ち王手をかけるが、簡単には引き下がれないシチズン時計もカットの御内が池田をストレートで下し、振り出しに戻す。
 ラストはリコーが鹿屋で、シチズン時計は上村。最近の成績では上村が優位かと思われたが、試合が始まると鹿屋が圧倒する。「勝ったら優勝」というプレッシャーを微塵も感じさせずにラケットを振り抜く鹿屋。対する上村は球際が非常に強く、ラリーにめっぽう強い選手だが、鹿屋の打球のあまりの鋭さになかなかラリーにさせてもらえない。終始、鹿屋が優位に立つ展開で上村をストレートで下し、リコーに昭和52年の創部以来となる初優勝をもたらした。リコーの会心の初優勝は、伝統ある日本リーグの歴史に新たな1ページを書き加えたといえよう。
 2位にはシチズン時計、3位には東京アートが入った。  

ラストで優勝を決めた鹿屋を迎えるベンチ

豪打でエースの町を沈めた有延

シチズン時計ラストの上村は鹿屋の豪打に追いすがったが...


●リコー・工藤一寛監督インタビュー
「びっくりというのが1番の感想です。去年ファイナル4で4位に入り、さらに上位をと思っていましたが、ほかのチームの戦力を見ると入れ替え戦も覚悟していました。ただ、今大会は途中からラストに回れば勝つ雰囲気がありました。シチズン時計戦でもラストに回ったとき、監督の僕だけかも知れませんが、勝ったなと思うぐらい鹿屋の状態が神がかっていたので、優勝するときというのはこういう感じなのかなと。鹿屋は入社4年目の選手で、これまで調子いい悪いを繰り返してきましたが、今回は1戦目から調子がよかったので活躍してくれるんじゃないかと思っていました。監督としては鹿屋にダブルスとラストで負担ばかりかけて申し訳ないなという思いです。
(優勝がかかったシチズン時計戦は)気負いはまったくありませんでした。勝ったら優勝なんていう場面はそうそうないので、選手全員楽しみながらプレーしてくれたと思います。
 監督就任して5年目ですが、1年目で2部落ちという辛い経験が今に至っていると思います。選手たちは普段9時から5時半まできっちり仕事してから練習する社会人なので、あまり細かいことは言わず、自主性を重んじています。それがダメな方に転ぶときもありますが、今はいい方向にいっていると思います」

【女子1部】十六銀行が6年ぶりの優勝!
 女子1部は、最終戦まで十六銀行が全勝、1敗で日立化成が追う展開で、十六銀行は最終戦のサンリツに勝てば文句なしの優勝だが、試合はラストまでもつれた。
 トップで加藤知秋が平にゲームオールで競り勝ち、2番で松澤が天野をストレートで下して十六銀行がそうそうに王手をかけたが、3番のダブルスは加藤知秋/加藤杏華の姉妹ペアが、ビッグトーナメント王者の松本/平に敗れ、続く4番、ルーキーの山本も平にゲームオールで競り負け、優勝の行方はラストにゆだねられた。
 ラストは十六銀行が加藤杏華で、サンリツはルーキーの三村を抜擢してきた。試合は経験豊富な加藤が優勝の重圧を振り払うかのような速攻で要所を締め、三村をストレートで下し、十六銀行が全勝で2012年以来、6年ぶりの優勝を決めた。
 全勝したとはいえ、十六銀行は今大会で中国電力、日立化成、デンソー、サンリツと2対2のラストまでもつれる試合を4つしのいでいることが示す通り、圧勝というわけではなかった。しかし、誰かが負けても誰かがカバーするチームカバーリングと、勝負強さ、粘り強さという団体戦において最も求められるところが他チームに比べて抜きん出ていた。
 2位には日立化成、3位には中国電力が入った。

サンリツ戦で優勝を決めた加藤杏華を迎えるベンチ

切れ味鋭い両ハンドで勝ち点を重ねた松澤

2位の日立化成のポイントゲッター・鈴木(左)/平

●十六銀行・河田靖司監督インタビュー
「優勝するときは流れとか勢いとか、何かしらドラマみたいなものがあると思っています。今大会は、ホームマッチのときにダブルスが大逆転で勝ち、それがドラマの始まり。それで、高知にきても3対2の試合をしっかり拾えて、シナリオもできながら最終日を迎えることができたので最後のサンリツ戦も3対2の勝負でいいと思って臨みました。
 全部がヤマでしたが、昨日は2試合あったことと、その中の1試合が、戦力的に整っていて優勝候補だと見ていた中国電力さんに勝てて乗り越えれたことが大きい。ただ、サンリツさんも前回優勝チームですので、最後まで挑戦者の気持ちでやれば流れはあったのでいけるかなという感じでいました。
 全勝もうれしいですが、デンソーさん、中国電力さん、日立化成さん、サンリツさんと3対2の勝負を4つしのげたことがすごく大きいと思います。1つ間違えば全部落としていたかも知れないので。結果的に全勝だっただけで、そういうぎりぎりの勝負を勝てたのがよかったと思います。
 ほかのチームを見ると、監督やコーチが変わったタイミングでいい成績が出ることが多いのですが、うちも今回伊藤みどりが新しくコーチになりました。彼女も長く十六銀行で選手としてプレーしていましたから、僕が選手に伝えきれないことを僕の意図を理解してくれて、僕がいないときでも選手に僕の気持ちを代弁してくれていましたし、まだ若いのでチームのキャプテンのような役割も果たしてくれました。2〜3人分くらいの役割を果たしてくれたので、本当に伊藤に感謝したいなと思います」

(取材/文=猪瀬健治)


大会の記録は日本卓球リーグのホームページに掲載されています。
日本卓球リーグ実業団連盟:http://www.jttl.gr.jp/

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