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2018後期日本リーグ~男子1部はシチズン時計、2部は日野自動車が優勝~

2018年の後期日本卓球リーグが、11月7~11日まで山形県の酒田市国体記念体育館で開催された。男子1部はシチズン時計、男子2部は日野自動車が優勝を飾った。
【男子1部】シチズン時計が1995年の前期リーグ以来、23年ぶりの優勝!
シチズン時計が23年ぶりのV!

キャプテン御内の闘志がチームに火を付けた!

町(右)/上村は優秀ペア賞を授賞

 大会4日目にして、得失点差で優勝をほぼ手中にしていたシチズン時計。最終戦はリコーに敗れたものの、8チーム中唯一、一敗で大会を終え、1995年の前期リーグで優勝して以来、実に23年ぶりとなる優勝を手にした。
「MVPは御内」と伊藤監督が即答したように、優勝の立役者は何といっても御内だろう。糸を引くようなカットと攻撃選手顔負けのフォアハンドドライブで、カット打ちに定評のある高木和(東京アート)、笠原(協和発酵キリン)らを敗った試合は感動的ですらあり、チームを大いに奮い立たせた。
 シチズン時計は団体戦・個人戦を問わず、各全国大会で常に上位進出しているため、23年ぶりの優勝と聞いて意外だったが、それだけ強豪ひしめく日本リーグで勝ち残るのは大変だということの証左だろう。
 前期リーグでは優勝まであと一歩というところでリコーに痛恨の敗戦を喫したシチズン時計。その悔しさを胸に秘め、キャプテン御内の覚醒に加え、神、町、上村と実力者がそろった布陣は、23年間止まったままだったシチズン時計の針を力強く動かした。
●伊藤誠監督のコメント
「前期の悔しさがあっての優勝なので、すごくうれしいし選手もよくがんばってくれました。選手たちが本当に自立して自分たちでしっかり考えて準備をしてくれました。その結果が優勝という結果に結びついたんじゃないかと感じています。
 特に、昨日(大会4日目)の東京アートと協和発酵キリンの2戦に勝たないと優勝はないと思っていたので、その第一戦目のトップで御内が高木和に分が悪い中、勝ってくれたのがすごく大きい。みんなに勇気を与えてくれたなという感じですね。MVPは御内です。
 監督になって8年、前から優勝するチャンスはありましたが、勝ちきれなかったのは私の指導不足。今までは理想を追い求めていて、やれるだろうという方針でしたが、でもやれなくて苦しんでるわけですよ選手は。それに気づき、選手ファーストで選手たちを盛り上げるとか元気づけることを心掛けるようにしたことがよかったかなと思います。
 ただし、1番は会社のバックアップです。 新しく卓球場を建ててくださったり、試合ごとに応援に来てくださったり、卓球ができる環境がすごく整ってきています。我々は結果で恩返しするしかないので、選手たちも自覚を持って卓球ができていると思います」
●御内健太郎キャプテンのコメント
「前期で悔しい思いして、後期は絶対優勝するぞっていう思いを持って全員で練習してきて、その成果が出て本当にうれしく思います。(個人的には)まったく勝てなかった高木和さんにも勝てたり、カット打ちのうまい笠原にも勝てたりして調子が良かっと思います。
 本大会に来て初戦の愛工大戦で前半に出た町と神の二人がいいプレーしてくれました。その初戦の入り方がすごくよかったので、それが結果につながったのかなと思います。
 会社のバックアップあってこその優勝だと思ってるので本当にうれしく思ってますし、堂々と胸を張って報告したいと思います。
 森田さんが業務が忙しくてなかなか練習に来れない状況で、4人で練習する日々が続いたんですけど、4人だとどうしてもぐだぐだになってしまうところがありました。そこで、4人で話し合い、疲れていたら練習を早めに切り上げるとか、多球練習に切り替えるとか工夫をして、質の高い練習ができたと思います」

2位 東京アート
東京アートは24回目の優勝を目指したが...

対協和発酵キリン戦で平野を下し、大矢、吠える

3位 協和発酵キリン
3位の協和発酵キリン

後藤はシチズン時計の上村と激しく打ち合ったがわずかに及ばず


 2位には東京アートと協和発酵キリンが5勝2敗で並んだが、得失点差で東京アート。最終戦で東京アートが協和発酵キリンをストレートで下したことが大きなアドバンテージになった。東京アートとしては、シチズン時計戦トップで高木和が御内に勝利していればもつれただけに、悔やまれる敗戦になってしまった。
 協和発酵キリンは新戦力の後藤が加わってチーム力が上がったが、シチズン時計と東京アートに敗れ、3位にとどまった。
 男子1部の順位は以下の通り。
1位 シチズン時計
2位 東京アート
3位 協和発酵キリン
4位 リコー
5位 日鉄住金物流
6位 愛知工業大学
7位 クローバー歯科
8位 琉球アスティーダ



【男子2部】日野自動車が涙の全勝初優勝!
日野自動車がうれしい初優勝!

岩崎が優勝を決め、歓喜の輪ができた

迫力のプレーでチームを勢いづけた村井

 男子2部は、最終戦で日野自動車と原田鋼業の全勝同士が、優勝をかけて対決。トップで日野自動車の船本が原田鋼業の松浦を下すと、2番で村井が、原田鋼業のエース・横山をアクロバティックなプレーで下し、値千金の勝利。ダブルスは敗れたが、4番で岩崎が渾身のプレーで徳島を下し、日野自動車が全勝で初優勝を果たすと、歓喜と涙の輪ができた。
 男子2部の順位は以下の通り。
1位 日野自動車
2位 原田鋼業
3位 朝日大学
4位 信号器材
5位 JR北海道
6位 山形県選抜
7位 トヨタ自動車
8位 藤ミレニアム
9位 豊田自動織機
10位 協和発酵バイオ
11位 ボッシュ
試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
日本卓球リーグ実業団連盟:http://www.jttl.gr.jp

(写真/文=猪瀬健治)
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