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全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)〜及川と安藤が優勝〜


第85回全日本大学総合選手権大会が10月25〜28日まで、ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館/兵庫)で開催された。大会最終日は男女シングルス5回戦〜決勝が行われ、男子は及川瑞基(専修)が初優勝、女子は安藤みなみ(専修)が2連覇を達成し、大学生の頂点に立った。
ダブルスは男子が硴塚将人/緒方遼太郎(早稲田)が初優勝、女子は安藤みなみ/枝松亜実(専修大)が2連覇を遂げた。

【男子シングルス】及川が同士打ちを制し初優勝

181028-zng01.jpg男子シングルスは及川瑞基が初優勝

181028-zng02.jpg前陣で力強い両ハンドを振り切った

181028-zng03.jpg田添は中陣から切れのあるバックハンドを見せた

181028-zng04.jpg準決勝、決勝と2つの同士打ちを制してタイトルを手に入れた

 男子シングルスは、昨年決勝で熱戦を演じるもわずかに優勝に手の届かなかった吉村和弘(愛知工業)が準々決勝で田添響(専修)に敗れ、最後の優勝のチャンスを逃した。準決勝では、木造勇人(愛知工業)を破り勢いに乗った硴塚将人(早稲田)にも打ち勝ち、田添は決勝に進出。かたや、及川瑞基(専修)は5回戦で松山祐季(愛知工業)にリードを許すも、粘り強く戦い相手のミスを誘うプレーで逆転勝ち。準決勝では、ライバルの三部航平(専修)をストレートで破り決勝に勝ち進んだ。
 決勝は、前陣で広角に両ハンドドライブを放った及川が2ゲームを先制。しかし、パワーのある田添が下げられても思い切り振る和製カルデラーノとでも言うべき鋭いバックハンドで応酬し、2対2に。ここで及川が「サービスを整理して臨んだ」という5ゲーム目で競り勝ちペースを取り戻すと、及川らしいワイドな攻めで田添を台から下げ、前陣で攻めきり4対2で初優勝を決めた。

■及川瑞基選手のコメント
目標にしていた優勝ができたのでとてもうれしいです。準決勝、決勝と同士打ちで、少し意識してしまった部分はありますが、勝負どころで声を出して流れをつかんだり、競り合いをものにできたので、そこがよかったと思います。
三部とも田添さんとも部内では勝ったり負けたりで五分五分ですが、僕は小柄で下がったらなかなか得点できないので、なるべく前について相手を揺さぶってチャンスを決めるという点にだけ集中しました。
決勝は1,2ゲーム目は前についてバックハンドで攻めることができましたが、3,4ゲーム目はサービス・レシーブが出だしのところで甘くなってしまってそこをつかれてしまったので、また5ゲーム目からはサービスを整理して、そこだけ気をつけました。
8決定の松山選手がすごい勢いがよくて、1対2で負けていましたが、4ゲーム目をジュースで取れて流れがつかめました。この試合が一番苦しかったです。
 



181028-zng05.jpg硴塚は精度の高いバックハンドが光った

181028-zng06.jpg三部は安定した両ハンドで勝ち進むも同士打ちに泣いた

 3位には硴塚と三部が入った。硴塚は4回戦で木造を破ると、郡山北斗(専修)、一ノ瀬拓巳(中央)をどこからでも打てる精度の高いバックハンドで勝ち上がり単複で表彰台と検討した。
 三部は安定感のある両ハンドドライブで酒井明日翔(明治)を破ってベスト4入り。準決勝では同級生でライバルの及川と対戦したが、決定力で勝った及川にストレートで敗れた。



【女子シングルス】安藤みなみが2連覇

181028-zng11.jpg安藤は単複で2連覇の快挙

181028-zng12.jpg優勝への強い気持ちで激しいラリー戦を制した

181028-zng13.jpg森田は最後まで高い集中力でプレーしたがわずかに及ばず

181028-zng14.jpg安藤は念願の2連覇を決めて魂のガッツポーズ


 女子シングルスは第1シードで優勝候補の安藤みなみ(専修)が2連覇を果たした。優勝を狙う選手たちは打倒安藤を目指してきていたのだろう。安藤の武器であるフォアハンドスマッシュに対する対応力が上がってきているように感じた。しかし、それでも安藤の攻撃力は他をしのいでいた。5回戦では粘り強く戦う笹尾明日香(早稲田)を振り切ると、準々決勝で小室聖(日本)をストレートで降し、準決勝では守備力の高い徳永美子(早稲田)を何とか打ち崩して決勝に勝ち進んだ。
  一方の森田彩音(中央)は準々決勝で秋田佳奈子(中央)との同士打ちを制すると、準決勝では中畑夏海(愛知工業)との打ち合いを制して決勝へ駒を進めた。
 決勝は激しいラリー戦となったが、安藤が3対1とリードしたところから、森田が高い集中力で安藤の揺さぶりに対応。甘いボールを見逃さずに強打で攻めて2ゲームを連取。流れは森田に傾いたかに見えた。最終ゲームも森田がリードする展開で進んだが、安藤が学生女王の意地を見せて前陣両ハンドで攻めきり、2連覇の栄冠をつかんだ。
 優勝を決めた瞬間には、ガッツポーズで振り上げた手を下ろすと、安堵の涙があふれ出した。その涙からは安藤が大きな重圧と戦い続けてきたことが読み取れた。単複の2種目で2冠は星野美香(現姓馬場)以来、33年ぶりの快挙。学生卓球史に残る偉業となった。

■安藤みなみ選手のコメント
去年優勝していて、今年も優勝するという気持ちで、練習も自分なりに追い込まれながらやっていて、最後苦しい中勝てたので本当にうれしいです。決勝は3対1リードでしたが、逆転されるんじゃないかという不安がありました。7ゲーム目も相手の流れになっていましたが、途中で自分もプレーが単調にならないように、前についてやらないと絶対に悔いが残ると思ったので、そこはしっかりやりました。
ダブルスで優勝していたので、シングルスも尚更優勝しなきゃと思ってやっていてので勝ててほっとして泣きました。2冠で2連覇というのは考えないようにはしていましたが、プレッシャーになってしまった面はありました。



181028-zng15.jpg徳永は最後の全日学にかける強い思いを感じさせるプレー

181028-zng16.jpg中畑は威力のある両ハンドドライブで4強入り

 3位には徳永と中畑が入った。徳永は5回戦で田口瑛美子(筑波)に驚異的な粘りで逆転勝ちを収めると準々決勝で瀬山咲希(中央)とのラリー戦にも打ち勝ち準決勝へ。安藤の連続攻撃にも高い守備力で食い下がったが、一歩及ばなかった。
 中畑は準々決勝で阿部愛莉(早稲田)に回転量の多い威力のある両ハンドドライブで打ち勝って初のベスト4入りを果たした。
 

【男子ダブルス】硴塚将人/緒方遼太郎(早稲田)が初優勝

181028-zng31.jpg硴塚/緒方が大学生ダブルス王者に

181028-zng32.jpg緒方のチャンスメークと硴塚の決定力の連係で得点を重ねた


 男子ダブルスは硴塚/緒方(早稲田)のエリートアカデミー出身ペアが、早稲田大に中野裕介/下山隆敬以来13年ぶりの男子ダブルスタイトルをもたらした。決勝では松下大星/宮本春樹(愛知工業)からマッチポイントを奪われながらも、あきらめないプレーで逆転勝ち。硴塚、緒方ともうれしい個人戦初タイトルを手にした。

■緒方遼太郎選手のコメント
これまで最高成績が2位で、個人戦で初タイトルだったので、優勝したことによってこれから自信を持って試合に臨めるようになると思います。
僕らのペアは、硴塚さんが得点源になってくれるので、それを生かせるように僕がサポートしています。
全日本選手権大会のダブルス予選に落ちていて、今大会でベスト4に入らなければ全日本に出られなかったのですが、ベスト4決定が埼玉工業大の千葉/中村で、僕は去年上村さんと組んでベスト4決定で千葉さんのペアに負けて全日本に出られなかったので、そういうこともあって2人ともすごい緊張していました。0対2からのスタートになりましたが、あきらめずにそこを勝ち切れたことで勢いがついたかなと思います。

■硴塚将人選手のコメント
僕も全国大会の個人戦では初めてのタイトルなので、すごいうれしいです。エリートアカデミーのときから緒方が後輩なので、一緒に組んで優勝できたのはよかったです。
緒方はレシーブでも何でもできて、一つ一つの技術もしっかりしているので、チャンスを作って僕が決めたり、ミスせずにつないでくれるところがいいですね。
準々決勝で千葉/中村ペアに劣勢から勝てたのでそこを乗り切ることができて優勝できたと思います。
 
 
【女子ダブルス】安藤みなみ/枝松亜実(専修)が2連覇

練習の成果を見せ、うれしい2連覇

連係の取れた異質ペアで徳永/阿部に初勝利

連覇を決め笑顔でハイタッチ


 女子ダブルスは安藤みなみ/枝松亜実(専修)が昨年に続き優勝を決めた。左右の異質攻守型というペアで、両者がチャンスを逃さずに決めるスタイルで、決勝では強豪の徳永/阿部(早稲田)にストレート勝ちを決めて連覇を決めた。

■安藤みなみ選手のコメント
去年と同様、枝松と2人で優勝を目指してやってきました。決勝の徳永/阿部(早稲田)には勝ったことがなかったので、優勝して2人とも本当にビックリしていますし、よかったと思っています。
 
 
なお、大会の記録は日本学生卓球連盟のホームページに掲載されています。
日本学生卓球連盟:http://www.jsttf-takkyu.com

(写真/文=佐藤孝弘)

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