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全日本卓球2019 女子シングルスのベスト4が決定。14歳の木原が準決勝進出!

丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催されている平成30年度全日本選手権大会。6日目は女子シングルスの準々決勝が行われ、ベスト4の顔ぶれが決まった。

伊藤が安藤に2年前のリベンジを果たし、準決勝へ

伊藤は充実のプレーでベスト4へ

多彩なサービスで安藤にプレッシャーをかけた

安藤は伊藤の変化サービスと思い切ったレシーブに押された


●女子シングルス準々決勝
伊藤美誠(スターツSC) 13、−11、5、7、6 安藤みなみ(専修大)

 第一シードの伊藤は、準々決勝で安藤と対戦。バック面に異質ラバーを貼り、スマッシュを得意とする安藤は伊藤と似たタイプであり、伊藤にとって2年前の全日本で敗れた因縁の相手でもある。
 試合が始まると、序盤はお互いがサービスからの切り裂くようなスマッシュを決め合い、互角の展開になる。しかし、中盤から「相手がレシーブから回り込んで打ってきたので、心理を読まれていると感じた。また、いろいろな形でサービスを出して来て分かりづらかった。レシーブから回り込んで打たれてもいいので、それを1本止めてからラリーに持っていくような気持ちで行こうと最後の方に監督から言われましたが、そこを強気にいけなったのが残念」と安藤が振り返るように、伊藤はサービスがよく利き、レシーブでも安藤得意の巻き込みロングサービスを狙い打てるようになる。
 サービスとレシーブで優位に立ったことで伸び伸びラリーできるようになった伊藤が安藤に4対1で勝利。2年前の借りを返してベスト4へ駒を進めた。


覚醒した森が加藤の鉄壁をこじ開け、ベスト4へ

森が苦手の加藤を下し、歓喜の大ジャンプ!

回り込みフォアハンドドライブが面白いように決まった

加藤は必死のバックハンドで応戦したが、森の勢いに飲み込まれた


●女子シングルス準々決勝
森さくら(日本生命)10、ー7、ー8、9、11、5 加藤美優(日本ペイントホールディングス)

 森対加藤は序盤から激しいラリー戦になった。しかし、ラリーでミスしない加藤が2対1とリードし、流れをつかんだかと思われたところから、森が覚醒した。
 男子のように横に振り抜くバックハンドドライブから機を見て回り込むフォアハンドドライブで加藤の鉄壁を打ち破り、地元・大阪で表彰台を決めた。
「加藤選手とはかなり試合をしていて、最近は二回連続で負けていたので思い切って行こうと思っていました。今日は作戦が上手くはまりました。1試合だけだということが事前に分かっていましたので、疲れても思い切り足を使ってフォアで攻めていこうと思っていました。加藤選手には何回も逆転負けを喫しているので、最後まで自分のペースだとは思いませんでした。Tリーグで経験させてもらい、競って当たり前という気持ちで試合に挑むことができている。競っても自分のペースで試合ができるようになってきているので、そこが成長していると思います」と森。明日も気合いの回り込みが炸裂するか。要注目だ。


早田が驚異の攻撃力で芝田を寄せ付けず

早田は攻めの速さや球威で芝田を圧倒した

早田の攻めに押されて自分のプレーができない芝田はこの表情


●女子シングルス準々決勝
早田ひな(日本生命)4、8、8、7 芝田沙季(ミキハウス)

 昨日、石川(全農)を打ち砕いた早田の驚異の攻撃力は今日も健在だった。はじくこするが自在のバックハンドに加え、男子ばりのフォアハンドドライブで芝田を圧倒。芝田もボールの威力では早田にひけを取らないはずだが、早田のオーラに気圧されたかのように凡ミスを連発。結果、最後まで攻撃の手を緩めなかった早田が芝田をストレートで下し、ベスト4へ進出した。
「初めて対戦してみて、ボールの速さや台上の質など全て向こうが上で完敗でした。勉強になったのでこれからの試合に活かしたい」と試合後、早田の強さに脱帽した芝田。
 一方、勝った早田は明日の準決勝で伊藤と対戦する。石川、芝田を圧倒した早田の攻撃力が伊藤をも飲み込むのか。それとも、伊藤が持ち前の創造性で早田を封じ込めるのか。いずれにせよ、明日の女子シングルスの最重要カードであることは間違いない。


耐えた!14歳の木原がカットの佐藤をゲームオールで制し、準決勝へ

木原は的確なスマッシュと我慢のプレーで佐藤の鉄壁カットを破った

佐藤は5ゲーム目まで完勝ペースだったが、促進ルールで乱された


●女子シングルス準々決勝
木原美悠(JOCエリートアカデミー)ー5、10、ー7、ー10、9、8、9 佐藤瞳(ミキハウス) 

 準々決勝最大のハイライトになったのが、14歳の木原対カット主戦型・佐藤のカード。
 序盤は佐藤の鉄壁のカットに得点パターンが見い出せず、ゲームカウント1対3と木原が追い込まれる。しかし、木原がツッツキや軽打で粘っている中、第5ゲームの終盤に促進ルール(サービスが1本交代になり、サーバーはラリーが13回以上続いたら失点になる)が適用され、これが木原にとって転機になった。
 促進ルールが適用されたことにより、持久戦で優位に立っていた佐藤はサービスを持ったときに短期決戦に出ねばならず、ペースが乱れた。一方の木原は、粘りを基本としながらもサービスを持ったときは腹をくくって強攻、レシーブに回ったときはじっくり粘り、佐藤の攻撃をカウンターブロックするなどしてじりじりと追い上げる。結果、木原が佐藤にゲームオール9本で勝利。石川佳純以来となる14歳での全日本ベスト4を決めた。
「5ゲーム目の促進ルールから流れが変わって逆転負けをしてしまった。結果だけでいうと去年と同じ負け方をしてしまってすごく悔しい気持ちがあるが、自分の戦術転換だったり、要所で思い切って戦術を変えていくことが出来なかった試合だったと思います。促進ルールになるまでは自分が押していたし、相手も手がなくなってくきて促進ルールになったので、そこで勝ち切ることが出来なかったのがくやしいです」と佐藤。
 一方、木原は「最後はすごく疲れていて、一番考えていたのは我慢という気持ちで、緊張はしていたのですがそのことを忘れて最後まで我慢しました。(カット打ちは)結構得意です。自分はスマッシュがあるので、スマッシュをしっかり活用して勝利につながったと思います。(5ゲームの終盤で促進ルールになり)今まで促進になったことがほとんどないので、ルールを覚えているか心配でしたが、コーチがしっかり教えてくれたので対応できました。(促進ルールでは)自分のサービスから3球目攻撃を思いっきり打つよう心掛けました。ジュニア女子の準決勝で負けてしまいましたが、ジュニア女子で負けた分、シングルスですごい成績を出したいと思いはありました」とコメント。
 ベスト4でも十二分にすごい成績だが、さらにすごい成績を残すことができるのか。木原は明日の準決勝で森と対戦する。

(文=猪瀬健治 写真=佐藤孝弘)


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詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:http://www.japantabletennis.com/zennihon2019/

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