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元全日本王者が斬る!渋谷浩の眼
〜女子シングルス決勝・準決勝〜

<女子シングルス決勝>
伊藤美誠(スターツSC) 11,9,6,-9,5 木原美悠(JOCエリートアカデミー)


 伊藤のフォアハンドの手数の多さが際立った試合でした。木原もうまく伊藤のミドルを攻めていましたが、伊藤のミドル処理が上手(うわて)でした。ミドルに来たボールに対してバックハンドで横回転ブロックをさりげなく使って、そのボールが低く入っていました。素晴らしい技術です。

 伊藤は要所でロングサービスを使って、木原にラリーを起こさせていたのもうまかったですね。伊藤は木原がレシーブからフォアハンドで攻めてこないことが分かっていたのだと思いますが、うまく、フォア前、フォアミドル、バック側にロングサービスなど、サービスの配球がよかったです。さらに伊藤はフットワークにもキレがありました。今大会で一番試合数が多い選手ですが、あのフットワークで三冠を達成したのは圧巻ですね。

 フォアハンドは遠心力を使ったスイングで威力を出すタイプではありませんが、下回転のボールに対してショートスイングのライジングでバックストレートに持って行くボールなどは、気配がないので相手は驚くと思います。振りかぶって打たれれば相手は対応できると思いますが、予測できないので、相手は何をされるか分からないといった状況になってしまうでしょう。それにしても、大会最終日にこれだけのパフォーマンスが発揮できるというのは相当なレベルの選手だと思います。すごいの一言に尽きますね。オリンピックでもメダルを獲る可能性はかなり高いと思います。

 木原はバックハンド攻撃とフォアハンドカウンターは一級品ですね。これからどんどんフィジカルも強くなって、プレースタイルもより洗練されてくると思うので、今後に期待ですね。


<女子シングルス準決勝>
伊藤美誠(スターツSC) 7,9,7,9 早田ひな(日本生命)

 早田は伊藤のボールに対して距離を取らずに打ちにいきましたね。ただ、正確性では伊藤の方が上回り、結局早田が無理して打ちにいってしまった形でミスが多かったですね。

 観客の皆さんからしたら、早田がなんであのような簡単なボールをミスばかりしているのかと思うかもしれませんが、そうさせているのが伊藤の力であって、早田がプレッシャーをかけられていた証拠だと思います。

 打ってもカウンターされるのではないかなど、いろいろなことで集中力が分散されて、打たされているという形だったと思います。伊藤は序盤から台上プレーなどで技の多彩さを発揮し、伊藤らしい強さを見せてくれた試合でした。


木原美悠(JOCエリートアカデミー) -6,4,12,6,-5,7 森さくら(日本生命)

 準々決勝の加藤美優(日本ペイント)戦を見て、森は一定のリズム、一定のスピードで来るボールに対してはすごく強い印象を持ちました。その森に対して、木原は短いサービスから三球目をバックハンド強打、そこからバック側に詰めるという作戦が成功して、森は自分のリズムがつくれませんでした。

 森は気持ちよく両ハンドを振らせてもらえませんでした。戦術というか、こういう戦い方が木原の持ち味ですね。


(まとめ=佐藤孝弘)

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詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:http://www.japantabletennis.com/zennihon2019/

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