1. 卓球レポート Top
  2. 大会
  3. 世界卓球
  4. 2019ブダペスト
  5. 世界の指導者が語る挑戦者たち 〜丁寧 対 A.ディアス〜

世界の指導者が語る挑戦者たち 〜丁寧 対 A.ディアス〜

世界卓球2019ブダペストでは、例年にも増して予選からのプレーのレベルが向上している。4日目にはフランスのゴズィーが許昕(中国)を破る大金星を挙げたが、打倒中国を虎視眈々と狙っている選手、そして、そのレベルにたどり着こうとしている選手は世界中にいる。
 この企画では、打倒中国を目標に掲げてきた指導者が見た、挑戦者たちの戦いの様子、そして、そこから中国と対峙しうるためには何が必要なのかを話してもらった。
 1回目は、女子シングルス3回戦で女王・丁寧に挑んだプエルトリコの新星・A.ディアスについて、強豪ドイツチームの総監督であるR.プラオゼ氏に聞いた。

against-china01.jpg


武器になるバックハンドを持っているが
丁寧にはまだ通用しなかった

 A.ディアスは、この2年ですごく伸びた若い選手の1人だと思います。21歳以下では好成績を残してきており、プエルトリコ出身の選手としては今のところ非常に成功していると言えるでしょう。
 ただし、女子シングルスの3回戦で、世界のトップである丁寧に対しては歯が立ちませんでした。正直に言って、まだ世界が違うと言えるでしょう。普段だったらもっと攻撃的なバックハンドで、アグレッシブにプレーしていて、そのプレーにひるんだ相手に対して自分のペースに持ち込むのがうまい選手です。ヨーロッパや中国以外のアジアの選手に対してはかなり脅威になっていると思います。ミスを誘われたり、対応に時間がかかるので、彼女のバックハンドは有効な武器として機能していると思います。
 しかし、相手が丁寧だと、バックハンドに対して適切な距離を取られて対応されてしまいました。そもそも、いい形で振らせてもらったバックハンドがこの試合ではほとんどありませんでした。対中国という点では、まだまだ改善の余地があるということですね。

against-china02.jpg

A.ディアスのさらなるレベルアップに必要なもの

 ディアスがもうワンステップ上がるためには、サービスとレシーブの強化が欠かせません。特にレシーブは、今はとりあえず返して、ブロックから始まる展開で、強打できるときだけするというスタイルですが、先手を取らせても勝てる相手のレベルは限られてきます。レシーブのコースや回転をもっとシビアに追究していく必要があります。

 サービスについてですが、トップの選手はこのサービスを出したら、必ずここに返ってくる、そして、そのボールを狙い打てるという3球目攻撃のパターンを持っているものです。オフチャロフが相手のフォア前にサービスを出したら、ここにしか返ってこないというサービスがあります。石川佳純にも水谷隼にも張本智和にもあるでしょう。しかし、ディアスにはまだそれがないので、相手がレシーブしてきたボールに対して、そのときそのときで対応しています。そうしたときの予測には優れていますが、自分の形でプレーできているわけではありません。そういうサービスからの展開をつくっていかないといけません。

 ブロックも悪くはないですが、精度、コース取りの厳しさをあげたり、カウンタードライブを交えることでさらにレベルアップできるでしょう。ブロックしてラリーにせずに、ループドライブを狙って叩くというのも有効でしょう。
 フィーリングはいいものを持っていますが、自分がいいボールを打った後の位置取りにも改善の余地があります。フットワークや位置取りを練習の中でどんどん取り入れていくといいでしょう。そうすればチャンスボールを得点に結びつける確率がさらに上げていくことができるしょう。


速報を卓レポツイッターでお届けしますので、ぜひごチェックしてください。試合が一段落したら、より詳しい報道記事をアップしますので、そちらもお楽しみに!


なお、詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
ITTF(国際卓球連盟):https://www.ittf.com/tournament/5000/2019-world-championships/
2019 World Table Tennis Championships - Budapest:http://wttc2019.hu/

Recommendおすすめ記事

■大会の新着記事

■大会のカテゴリ一覧

Rankingランキング

■大会の人気記事