女子シングルス準々決勝
平野美宇(日本) 10,6,5,8 佐藤瞳(日本)
何と言っても、平野のカット打ちの打球点の早さが圧巻でした。丁寧はカットに対してバウンドの頂点から落ちてきたところを打っていましたが、平野は頂点前の早い打球点を捉えて、広角に攻め、佐藤は防戦一方になってしまいました。佐藤は十分な体勢でカットさせてもらえなかったので、どうしても返球が浅くなったり、変化が十分につけられなかったりして、そこを叩かれるという悪循環になってしまい、打つ手がありませんでした。
平野の攻めが非常に速かったので、佐藤は丁寧戦のようにカットの高さに変化をつけるというところまでいきませんでした。アジア、特に日本にはヨーロッパと違って、様々な戦型の強い選手がいて、常にそうした選手に対策を立ててきているので、苦手な戦型が少ない選手が多いですね。そういう面でも平野のカット攻略はうまかったと思います。
佐藤の課題としては、決めるための攻撃ではなく、相手の感覚を崩すための攻撃、カーブロングやドライブをもっと混ぜた方がよかったかもしれません。カット一辺倒になってしまうと、どうしても相手は一定のラケット角度で打ち続けられるので、面を変えさせるという意味で、上回転のボールを入れるという工夫は、今後も必要な場面が出てくると思います。
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ITTF(国際卓球連盟):https://www.ittf.com/tournament/5005/2019/2019-ittf-world-tour-japan-open/
Seamaster 2019 ITTFワールドツアープラチナ ライオン卓球ジャパンオープン荻村杯 札幌大会:http://www.japantabletennis.com/japanopen2019/
(取材=佐藤孝弘)