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2019年世界ジュニア 女子団体は中国が3連覇。日本は2位

世界ジュニア卓球選手権タイ大会が、コラート(タイ)のターミナル21で11月24日より開幕した。大会4日目はいよいよ男女団体の決勝が行われた。女子は2連覇中の中国に日本が挑み、3年ぶりの王座奪還に臨んだ。

中国が日本を退け3連覇

迷いのないプレーで2対0とリードした長﨑だったが......

粘り強くプレーした石洵瑶が逆転勝ち

決勝で初の2点起用となった出澤は蒯曼を翻弄するプレーを見せた

蒯曼は出澤のくせ球にしっかりと回転をかけて対応

前半で点のほしかった日本だが、中国が2対0で王手

3番、長身の陳熠はパワフルなプレーだが荒さも目立った

木原はサービスからの展開で優位に立った

木原の快勝で日本は望みを後半に繋ぐ

中国エースの石洵瑶は出澤の果敢な挑戦を退け中国の優勝を決めた

日本は惜しくも2位。個人戦での躍進を期待したい


<女子団体決勝>
 中国 3−1 日本
○石洵瑶 −11、-9、9、8、8 長﨑
○蒯曼 11、-11、6、7 出澤
 陳熠 3、9、-3、-7 木原○
○石洵瑶 -10,12,7,8 出澤
 蒯曼 - 長﨑


 惜しくも敗れた男子に代わって、中国にリベンジを果たしたかった日本女子だが、その夢はついえた。
 中国の石洵瑶と蒯曼を2点起用で3番に陳熠という不動のオーダーに対して、渡邊監督が「勝負に出た」と感じさせる出澤の2点起用には意外性があったし、試合がどうなるのか予測不可能な部分が増えた点で、期待は大いに高まった。

 トップからエース対決となった決勝は、長﨑が2対0とリードするいい流れからスタートするが、3ゲーム目の9−9から弱気になったという長﨑が3ゲームを連続で失い、中国が先制。フォア前へのサービスに苦しめられた。

 昨日の準決勝では北朝鮮の異質型キム・クムヨンに敗れている蒯曼に対して、出澤は多彩なサービス、ツブ高ブロックからのスマッシュなど自分の展開に持ち込み接戦に。しかし、徐々に出澤のクセ球に順応してきた蒯曼が、しっかりとフォアハンドで回転をかけて返球。出澤は受け慣れていない回転量の多いボールに苦しめられ、善戦するものの日本が前半で2失点という苦しい展開に追い込まれた。

 この流れを打ち破るかのように3番の木原が会心のプレーで陳熠を圧倒。巻き込みサービスからの展開で優位に立ち、陳熠は木原のバック面の表ラバーのボールにもうまく対応できずにバックハンドにネットミスを連発。望みを後半に繋いだ。

 出澤はエース石洵瑶に挑戦。1ゲーム目、7−10とゲームポイントを握られた出澤だが、ラッキーなポイントもあり、逆転で先取に成功。第2ゲームも競り合いとなるが、勝負所でロングサービスをうまく使ってきた石洵瑶が粘り勝ちで1対1に。徐々に出澤のボールの変化と距離感をつかみ始めた石洵瑶に流れが傾く。後がなくなった出澤は、リスクを負ってフォアハンド強打で攻めるが、石洵瑶も強気のロングサービスを多用、また、ドライブを浅く入れるなどして出澤を崩し、結局、エースの石洵瑶が2点を取る形で中国が3連覇を決めた。

 健闘したという言葉は今の日本には褒め言葉にはならないだろうが、采配を含め、選手たちのプレー内容に実際にチャンスが多くあった点でも、男子同様、女子にも個としてチームとしての成長を感じたし、大きな伸びしろも示してくれた。続く、個人戦での活躍に大いに期待したい。

■長﨑美柚選手のコメント
「出足はあまり良い状態ではありませんでしたが、その中でも調整して2対0までもっていくことができ増田。3ゲーム目の9ー9で少し迷いが出てしまいました。挑戦しなければいけない場面で守りに入ってしまって、そこを落としてしまったのがすごく痛かったです。その後のゲームは相手の戦術がよかったので、メンタルではなく実力の差で負けたと思います。
 中国選手は技術もすごいですけど、心の面がすごく強いと思います。自信がなくても、相手が嫌がっているところを突いてきたり、勇気のいることですが、そこが中国選手は優れていると思います。自分ももっともっと見習っていかないといけないと感じました」

■出澤杏佳選手のコメント
「最初の2ゲームともリードしている場面が結構ありましたが、挽回されてしまうのはまだ自分の変化だけに頼り切ってしまって、相手に対応された時に自分がそれにさらに対応することができませんでした。2試合も出させてもらったのに、チームに貢献できなくて申し訳ないです。今日のオーダーは、オーダー交換が終わった後に聞きました。2番で絶対取って、次につなげようという気持ちで臨みました。
 試合の最初のほうは自分の変化も効いていたんですけど、試合の中盤では対応されてしまって、その対応に自分がついていけなかった。全然、実力の差が大きいと思います。

■木原美悠選手のコメント
「1、2番で負けてしまいましたが、3番で自分が絶対に勝つということを意識して、勝って4、5番につないでいきたいと思っていました。出澤さんが4番で負けてしまったんですけど、すごく良い試合で、チャンスがあったんじゃないかなと思いました。
 3番で0対2で回ってきても不安とかはあまりなくて、思い切って向かっていくしかないなと思ってプレーしました。少し自信はついたんですけど、自分が一番勝ちたいのは石洵瑶選手。石洵瑶選手が一番強いと思うので、勝って自信をつけたいです」

■渡邊隆司監督のコメント
「選手自身も優勝を期待していたと思いますし、優勝に導けなかったことはすごく残念な気持ちでいっぱいです。
 長﨑は前半で石洵瑶に当てるということは今日のお昼くらいからしていました。彼女も心の準備をしていたと思いますし、私や担当の劉コーチも石洵瑶のビデオを見て対策を立てて、ある程度いい状態で試合はやれていたいんじゃないかと思います。ただ、後半レシーブが単調になってしまったが、ちょっと残念だったかなと思いますね。
 出澤の2点起用は昨日の夜決めました。準々決勝、準決勝と選手がプレッシャーを感じてなかなか思い切ってプレーできていない状態だったので、なんとか解放してあげたくて、起爆剤になるようなものがほしいと思いました。出澤の状態がよかったので、蒯曼と対戦させて1点、長﨑が石洵瑶から1点、前半で2点、少なくとも1点という計算でしたが、両方競り負けてしまったのは計算外でしたね。
 私は無難なオーダーを組むタイプですが、監督が戦う姿勢を見せることで選手が奮起してくれるんじゃないかという意図もあって、出澤をエースに起用しました。ただ、4人は実力差がそんなにあるわけではなくて、みな同じようなレベルなので、場合によってはこのようなオーダーもありかなと思います。
 今大会のメンバーでは、中国の方が格下という見方もありますが、実際にジュニアサーキットやアジアジュニアを見ていく中で、そこまでこちらが上だとは思っていません。決勝の舞台で、取りに行くというつもりでオーダーを組みました。なかなかこういうオーダーを組むことはありませんでしたが、一つの経験にはなったと思います。
 木原は『3番は任せてください』というノリでした。さすがでしたね。サービスが効いて主導権を握っていたので、戦いやすかったですね。陳熠のバックハンドドライブが結構回転がかかっていると思っていましたが、意外とそれほどでもなく、ブロックやミートで合わせることができたので、心配するような試合内容ではありませんでした。
 根本的に技術力の差はあると感じました。4番で出澤がかなりいい試合をしましたが、せった場面でいきなりフォア側にロングサービスを出してきて、あの場面で、今まで出していなかったサービスを普通に出せる、プレッシャーに対する強さ、確かな技術力、その部分で差があるかなと。逆に長﨑が石洵瑶と対戦して、後半ストップレシーブばかりになってしまって、なかなか変えられなかった。やはり技術力の差があるのかなと感じました。
 ただ、色々な駆け引きの中で今回の決勝の結果になっただけで、個人戦になったらまた別の戦いになるので悲観しているわけではありません。今大会、かなりの選手がかなりの種目で優勝を目標に設定しているので、その目標を達成できるように、環境面をしっかり整えるのが僕の仕事なので、選手の状態を把握してしっかりマネジメントしていきたいと思います」

卓レポ.comでは随時、ツイッターとこちらの大会報道で情報をアップしていきますのでお楽しみに!

卓レポツイッター:https://twitter.com/takurepo/

詳細な記録等は下記リンクでご確認ください。
大会公式サイト(英語):https://www.wjttc2019.com/
公益財団法人 日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
国際卓球連盟(ITTF):https://www.ittf.com/tournament/5057/2019/world-junior-table-tennis-championships/

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