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2020年世界選手権大会(団体戦)最終選考会 
〜男子は森薗政崇が内定〜

12月21日〜22日にかけて、LIONカップ 第24回ジャパントップ12が宮城県のカメイアリーナ仙台(仙台市体育館)が開催。
この大会は2020年の世界選手権大会(団体戦)の最終選考会を兼ねており、初日の今日は、男女各10名によるトーナメントが行われ、日本代表の切符を争った。
男子のトーナメントは、森薗政崇(BOBSON)が昨年に続いて最終選考会を制し、日本代表に内定した。

■男子最終選考会優勝 森薗政崇(BOBSON)

森薗は折れない心で、神に0対3から大逆転勝利!

気持ちの強さに加え、最後まで動き切り、体力面での強さも示した

 水谷隼(木下グループ)が腰痛の悪化で出場をキャンセルし、木造勇人(愛知工業大)が繰り上げ出場となった男子のトーナメントは、森薗政崇(BOBSON)が制した。

 第1シードの森薗は、及川瑞基(専修大)との初戦(準々決勝)を厳しいコース取りで突破すると、準決勝で吉村真晴(名古屋ダイハツ)と対戦。第1ゲームを先取するも、吉村の鋭い両ハンドに台から下げられ、立て続けに3ゲームを失ってしまう。第5ゲームをなんとか返すも、第6ゲームは吉村にマッチポイントを握られる苦しい展開が続く。しかし、マッチポイントを得て決めにきた吉村の強烈なフリックをバックハンドで押し返してしのぐと、最終ゲームは立ち上がりからペースを握って吉村を振り切り、逆転で決勝進出を決めた。

 あわや敗戦の準決勝を切り抜けたことで肩の力が抜けたかに思われた森薗だったが、決勝でも試練が待っていた。
 相手の神巧也(T.T彩たま)は乗りに乗っており、立て続けに3ゲームを失ってあとがなくなってしまう。しかし、ここから、来年1月に開催される全日本選手権大会で混合ダブルスを組む伊藤美誠(スターツ)から教わったという巻き込み式サービスが面白いように利き、このサービスを起点に3ゲームを連取。勝負を振り出しに戻した。
 最終ゲームも一進一退の攻防が続くが、終盤、追いつかれたことでプレーが少しおとなしくなった神を森薗が振り切り、なんと4ゲーム連取で勝利。逆転に次ぐ逆転で代表の座をつかみ取った森薗の強靭なメンタルは、日本男子のチーム力を大きく底上げするに違いない。

■森薗政崇のコメント
「今年1年オリンピックレースがあって、トップの2人に丹羽選手と水谷選手と左利きの選手があふれていて、僕はランキングでいうと日本で4番目に位置してはいますが、4番から3番、第一集団までの差を、一年間必死にやってきたからこそ感じています。その中で、最後の方は遠征にも選ばれなくなって、納得する自分が半分、ものすごく悔しい気持ちの自分が半分、そいういう期間がすごい長かったので、この選考会で最後に自分の力で世界卓球の切符をつかみとれて本当にうれしかったです。
今度の世界卓球は、オリンピック前の一番大きな実戦の場だと思うので、自分がどれだけ試合に出て日本に貢献できるかはわかりませんが、それ以外にも現地でやれることはたくさんあると思っています。試合から練習、ベンチでの所作まで自分で意識をして日本のために尽くしたいと思います。
 2週間前に、伊藤美誠選手と大阪で個人的な合宿をやってきました。彼女は1日の練習量がものすごく多いんですが、その中でサービス練習の時間がすごく長くて、僕自身悩んでいたのがサービスだったので、伊藤選手からいろいろなことを教わってきました。それを改良して、今日は特に準決勝と決勝の苦しい場面で、試行錯誤したサービスがすごくハマって勝つことができたので、優勝できた要因を挙げるとするとそこかなと思います。
 2週間だとまだまだサービスの精度が低くて自分なりに自信を持てなくて、序盤は使うことができませんでしたが、(神との決勝は)0対3になって開き直って使ってみたらそれがうまくハマったので、苦しいところで最後まで諦めないで試行錯誤してサービスを出せたのがよかったです。本当にいい合宿ができたと思います。
 今までは全面をフォアハンドでカバーするような卓球をしていましたが、それでは世界で通用しないいうことに気づいて、バックハンドでも得点できるような強打を身につけるようにチェンジしてきています。今日は比較的フォアとバック半々くらいで、バックは下がらずに前で強く打てたんじゃないかと思います」

■男子最終選考会2位 神巧也(T.T彩たま)

あと一歩のところで優勝が手のひらからこぼれ落ちた

 2位の神巧也(T.T彩たま)は、木造、吉村和弘(東京アート)を接戦の末に下して決勝進出。森薗との決勝も、見慣れないバックハンドサービスからの展開や絶妙なストップレシーブで3ゲームを連取し、このまま一気にいくかと思われたが、「4ゲーム目から(森薗に)作戦を変えられて対応できなかった」と本人が語るように、森薗に巻き込み式サービスからの展開で奪われたペースを取り返すことができず、日本代表という大魚を逃した。
 敗戦後、神は悔し涙を拭いながら「卓球人生はまだ終わりではないので、次のチャンスに向けて頑張りたい」と気丈に前を向いた。

■男子最終選考会3位 吉村真晴(名古屋ダイハツ)

切れ味鋭いプレーで日本代表内定を目指したが、準決勝でストップ

 吉村真晴(名古屋ダイハツ)は、戸上隼輔(野田学園高)との注目対決をゲームオールで制したが、準決勝で森薗にマッチポイントを握りながら無念の逆転負け。「なんとかして勝とうという気持ちが圧倒的に(森薗の方が)強かった」と敗戦後、吉村は森薗の気持ちの強さを称えた。

■男子最終選考会3位 吉村和弘(東京アート)

場内が沸くプレーを連発したが、神の気迫に押し切られた

 吉村和弘(東京アート)は宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)にゲームオール9本で打ち勝って準決勝に進んだが、気迫を全面に出しつつしぶとく入れてくる神に対し、思うようにペースが握れず敗れた。

(文=猪瀬健治 写真=佐藤孝弘)

卓レポツイッターでは大会の速報をお届けしています。 詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。

日本卓球協会大会HP:http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/rptid/581/Default.aspx

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