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2021アジア卓球選手権ドーハ大会日本代表選考会 〜女子は早田が優勝、安藤が2位〜

 2021年9月1〜8日にドーハ(カタール)で開催される予定のアジア卓球選手権ドーハ大会の日本代表を決める「日本代表選手男女選考合宿」が6月17〜20日(17〜18日/女子、19〜20日/男子)に旭市総合体育館(千葉)で開催されている。
 この合宿には男女各24名が参加。3人ずつのグループに別れてリーグ戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。女子は上位2位、男子は上位4位が日本代表として選考される。
 女子は激戦を勝ち抜いて早田ひな(日本生命)が優勝。次いで2位の安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)も代表権を獲得した。

随所で勝負強さを見せた早田が2日間の激戦を制した

早田は安藤の変化にも対応力の高さを見せた

安藤は攻撃力もさることながら多彩なバックハンドに進境を見せた


●女子シングルス決勝

早田ひな(日本生命) -3,7,9,7 安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)

 女子シングルスを制したのは第1シードで臨んだ全日本チャンピオンの早田ひな。早田は予選グループリーグの初戦で中森帆南(四天王寺高校)とゲームオール、決勝トーナメント1回戦では南波侑里香(日本ペイントマレッツ)に1対2とリードを許したところから逆転勝ちと、決して楽な勝ち上がりではなかった。準々決勝では加藤美優(日本ペイントマレッツ)との激戦を粘り強いラリー戦の末に制した。流れがない場面でも強気の表情を変えずにプレーする様が印象的だった。
 決勝では異質型の安藤の緩急に対応しきれずに1ゲーム目をあっさり落とすも、2ゲーム目からはしっかり対応し、俊敏なフットワークと持ち前のフィジカルを生かした両ハンドドライブで前陣でプレーする安藤に先手を取らせずに圧倒した。

■早田ひなのコメント
「大会が決まってから優勝を目標に取り組んできたので、試合に入る前日も試合が始まった瞬間もずっと優勝だけを見て、どんな状況でどれだけ競っても最後に勝てばいい、自分らしいプレーができれば絶対に負けないという強い気持ちを持って6試合を制することができたので良かったと思います。
 今日は3対1(準々決勝加藤戦)、3対0(準決勝長﨑戦)、3対1(決勝安藤戦)とゲームカウントでいうとそんなに競っていないかもしれませんが、内容としては今日の方がレベルが高くて、あと1本取れていなかったら怪しかった、もっと苦しんでいたと思いますが、そこでしっかり取り切る力がついてきたと思います。
 また、ここに出したらこう返ってくるという展開を、回転やコース、逆モーションを使うことなどでしっかり行うことができたのが、最後点数を取り切ることに結びついたと思います。
 今大会、メンタルの状態がすごいよくて、どんなに競っても最後はしっかり両ハンドドライブを打つことができたり、決勝の安藤選手とは2年前の選考会以来の対戦でしたが、1ゲーム目は相手のことがあまり見えなくて3本で負けてしまって、そこから相手の異質の弱点を攻めたり、自分が有利になるような揺さぶりをかけたりできました。そうした戦術とメンタルが今日は良かったと思います。
 今大会のように全員が向かってくるという状況の中で試合をすることは私にとってすごい大事な事だと思いましたし、その中で勝ち切っていく強さは中国人選手と日本人選手の差だと思うので、選考会でしっかり勝ち切って世界に挑んでいく、そうした最後の1本を取り切る力が課題でもあり、今回多少はできた部分もあると思いますが、今後もっともっと究めていきたいと思いました。
 私の場合は真っ向勝負でプレーするスタイルなので、相手が分かっていても自分に自信があったら打っていく、取られてももう一回攻めるという強い気持ちで試合をしていたので、6試合の中で戦術的に相手にばれているという場面もあったかもしれませんが、最後まで強い気持ちでプレーすることができたと思います。
 アジア選手権大会は1度出場していますが、そのときは中国戦の3番で朱雨玲選手に1対3で負けてしまったので、団体戦で中国に勝ちたいのと、伊藤選手とのダブルスで中国選手とも良い試合ができてベスト4に入ることができたので、悪いイメージはありません。
 自分を信じて戦うことができて、それが結果につながったので、今回すごく自信になりました。今回、試合があまり開催されない中、関係者の皆様が私たちが試合をできる機会を作ってくださって、選考会で選手も成長できると思いますし、私も課題がたくさん見つかりました。東京オリンピックにリザーブ選手として帯同するので、いつ試合に出ても大丈夫なように、オリンピックまでにちょっとでも強くなって、日本代表のオリンピックメンバーの一人として戦っていきたいと思います」

 2位の安藤は予選グループリーグで横井咲桜(四天王寺高校)と由本楓羽(香が丘リベルテ高校)と勢いのある高校生の2人をストレートで下し決勝トーナメントへ。2回戦では大藤沙月(四天王寺高校)にマッチポイントを握られてからも思い切ったプレーで前陣を死守し、大藤を台から下げて攻め切った。
 両ハンドのフラットに叩きつけるようなパンチ力のある攻撃もさることながら、決勝では表ソフトラバーの変化を生かした止めるブロックなどを交えた緩急を使い分けるなど、攻守にプレーの幅を見せ、今後のさらなる成長を予感させる2位となった。

■安藤みなみのコメント
「このような選考会で今までにない良い結果を収めることができて、素直にうれしいです。
 今大会ベンチに入っていただいた若宮三紗子監督(トップおとめピンポンズ名古屋)は私と同じ表ソフトラバーを使っていたので、1週間前からバックハンドの練習をしてきました。今大会ではそれを生かすことができたので、バックハンドのさらに磨きをかけて、試合で見つかった課題にも取り組んでいきたいと思います。
 早田選手は男子選手のようなプレーをする選手で、試合前は男子の選手に全力でドライブを打ってもらって自分が威力のあるボールを止めてからの展開などを練習しました。これからは何本打たれても負けずに何本でも打ち返せるようなプレーが必要ですし、攻めるばかりではなくうまく変化をつけて戦っていく必要があると感じました。
(2月にプロに転向してから)私は練習拠点が定まっていない中で毎日練習を行なっているので、さまざまなチームにいかせていただいて、本当に周りの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。そこで、いろいろな選手とたくさん練習できたからこそ今回の結果につながったと思います。
 今回、代表権を獲得することができたので、悔いのないプレーができるように残りの日々もっともっと練習を頑張って結果が残せるようにしたいです」

バックハンドカウンターの打球点の早さでは群を抜いた長﨑美柚は3位

旭市の出身の芝田咲季は地元の応援を背に激戦を勝ち抜いて3位に

 3位には準々決勝で佐藤瞳(ミキハウス)のカットをフォアハンド強打で攻略した長﨑美柚と、地元旭市の応援を背に、1回戦で森さくら(日本生命)を破り、2回戦で橋本帆乃香との同士打ちを制した芝田沙季(ミキハウス)が入った。

ベスト8入りした選手

加藤美優(日本ペイントマレッツ)はフォアハンド強打で早田に迫るも一歩及ばず

佐藤瞳(ミキハウス)は攻撃での得点シーンが増えた

大藤沙月(四天王寺高校)は準々決勝で先にマッチポイントを握るも惜敗

橋本帆乃香(ミキハウス)は中陣で拾いまくるも芝田との同士打ちに敗れた

詳しい結果は、日本卓球協会のウェブサイトに掲載されています。
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/rptid/754/Default.aspx

(取材=佐藤孝弘)



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