1. 卓球レポート Top
  2. 大会
  3. 国内大会
  4. インターハイ
  5. 宇和島インターハイ2022
  6. 開幕直前!宇和島インターハイ 男女学校対抗の見どころ

開幕直前!宇和島インターハイ 男女学校対抗の見どころ

 高校生たちの祭典、全国高校総体卓球競技大会(通称インターハイ)が72988日に宇和島市総合体育館(愛媛)で開催される。今回のインターハイは、新型コロナウイルスへの感染対策を踏まえ、男女別日程で開催。そのため、11日間という長期にわたり、高校日本一をかけた熱戦が繰り広げられることになる。
 試合開始に先駆けて、ここでは男女学校対抗の見どころを紹介しよう。
※写真は2021年インターハイ男子学校対抗決勝、愛工大名電対野田学園からの1コマ

男女シングルスの見どころはこちら

愛工大名電は6連覇なるか。写真は選抜決勝で優勝を決めた中村

野田学園はキャプテンの徳田を中心に悲願を目指す

明徳義塾をけん引する2年生エースの藤元


【男子学校対抗の展望】
第1シードの愛工大名電が6連覇なるか。第2シードの野田学園は悲願の初優勝を目指す

男女学校対抗の組み合わせはこちら

 優勝候補は、今大会で男子学校対抗6連覇を目指す愛工大名電(愛知)だ。今年の全日本ジュニア王者・吉山僚一を柱に、鈴木颯、萩原啓至、中村煌和ら実力者をそろえたオーダーは穴がなく、全中(全国中学校卓球大会)2位の坂井雄飛が加わり、戦力もアップしている。春の高校選抜では苦戦が予想される中、見事に7連覇を果たしており、選手たちもさらなる自信を持って宇和島に乗り込んでくるに違いない。

 愛工大名電の対抗は、第2シードの野田学園(山口)。キャプテンの徳田幹太を筆頭に、飯村悠太、全日本ジュニア3位の三木隼、芝拓人らの布陣は愛工大名電に匹敵する層の厚さを誇る。昨年のメンバーがほぼ残っていることも、頂点を目指すにあたっては好材料だろう。「今年のチームはエースがいない代わりに穴がない。苦戦が続くと思うが切り抜けて勢いに乗りたい」と橋津文彦監督。野田学園は、インターハイ決勝で2大会続けて愛工大名電に敗れており、悲願の初優勝に懸ける思いは並々ならぬものがあるはずだ。

 愛工大名電と野田学園の2強に続く勢力の筆頭は、昨年のインターハイと今年の選抜で3位の明徳義塾(高知)だろう。2年生エースの藤元駿を筆頭に、動きが良く、粘り強い選手がそろっており、2強に割って入るポテンシャルを秘めている。シード下には関西の強豪・育英(兵庫)と関東2位の三浦学苑(神奈川)が入っており、明徳義塾としては初戦をしっかり勝ちきりたいところだ。

 昨年3位の静岡学園(静岡)も要注目のチーム。選抜では1回戦で敗れはしたものの、続く東海大会の決勝では、愛工大名電の吉山・鈴木が不在だったとはいえ、層の分厚い王者愛工大名電から2点を奪い、力があるところを示した。エースの溜大河は、その東海大会の男子シングルスで愛工大名電勢を連破して優勝しており、大ブレイクの可能性は十分にある。

 このほか、昨年の男子シングルス3位の高橋航太朗を擁する関東の強豪・実践学園(東京)は、地元・松山商業(愛媛)との1回戦に勝てば愛工大名電と対戦するという厳しい組み合わせになった。
 古豪・東山(京都)は、順当に勝ち上がれば九州の強豪・希望が丘(福岡)とベスト8を争う。
 選抜で逆転に次ぐ逆転で表彰台を勝ち取り、今大会でも中シードの出雲北陵(島根)は、初戦となる2回戦で慶誠(熊本)と上位常連・鶴岡東(山形)の勝者と対戦する。初戦を勝ちきって波に乗りたいところだ。
 選抜でベスト8と躍進した明秀日立(茨城)も上位を虎視眈々とうかがっているだろう。
 全中3位の薛大斗が加入し、戦力がアップした遊学館(石川)は、初戦の2回戦で関東王者の埼玉栄(埼玉)と近江(滋賀)の勝者と対戦。ここを勝つと、ベスト8をかけてこちらも強豪の明豊(大分)と激突する。
 また、男子初出場の呉青山(広島)はレギュラー全員が1年生というフレッシュなチーム。高取国際(奈良)との初戦に勝利すれば、優勝候補の野田学園に挑戦できるため、是が非でも初戦を突破したいところだ。

四天王寺は大藤(左)/横井のツインエースを軸に大記録に挑む

明徳義塾は白山(右)/青井のツインエースで優勝を目指す

進徳女子の躍進を支える東川(右)/工藤


【女子学校対抗の展望】
絶対王者の四天王寺が前人未到の9連覇に挑む。大記録を阻むチームは現れるか 

男女学校対抗の組み合わせはこちら

 女子学校対抗は、現在、史上最多にならぶ8連覇中の四天王寺(大阪)が前人未踏の9連覇を達成するかどうかに注目が集まる。昨年は全試合ストレート勝利で優勝という圧巻の強さを見せた四天王寺だが、今年もそのメンバーがそっくり残っていることを踏まえると、よほどのことがない限り大記録樹立の可能性は高そうだ。
 キャプテンで大黒柱の大藤沙月、昨年三冠王の横井咲桜のツインエースは健在で、わきを固める面田采己、原芽依らも他校ならエース級の実力を持つ。この四天王寺から3点を奪うのは至難のわざだろう。

 四天王寺に待ったをかける1番手は、昨年のインターハイと春の高校選抜2位の明徳義塾(高知)だ。明徳義塾も四天王寺同様、白山亜美と青井さくらのツインエースが残っており、今大会でも決勝に勝ち上がる可能性は高い。昨年のインターハイと選抜の決勝ではいずれもストレートで四天王寺に敗れているため、再戦がかなったとしたら、まずは1点を奪って四天王寺を慌てさせることが勝利の鍵になるだろう。

 四天王寺、明徳義塾に次ぐ有力チームでは、選抜で3位入賞と躍進目覚ましい進徳女子(広島)に注目だ。エースの東川陽菜を筆頭に、ラリーに強い工藤真桜ら力のある選手がそろっており、全国大会連続表彰台を狙っているだろう。
 同じく選抜3位の桜丘(愛知)も、カット+攻撃のオールラウンダー・小林りんごと速攻が魅力の野村光を軸としたオーダーで上位進出の期待がかかる。

 そのほか、上位常連の正智深谷(埼玉)は、初戦となる2回戦で、札幌大谷(北海道)と希望が丘(福岡)の勝者と対戦する。いずれも強豪のため、正智深谷としては初戦をしっかり切り抜けて勢いをつけたいところ。
 関東王者の横浜隼人(神奈川)は、1年生ながら関東大会女子シングルスを制した岩木仁香が加入し、厚みが増した戦力で上位をうかがう。
 山﨑唯愛、直江杏のサウスポーダブルスを擁する明誠(島根)も上位進出の有力候補だ。
 上位常連校として定着してきた遊学館(石川)は、順当に行けば、近年力をつけている聖和学園(宮城)とベスト8入りを争う。
 熾烈な岡山県予選で就実を下し、代表を勝ち取った山陽学園(岡山)は、初戦で強豪の明豊(大分)と対戦。勝った方が明徳義塾と対戦するという、トーナメント屈指の激戦パートだ。

卓レポツイッターでは愛媛インターハイの熱戦の模様を速報予定です。ぜひご覧ください!

(まとめ=卓球レポート)



\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■大会の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■大会の新着記事