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2024年全日本卓球 男子ダブルスは伊藤/小林(日本大)が初優勝

 
 2024年(令和5年度)全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)が1月22日から28日まで東京体育館で開催される。
 大会6日目は男子ダブルス準決勝〜決勝が行われ、伊藤礼博/小林広夢(日本大)が初の栄冠に輝いた。

伊藤礼博(左)/小林広夢が日本大学に43年ぶりの栄冠

両者の攻撃がかみ合い、強豪ペアを連破した

2連覇を目指した張本(右)/森薗は決勝で力尽きた

大島(左)/田添はミスの少ないプレーで表彰台

コンビネーションに磨きをかけてきた及川(右)/松島だが準決勝で日本大ペアに競り負けた

▼男子ダブルス準決勝の結果
張本智和/森薗政崇(智和企画/BOBSON)
 3,7,4
  大島祐哉/田添健汰(木下グループ)

小林広夢/伊藤礼博(日本大)
 11,-5,-4,7,7
  及川瑞基松島輝空(木下グループ/木下アカデミー)

▼男子ダブルス決勝の結果
小林広夢/伊藤礼博(日本大)
 8,-7,9,7
 張本智和/森薗政崇(智和企画/BOBSON)

 決勝はラブオールから伊藤/小林の日大ペアがエンジン全開の連続攻撃で、格上の張本/森薗のエンジンがかかる前に1ゲーム先取。張本/森薗は、王者ながらともにガッツを前面に出してプレー。第2ゲームもリードを許すが、サービス・レシーブで得点を重ねて1対1に。
 第3ゲームは日大ペアが、レシーブ、3球目、4球目、ラリーとあらゆるバリエーションで得点を重ね9-5とリード。日大ペアは、小林の決定力の高い両ハンドドライブ、チャンスメークとなる伊藤のコースを突いたブロックなど、勢いだけではない力を感じさせる。王者ペアは9-10まで追い上げるも、最後は小林が3球目で回り込んでバックストレートにフォアハンドドライブを打ち込んで2対1に。
 第4ゲーム、5対3と日大ペアがリードしたところで、張本/森薗はたまらずタイムアウト。しかし、日大ペアの勢いを止めるには至らず、伊藤/小林がダブルス王者を破っての堂々たる初優勝を決めた。
 日本大の男子ダブルスタイトルは、昭和55年度(1981年)の海鋒仁/塩田晋宏以来、43年ぶり。優勝を目指してがんばってきたという先輩(小林)と後輩(伊藤)に笑顔がはじけた。

■男子ダブルス優勝インタビュー
--今のお気持ちは?
小林 本当に優勝目指してやってきたんですけど、パートナーが実力以上のものを発揮してくれたので、本当にそのおかげだと思います。

--伊藤選手、「実力以上の」という言葉がありましたが、いかがでしたか?
伊藤 そうですね。自分は優勝目指してやってきて、広夢さんに前々からずっと厳しいことを言われてきましたが、絶対優勝するという気持ちで頑張ってきたので、それが結果につながってきたと思います。

--優勝した瞬間はどんな思いでしたか?
伊藤 本当にまさか優勝できると思ってなかったので。自分は全国優勝タイトルというのは初めてなので嬉しい限りですね。

--ゲームの最初から小林選手の強いショットが印象的でしたが、どんな狙いで試合に入っていったんですか?
小林 やっぱり相手はすごい手堅いプレーで、リスクをあんまり冒さずくると思ったので、そこを逆にチャンスだと思って、自分たちからどんどん攻めようという話をしました。

--攻めの強さ。それがこの決勝の舞台で持ち味が出せたという点についてはいかがですか?
伊藤 そうですね。自分はフォアハンドがあんまり自信なかったんですけど、この大会を通してそれが自信になったので、まだまだですけど、さらに上目指して頑張りたいと思います。

--1対1に追い付かれて、お二人で何か変えたことや意識したことはありましたか?
伊藤 特に変えることはなかったんですけど、気持ちの面で向かっていこうという気持ちで3ゲーム目は、僕は本当に何もやってなくて広夢さんに全部決めてもらったので、広夢さんの強さを皆さんに見てもらえたかな、という感じです。

--普段から一緒に練習している二人での優勝となりましたが、この大会を通して成長、手応え感じていますか?
小林 本当にこれは日本大学としてもすごく大きな意味を持つ優勝だと思うので、さらに日本大学で頑張って貢献できるように日々努力していきたいです。

伊藤 ここで満足せずに、まだ全日本選手権優勝できるかもしれないですけど、学生の大会とか優勝できていない大会があるので、そこも今回の反省を生かしながら、また全国大会優勝していく気持ちで頑張っていきたいと思います。


 2位の張本智和/森薗政崇(智和企画/BOBSON)は2連覇を前に日本大ペアの勢いに飲み込まれた。個の力では他のペアを圧倒し、準決勝では実力者の大島祐哉/田添健汰(木下グループ)をくだす強さを見せたが、決勝は序盤でやや積極性に欠けたところを攻め込まれてしまった。
 3位には、社会人らしいミスの少ないプレーで勝ち上がった大島祐哉/田添健汰(木下グループ)が入った。
 及川瑞基/松島輝空(木下グループ/木下アカデミー)は、2年連続の決勝進出はならなかったが、戸上隼輔/宇田幸矢(明治大)や篠塚大登/鈴木颯(愛知工業大)ら強豪ペアを倒してベスト4入りを果たした。


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詳しい試合の結果は日本卓球協会大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:https://www.japantabletennis.com/AJ/result2023/
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