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2024年全日本卓球 女子ダブルスは木原/長﨑が初優勝。木原は混合に続いて二冠

 
 2024年(令和5年度)全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)が1月22日から28日まで東京体育館で開催される。
 大会6日目は女子ダブルス準決勝〜決勝が行われ、木原美悠/長崎美柚(木下グループ)が初の栄冠に輝いた。

木原(左)/長﨑が初優勝!木原は混合に続いて二冠獲得

決勝は強気の強打で勝ちきった

優勝を決め、目を潤ませながら中澤コーチ(右端)と

守備範囲の広いカットと反撃で優勝に迫った佐藤(右)/橋本

芝田(右)/大藤はスムーズな両ハンドの連係で二年連続ベスト4

加藤(左)のカットと小島の攻撃がかみ合い、表彰台

 
▼女子ダブルス準決勝の結果
佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)
 10,11,-9,4
  加藤亜実/小島叶愛(十六フィナンシャルグループ) 

木原美悠/長崎美柚(木下グループ)
 9,10,8
  芝田沙季/大藤沙月(ミキハウス)


▼女子ダブルス決勝の結果
木原美悠/長崎美柚(木下グループ)  
 9,-9,9,-4,8
  佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)


 決勝は、昨年12月に行われたWTT女子ファイナルズ2位の木原美悠/長崎美柚(木下グループ)対、世界卓球2019ブダペスト銅メダルの佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)という実績十分のペアの対戦となった。
 試合は長﨑が威力のあるドライブで先陣を切り、木原がスマッシュで続く連係で木下ペアが先制するが、第2ゲームは佐藤/橋本が粘り強いカットに反撃を効果的に決めて取り返す互角の展開。両ペア一歩もゆずらず、勝負はゲームオールに持ち込まれたが、中盤、長﨑にミスが続き、ミキハウスペアがリードを奪う。やや沈んだ木下ペアの表情から佐藤/橋本が引き離すかに思われたが、「美悠(木原)に『大丈夫だよ』って言ってもらって振るしかないと思えた」と腹をくくった長﨑が強烈なフォアハンドドライブを決めると、木原もスマッシュで続く強気の連係でミキハウスペアを振り切り、床にしゃがみ込んで初優勝の喜びを表現した。
 木原は篠塚大登(愛知工業大)と組んで優勝した混合ダブルスに続き、二冠を獲得。


■女子ダブルス優勝インタビュー
--涙と笑顔の初優勝になりました。二人でつかんだタイトルはいかがですか?
木原 今までの全日本は早く負けて本当に苦しい「ダブルみゆう」だったんですが、今回は最後まで粘って粘って二人とも成長した部分を見せられたんじゃないかなと思います。

長﨑 最初からゲームオールジュースになることは覚悟していたんですけど想像以上に苦しくて、展開的にもたくさんミスしてしまって美悠(木原)にいっぱい迷惑かけて最後は振り切れないかなと思ったんですけど、美悠に「大丈夫だよ」って言ってもらって「振るしかない」と思って頑張りました。

--苦しい場面で連続失点もありました。二人で何を話して臨みましたか?
木原 相手は思いきって向かってくるので、それ以上にプレーでも気持ちでも相手より向かっていって、積極的に向かっていく気持ちでプレーしました。

長﨑 5ゲーム目に入る時、それまで展開的に長いサービスを1本も出していなかったので「長いサービスを出してもいいですか」と中澤コーチにきいたらいいよと言ってくださって。それで2本出すことができて、3球目もしっかり待つことができたので、戦術の転換と自分たちの気持ちの転換ができて、相手に向かっていく挑戦者の気持ちを忘れずにできたことがすごく良かったです。

--木原選手は、混合ダブルスに続いて1日で全日本のタイトルを2つ獲得です。
木原 幸せです(笑)。

--決勝は楽しみたいと言っていましたがどうでしたか?
木原 楽しめたんですけど怖いというのが大きくて、でも最後の1本は死ぬ気で取りに行きました。

--お二人のペアは長いですが、あらためてお互い、どんな存在でしょうか?
長﨑 変わりがきかない存在。性格的に似てるところもあるけど正反対なところもあって、なんか特別な存在です。

木原 ダブルみゆうのコンビネーションは小学4年生くらいからなので、1番お互いが分かりあっている存在です。

--今後、どんな選手を目指していきたいですか?
木原 強い選手、無敵状態(笑)を目指していきたいです!

長﨑 今回私たちはパリオリンピックのシングルスの切符を手にすることはできませんでした。シングルスでもお互い準々決勝で負けてしまってその次にダブルスで難しいところはあったんですけど、自分たちにはチャンスがあるということで、優勝にフォーカスして、全日本で優勝してすごくうれしいです。今後は世界選手権やオリンピックに二人で出て金メダルを取れるように頑張りたいです。


 2位の佐藤/橋本は、守備範囲の広いカットとタイミングを見計らった攻撃で優勝にあと一歩のところまで迫ったが、木原/長﨑の強気の攻めに押し切られた。初優勝はならずも、木下ペアの強打を拾いまくり、飛び込んで反撃を決めるカット主戦型ならではのダイナミックなプレーは場内を大いにわかせていた。

 3位には、前回3位で力強い両ハンドの連係が魅力の芝田沙季/大藤沙月(ミキハウス)と、カットと攻撃の変則プレーで勝ち上がった加藤亜実/小島叶愛(十六フィナンシャルグループ)が入った。


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詳しい試合の結果は日本卓球協会大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:https://www.japantabletennis.com/AJ/result2023/

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