［国内大会］

ビッグトーナメント山梨大会　〜女子シングルスは出澤杏佳（レゾナック）が優勝〜

2025.04.26

　
　シチズンカップ第34回日本卓球リーグ選手権・ビッグトーナメント山梨大会が、4月23日（水）～26日（土）にかけて、山梨県甲府市の小瀬スポーツ公園体育館で開催。
　ビッグトーナメントとは、日本リーグ加盟選手がシングルスとダブルスで日本一を争う大会だ。
　大会最終日は女子シングルス3回戦から決勝まで行われ、出澤杏佳（レゾナック）が優勝を果たした。

優勝　出澤杏佳（レゾナック）

2位　枝廣瞳（中国電力ライシス）　

3位　白山亜美（サンリツ）

3位　鶴岡菜月（十六フィナンシャルグループ）

▼女子シングルス3回戦の結果
出澤杏佳（レゾナック）　13,4,5　郡山七海（広島日野自動車）　
岩越帆香（エクセディ）　6,10,11　工藤夢（レゾナック）　
中森帆南（中国電力ライシス）　8,-2,-9,11,8　　牛嶋星羅（サンリツ）　
白山亜美（サンリツ）　-9,9,10,3　大川千尋（百十四銀行）　
枝廣瞳（中国電力ライシス）　-6,10,6,8　永尾尭子（サンリツ）　
野村萌（デンソーポラリス）　6,6,11　山﨑唯愛（サンリツ）
鶴岡菜月（十六フィナンシャルグループ）　6,9,8　塩見真希（サンリツ）　
木村光歩（中国電力ライシス）　-9,6,-4,6,10　橋本帆乃香（デンソーポラリス）

▼女子シングルス準々決勝の結果
出澤杏佳（レゾナック）　3,-7,-7,6,7　岩越帆香（エクセディ）　
白山亜美（サンリツ）　6,-7,-9,21,7　中森帆南（中国電力ライシス）　
枝廣瞳（中国電力ライシス）　10,6,-9,7　野村萌（デンソーポラリス）　
鶴岡菜月（十六フィナンシャルグループ）　10,-3,-8,6,11　木村光歩（中国電力ライシス）

▼女子シングルス準決勝の結果
出澤杏佳（レゾナック）　-7,3,9,4　白山亜美（サンリツ）　
枝廣瞳（中国電力ライシス）　4,-7,9,3　鶴岡菜月（十六フィナンシャルグループ）

▼女子シングルス決勝の結果
出澤杏佳（レゾナック）　7,6,-9,8　枝廣瞳（中国電力ライシス）

　女子シングルスは、フォア面に表ソフトラバー、バック面にツブ高ラバーを貼る超個性的なプレースタイルの出澤が制し、鮮烈な社会人デビューを果たした。
　準々決勝では岩越にゲームオールまで迫られたが、「相手の戦術に対応できた」という出澤が、岩越の粘り強い両ハンドをたたいて振り切ると、準決勝では守備が固い白山を下し、決勝で枝廣と対戦。
　出澤の左右長短に振り回す変化攻守と枝廣の安定感のある両ハンドがぶつかり合い、好ラリーが続いたが、要所で変化ブロックからのスマッシュを突き刺した出澤が枝廣にゲームカウント3対1で勝利。昨日行われた女子ダブルスに続き、二冠を達成した。
　
■出澤杏佳選手のコメント
「初めての日本リーグの試合で、個人戦ですが優勝することができてすごくうれしいです。4月の初めにWTTのフィーダーがチェコであったんですけど、その女子シングルスで自分に自信のないまま試合に臨んで初戦で負けてしまったので、その結果を反省して改善することができて、この試合で結果につなげることができたのでうれしいです。
　プレーの内容は、自分と対戦する人は戦術をすごく考えてくると思うので、それに対応できたことが良かったです。それと、気持ちを切らさないで最後まで戦い抜くことができました。
「優勝したい」と意識するときは勝てないので、自分のプレーをするというところでそれを達成して結果につなげて（女子ダブルスとあわせて）二冠だったので、すごく良かったと思います。
　今後は、日本リーグの試合でも常に優勝を目指して、また国際大会にも出場して、そこでも優勝できるよう毎日の練習で上を見続けて努力していきたいです」

　茨城大会に続き、2度目の優勝を目指した枝廣は惜しくも2位。持ち前の安定感抜群の両ハンドを軸に集中力の高いプレーで勝ち上がり、決勝でも出澤の変化ブロックからのスマッシュによく食らいついたが、わずかに力及ばず勝利には至らなかった。

　3位には、堅固な守備からの強打がさえた白山と、精度の高いバックハンドを軸に勝ち上がった鶴岡が入った。