世界卓球2025ドーハ(個人戦)が5月17日〜25日までカタールのドーハで開催される。ドーハでの開催は2004年以来2度目で、個人戦は今回が初開催。
大会2日目の5月18日(日)は男子シングルス1回戦が行われ、日本勢や有力選手が出場。日本の張本智和、戸上隼輔、松平賢二がそれぞれ勝利し、2回戦へ駒を進めた。
※写真は張本智和
張本智和(日本) 4(7,6,1,-14,3)1 林鐘勳(韓国)
戸上隼輔(日本) 4(2,2,,5,2)0 マドリッド(メキシコ)
松平賢二(日本)ブルッサ(アルジェリア)
日本男子のエース・張本智和は、1回戦で林鐘勳(韓国)と対戦。初戦としては手ごわい相手だが、気迫のこもった両ハンドで林鐘勳を圧倒し、1ゲームを落としたのみで2回戦に駒を進めた。体が絞られ、キレのある動きを見せた張本。今後の勝ち上がりに大いに期待がかかるプレーで強敵に完勝した。
戸上隼輔も4ゲームをあわせてわずか11点しか取られない圧勝劇で2回戦進出。「攻撃力にプラスして緩急を初戦から出すことができて、自分のペースを最後まで続けられました。(上田仁氏をコーチに迎え)僕たちにとって大事な大事な一戦目だったので、その初陣をこうして完勝で勝ち切れたというのはすごく良いスタートダッシュになったと思います」と試合後の戸上。規格外の攻撃力に加え、上田仁という経験と頭脳を手に入れた戸上の次戦以降に期待大だ。
日本選手団で男女を通じて1回戦最後に登場した36歳のベテラン・松平賢二も続いた。松平はパワーとテクニックのあるブルッサと対戦。「トリッキーな技を取り入れつつ、サービスからの展開で圧をかけた」と振り返るように、フェイントを入れたフリックやサービスからの果敢な両ハンド攻撃で経験豊富なブルッサを押し込み、ストレート勝利で日本勢の大トリを飾った。
松平の勝利で、日本は男子シングルスに出場した5人全員が初戦を突破。のみならず、日本勢は男女全種目で1回戦突破を決めた。
男子が岸川聖也監督、女子は中澤鋭監督の新体制になって初めて臨む世界卓球だが、最高の形で序盤戦を終えたといえるだろう。
▼男子シングルス1回戦
林昀儒(中華台北) 4(6,3,7,7)0 リャン・ジシャン(アメリカ)
モーレゴード(スウェーデン) 4(8,7,8,7)0 レベンコ(オーストリア)
ファラジ(イラン) 4(16,9,-8,-6,-8,8,8)3 ワン・ヤン(スロバキア)
林詩棟(中国) 4(9,10,2,9)0 ピッチフォード(イングランド)
O.アサール(エジプト) 4(7,-9,9,5,4)1 コジッチ(クロアチア)
林高遠(中国) 4(-6,2,8,-6,7,6)2 アブデル アジズ(エジプト)
黄鎮廷(香港) 4(4,9,4,4)0 リー・エドワード(カナダ)
ジャア(アメリカ) 4(5,-10,-5,10,9,-10,8)3 テオドロ(ブラジル)
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WTT:https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=3108
(取材/まとめ=卓球レポート)




