百十四銀行2025年度前期日本卓球リーグ香川大会が、6月18〜22日まで、香川県高松市のあなぶきアリーナ香川で開催。。
大会最終日は男子1部の第6戦、第7戦(最終戦)が行われ、愛知工業大学が優勝を果たした。
【優勝 愛知工業大学】
男子1部は6勝1敗で愛知工業大学が制し、前回に続く連覇を達成した。
ホームマッチ以外は、世界卓球2025ドーハ男子ダブルスで金メダルを獲得したエースの篠塚不在で戦ったが、「篠塚がいないことでかえってみんなの気が引き締まった」と森本耕平監督が語るように、選手全員が気迫みなぎるプレーで勝負強さを発揮し、優勝をたぐり寄せた。
勝負どころとなったのは、シチズン時計との第6戦。1敗で2位につけていたシチズン時計に敗れれば優勝が危うくなる状況だったが、1番で今大会MVPの鈴木が三部にゲームオール9本で競り勝つと、2番で谷垣も阿部とのハイレベルなエース対決を制し、序盤で流れをつくってシチズン時計を3対1で退け、最終戦を待たずに優勝を決めた。
最終戦こそ、協和キリンに社会人の意地を見せられて2対3で敗れたが、社会人の強豪チームを押しのけて唯一6勝を挙げ、堂々の連覇を果たした。
■愛知工業大学・森本耕平監督のコメント
前回の後期に続いてうまくいきすぎて、ちょっとびっくりですね。ただ、クローバー歯科カスピッズ戦とシチズン時計戦は、前半に両方負けて0対2でもおかしくありませんでしたが、その苦しいところを何とか踏ん張れたことが一番大きかったと思います。
(篠塚の不在については)ホームマッチは篠塚がいたんですが、篠塚がいると「どうせ勝つでしょ」みたいな良くない雰囲気が出てしまう面がありましたが、逆に篠塚がいない方が、一人一人が頑張らなきゃと思うので、意外に悪くなかったですね。
大学生チームとして日本リーグに出場するのはすごく好きというか、選手たちにとって学びの場になります。就職活動の面ももちろんありますが、社会人の選手のガッツだったり、会社の方たちが応援する中で最後まで頑張る姿勢だったりは、大学生にとってはとても見習うところがあるので、日本リーグはとても良い大会です。
再来週にはインカレがあります。今大会でも試合に出ない子たちが一生懸命サポートしてくれたので、一致団結してインカレ三連覇を目指して頑張りたいと思います。
【2位 シチズン時計】
【3位 協和キリン】
5勝2敗でシチズン時計が2位。第6戦の愛知工業大学に勝てば優勝の芽も大いにある状況で選手たちが奮起し、1番の三部、2番の阿部が勝利目前まで迫ったが、愛知工業大学の気迫に押し切られ、2022年前期以来の優勝はおあずけとなった。
3位には前回2位の協和キリン。最終戦で優勝した愛知工業大学を破る力を見せたが、日鉄物流ブレイザーズとシチズン時計に敗れた2敗が響き、2023年前期以来の優勝はならなかった。
【男子1部の最終順位】
1位:愛知工業大学(6勝1敗)
2位:シチズン時計(5勝2敗)
3位:協和キリン(5勝2敗)
4位:クローバー歯科カスピッズ(4勝3敗)
5位:日鉄物流ブレイザーズ(4勝3敗)
6位:リコー(2勝5敗)
7位:明治大学(2勝5敗)
8位:朝日大学(0勝7敗)
詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟外部サイト(Labo live):https://www.jttl.gr.jp/games/jttl-2025-first/match
(取材=卓球レポート)




