世界のトップ選手が一堂に会し、数々の名勝負を生んだ世界卓球2025ドーハ。卓球レポートでは、この大会でプレーしたバタフライプレーヤーに、それぞれの視点から大会を振り返ってもらった。
今回は、初出場の世界卓球で勝利を挙げ、カルデラーノ(ブラジル)に挑む機会を得たW.エシード(チュニジア)の言葉を紹介する。
--初めての世界卓球でしたが、どのような目標を持って臨みましたか?
W.エシード 良いパフォーマンスを発揮して初戦に勝つとともに、初出場のプレッシャーを感じすぎずにプレーしたいと思っていました。今大会に参加できてとてもうれしかったです。
--男子シングルスでは、初戦のペレス(スペイン)戦を4対3で勝利しました。この勝利の鍵は何だったと思いますか?
W.エシード 1球ごとに集中してミスを修正し、最後まで解決策を見つけようとしたことが勝利の鍵だったと思います。もちろん彼は素晴らしい選手で、難しい試合でした。
それでも最後は、勝てると感じていました。限界までボールを打ち込み、最後のポイントまで戦い続けようとしました。この試合に勝てばワールドカップ王者のカルデラーノ(ブラジル)と試合ができるという興奮も、最も重要な鍵の一つでした。
--2回戦ではカルデラーノと対戦しました。敗れはしましたが、手応えを感じた場面もあったと思います。試合のどのような部分がうまくいったと思いますか?
W.エシード 彼が素晴らしい選手なのは紛れもない事実です。ワールドカップを制し、今大会で銀メダルを獲得した彼は、当然自分よりも経験があります。
それでも、私にもいくつか良いプレーはありましたし、それは良い経験になりました。私は今までにないプレーもできました。彼とは初対戦でしたが、彼のような強い選手と試合ができた自分を誇りに思っています。
--今大会を通じて感じた自身の成長について教えてください。
W.エシード トップ選手と対戦しているときは特に自分のレベルが上がっていると感じていますし、それがトップランカー相手に最高のパフォーマンスを発揮するために努力し続けるモチベーションになっています。
--今後の目標を教えてください。
W.エシード ロサンゼルス五輪の代表になること、2026年のユースオリンピックでメダルを取ること、アフリカ選手権大会で優勝すること、世界ユース選手権大会のU19でメダルを取ること、そして、来年シニアの世界ランキングでトップ50に入ることです。
(取材/まとめ=卓球レポート)




