世界のトップ選手が一堂に会し、数々の名勝負を生んだ世界卓球2025ドーハ。卓球レポートでは、この大会でプレーしたバタフライプレーヤーに、それぞれの視点から大会を振り返ってもらった。
今回は、世界卓球に初出場ながら、好プレーでB.タカハシ(ブラジル)に迫ったモイランド(アメリカ)の言葉を紹介する。
--初の世界卓球への出場でしたが、どのような目標を立てていましたか?
モイランド シングルスでベスト16に入りたいとは思っていましたが、最大の目標は目の前の1ポイントに集中して、練習の成果を発揮することでした。
--女子シングルス2回戦では、敗れはしましたが、パンアメリカカップ女王のB.タカハシ(ブラジル)に善戦しました。どのような点が良かったのでしょうか。
モイランド 序盤は良い攻撃ができていて、ラリーでもそれなりに持ちこたえていました。彼女が良いハイトスサービスを持っていることは知られていると思いますが、終盤にかけてはこのサービスに対するレシーブで苦労しました。序盤から中盤にかけてはかなりうまく返球できていたと思います。
--今大会を通じて感じた自身の成長と、新たに見つかった課題を教えてください。
モイランド 私にとって、シニアレベルでこのようなハイレベルな試合を経験できるチャンスというのは毎回貴重なものです。困難な状況にどう対処するかの経験を積むことができたことは成長につながったと思います。
技術面で伸ばしていきたい部分は多いですが、一番は、メンタル面を成長させたいです。ブルーナ(B.タカハシ)は劣勢に立たされても懸命にプレーしていました。私もそういった姿勢はありますし、優勢、劣勢を問わず、懸命な姿勢をより強く保っていく必要があると思います。
--今後の目標を聞かせてください。
モイランド 私はまだキャリアを積み上げている段階です。全米選手権大会、USスマッシュ、パンアメリカ選手権大会など、多くの主要大会が待ち受けています。
結果の面では、アメリカのトップに立って、パンアメリカ選手権大会で最低でもベスト8に入ることが目標です。その前に、大会の合間でレベルアップのチャンスをつかむことで自分の土台を積み上げ、より個性的なプレースタイルになれるように努力したいと思っています。
(取材/まとめ=卓球レポート)




