2025年7月18~21日、日環アリーナ栃木(栃木県宇都宮市)で「バタフライ 第44回全日本クラブ卓球選手権大会」が開催。大会3日目の7月20日は小・中学生の部で優勝チームが決定した。
■男子小・中学生の部 優勝 フェニックス卓球クラブ(A)(福井)
決勝は7大会9年ぶりの優勝を狙うフェニックス卓球クラブ(A)(以下、フェニックス)と、初の決勝進出となったY.Y. LINK(岡山)が対戦した。
1番ダブルスはここまでチームの勝ち上がりを引っ張ってきた両ペアが一進一退の攻防を繰り広げ、ゲームオールジュースとなるが、Y.Y. LINKの多曽田/松山が粘りを見せてフェニックスの三輪/平塚を振り切った。
並行進行となった2番はフェニックスの德永が左からの両ハンド攻撃で完封勝ちして、星を五分にした。
続いて2台進行の3番と4番はどちらも大激戦。3番はY.Y. LINKの赤尾がそつのないフォアハンドで2対1と先行するが、フェニックスの三輪がしっかり動いてラリーに持ち込み逆転勝ちし、フェニックスが王座奪回に王手をかけた。
4番はダブルスで対戦した平塚と松山というカード。小柄ながら攻めと守りのバランスがよい松山が2対0と一気にリード。ここで負けるとラストが苦しいフェニックスは平塚のエンジンに火が付いた。苦しい場面で粘り倒して松山の攻撃をしのぐと、ゲームオールジュースの大激戦をものにした。
この結果、フェニックスがY.Y. LINKを3対1で振り切り、涙の王座奪回を果たした。
惜しくも敗れたY.Y. LINKだが、全国で初の表彰台をゲットし、優勝まであと一歩まで迫る奮闘を見せた。
▼男子小・中学生の部 決勝
フェニックス卓球クラブ(A)(福井) 3-1 Y.Y LINK(岡山)
三輪/平塚 1-2 多曽田/松山○
○德永 3-0 門野
○三輪 3-2 赤尾
○平塚 3-2 松山
清水 - 多曽田
■女子小・中学生の部 優勝 K&Mジュニア(埼玉)
決勝は新発田ジュニア(新潟)とK&Mジュニア(埼玉)いうカードとなり、どちらが勝っても初優勝という戦いとなった。
1番ダブルス、新発田ジュニアは左・左の浅井/渡辺、K&Mジュニアは右・左の高松/小田切という組み合わせ。立ち上がりから両ペアとも思い切りのよい攻撃で打撃戦となるが、最後まで強気を貫いた浅井/渡辺が競り勝ち先取点。しかし、同時進行の2番は長身の城島が両ハンドで快勝して1対1で次の2カードへ。
3番浅井vs高松、4番渡辺vs小田切とも見応えのある強打合戦となりどちらもゲームオールになるが、3番の中学生対決は高松、4番の小学生対決は渡辺が制して勝負は5番に持ち込まれた。
ラストは新発田ジュニアの泉田とK&Mジュニアの佐藤の対決となるが、佐藤が守備範囲の広いカットで安定してラリーを展開して耐久戦術の泉田のミスを誘ってストレート勝ち。これでK&Mジュニアが新発田ジュニアを3対2で下し、この種目で埼玉県勢初の栄冠をもたらした。
▼女子小・中学生の部 決勝
K&Mジュニア(埼玉) 3-2 新発田ジュニア(新潟)
高松/小田切 1-2 浅井/渡辺○
○城島 3-0 本間
○高松 3-2 浅井
小田切 2-3 渡辺○
○佐藤 3-0 泉田
今大会の詳しい記録は公益財団法人 日本卓球協会の公式ホームページをご覧ください。
(取材=兼吉秀洋)




