2025年7月18~21日、日環アリーナ栃木(栃木県宇都宮市)で「バタフライ 第44回全日本クラブ卓球選手権大会」が開催。大会2日目の7月19日は50歳以上の部と65歳以上の部で優勝チームが決定した。
■男子50歳以上の部 優勝 WINS(大阪)
決勝は前回優勝のTASK(千葉)を2回戦で破ったWINS(大阪)と、混線の第2ブロックを勝ち上がったアカシア(福岡)が対戦した。
1番ダブルスは双方ラリーで強さを発揮してゲームオールとなるが、決定力で上回るWINSの柳/松下が競り勝って先行。2番の中本が巧みなボールさばきと一発ドライブで王手をかけると、3番に登場したエース柳延恒が圧倒的な攻撃力で快勝し、WINSがアカシアにストレート勝ちを収め、うれしい初優勝を手にした
▼男子50歳以上の部 決勝
WINS(大阪) 3-0 アカシア(福岡)
○柳/松下 2-1 向山/緒方
○中本 3-1 有田
○柳 3-0 原井
松井 - 緒方
松下 - 向山
■女子50歳以上の部 優勝 アルバトロス(東京)
決勝は前回2位の成田クラブ(千葉)にアルバトロス(東京)が挑んだ。
試合はアルバトロスの両エースで組んだ渡辺/山田が成田クラブの田原/神谷に第1ゲームを9本で競り勝って流れをつかんだ。これでペースをつかんだ渡辺/山田が第2ゲームも快勝し、チームに流れをもたらした。2番の原田が小気味よい強打で攻め勝つと、3番の山田が神谷との粘り合いを際どく競り勝ち、アルバトロスが成田クラブに3対0で快勝し、見事にタイトルを獲得した。
▼女子50歳以上の部 決勝
アルバトロス(東京) 3-0 成田クラブ(千葉)
○渡辺/山田 2-0 田原/神谷
○原田 3-1 陳ヶ尾
○山田 3-1 神谷
渡辺 - 田原
松本 - 堀越
■男子65歳以上の部 優勝 九十九(東京)
決勝は前回優勝の秋山卓球(福岡)と、混戦を切り抜けて勝ち上がった九十九(東京)が対戦した。
試合はディフェンディングチャンピオンの秋山卓球が吉田/栗原のダブルスと2番の上松がいずれも完封勝ちで一気に押し切るかと思われた。しかし、九十九は3番の河島が秋山卓球・吉田のカットを打ち抜くと、4番の田中が栗原をかわして勝負を5番につないだ。
ラストは秋山卓球の白坂が変則的な両ハンドで2ゲーム連取してV2に王手をかけるが、追い込まれた九十九の佐藤が気迫の粘りでゲームオールに持ち込んだ。最終ゲームもファイトあふれる戦いを貫いて、九十九が崖っぷちから大逆転して前回王者の秋山卓球を下し、歓喜の優勝を飾った。
▼男子65歳以上の部 決勝
九十九(東京) 3-2 秋山卓球(福岡)
河島/田中 0-2 吉田/栗原○
平澤 0-3 上松○
○河島 3-2 吉田
○田中 3-1 栗原
○佐藤 3-2 白坂
■女子65歳以上の部 優勝 高槻クラブ(大阪)
決勝は3回戦で前回優勝の大田クラブ(東京)を下した高槻クラブ(大阪)と、冠雲(東京)が対戦。
試合はトップのダブルスで高槻クラブの米田/上地が冠雲の粟生/太田とのラリー戦を制すと2番の岩西も勝利して王手をかけた。3番は冠雲の粟生が強打で意地を見せたが、4番は高槻クラブの上地が長身から広角にラリーを展開して冠雲の太田に競り勝ち、高槻クラブが初の栄冠を手にした。
▼女子65歳以上の部 決勝
高槻クラブ(大阪) 3-1 冠雲(東京)
○米田/上地 2-1 粟生/太田
○岩西 3-1 金子
米田 1-3 粟生○
○上地 3-1 太田
林 - 大前
今大会の詳しい記録は公益財団法人 日本卓球協会の公式ホームページをご覧ください。
(取材=兼吉秀洋)




