令和7年7月25~27日までグリーンアリーナ神戸(神戸総合運動公園内体育館/兵庫)で、全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)が開催中。3つのカテゴリーでそれぞれチャンピオンが決まるこの大会は、将来有望な選手たちがしのぎを削るハイレベルな大会となっている。トップ選手への登竜門とも言えるこの大会には今年も注目が集まっている。
最終日は、各種目で準々決勝〜決勝が行われ、男子は3人のチャンピオンが決まった。
【ホープス男子】重田柊介が初優勝
▼ホープス男子準々決勝
仲本楓翔(関西卓球アカデミー) -9,9,9,8 柴田優星(STライトニング)
野々山瑛二郎(La.VIES) -4,9,9,9 三宅直斗(ばらの町卓球場)
重田柊介(岡谷ジュニア) 9,8,12 鬼頭勇希(卓伸クラブ)
芝原圭吾(crossA-A) -7,5,11,-5,9 小林俊晴(21クラブ)
▼ホープス男子準決勝
仲本楓翔(関西卓球アカデミー) 9,6,7 野々山瑛二郎(La.VIES)
重田柊介(岡谷ジュニア) 10,-5,8,-5,7 芝原圭吾(crossA-A)
▼ホープス男子決勝
重田柊介(岡谷ジュニア) -8,-9,11,7,11 仲本楓翔(関西卓球アカデミー)
ホープス男子は、重田柊介と仲本楓翔の初優勝を懸けた一戦となった。ラリー戦で抜群の安定感を誇る仲本が2対0とリード。第3ゲームも優勢に進め、10-7とチャンピオンシップポイントを握ったが、あきらめずに思い切った両ハンド攻撃に活路を見いだした重田が逆襲を開始。最終ゲームもジュースとなるが、強気の攻撃を貫いた重田がうれしい初優勝を決めた。
2位の仲本は2年連続の決勝進出。悔しい敗戦となったが、タッチの柔らかさに加えて、今後、決定力が付いていけばますます楽しみな選手だ。
3位には試合巧者ぶりを発揮した野々山瑛二郎と準々決勝で小林俊晴との接戦を粘り強いプレーでしのぎきった芝原圭吾が入った。
【カブ男子】姚梓聡が2階級制覇
▼カブ男子準々決勝
詹林智昕(TOKYO孫雪卓球場) 4,-8,9,8 髙木偉(卓伸クラブ)
姚梓聡(姚JTC) -8,9,8,8 李天佑(Dream卓球クラブ)
林子謙(TOKYO孫雪卓球場) 7,2,-9,5 日高幹太(神戸TC)
尾形栄虎(eスマイル) 13,9,8 門野進之介(Y.Y LINK)
▼カブ男子準決勝
姚梓聡(姚JTC) 9,6,9 詹林智昕(TOKYO孫雪卓球場)
尾形栄虎(eスマイル) 5,7,-11,-9,9 林子謙(TOKYO孫雪卓球場)
▼カブ男子決勝
姚梓聡(姚JTC) 9,6,9 尾形栄虎(eスマイル)
カブ男子は一昨年のバンビチャンピオン、姚梓聡が優勝を決めた。回転量の多い両ハンドで尾形栄虎の両サイドを厳しく攻めた姚がストレートで勝利。危なげない内容で2階級制覇を達成。
バンビの部でも決勝進出を果たした尾形は準決勝で2対0から林子謙に追いつかれたが、粘り強いプレーで窮地をしのぎ初の決勝進出。
3位の詹林智昕は柔らかい両ハンドで表彰台。林子謙は惜しくも尾形に敗れたが、速い攻めが光った。
【バンビ男子】植原渉が初優勝
▼バンビ男子準々決勝
李天翔(Dream卓球クラブ) 6,13,4 瓜生喜春(マイダス)
茂田悠稀(たなかクラブ) 7,6,5 中村虹希(はやぶさクラブ)
小寺優太(西ナンバ卓球センター) 9,8,6 鈴木藏一朗(円山クラブ)
植原渉(羽佳卓球倶楽部) 6,10,11 水野路歩(21クラブ)
▼バンビ男子準決勝
茂田悠稀(たなかクラブ) 5,11,-4,10 李天翔(Dream卓球クラブ)
植原渉(羽佳卓球倶楽部) 12,7,7 小寺優太(西ナンバ卓球センター)
▼バンビ男子決勝
植原渉(羽佳卓球倶楽部) 4,8,4 茂田悠稀(たなかクラブ)
バンビ男子は、第2シードの植原渉が初優勝。ラリー戦での安定力に加えて、フォアハンドの一発の威力が光った。
2位の茂田は準決勝で昨年2位の李天翔との激しいラリー戦を制して決勝進出。
3位には李天翔と小寺優太が入った。
詳しい大会の記録はこちら
公益財団法人日本卓球協会:https://jtta.or.jp/tour/24750
(取材=佐藤孝弘)




