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バタフライ全国レディース 三重県津市で開幕
〜初日(7月26日)から波乱の様相〜

 2025年7月26~27日、三重県津市の日硝ハイウエーアリーナで「バタフライ 第48回全国レディース卓球大会」が開催。大会初日の7月26日は開会式と各種目の予選リーグと決勝トーナメントの序盤戦が行われた。

日本卓球協会の星野副会長が戸上選手の活躍にからめ、レディースの普及への協力に感謝の意

津市の前葉泰幸市長は競技場が吉田沙保里さんにちなんだことを紹介

タイトルスポンサーを務めるバタフライの大澤卓子は本戦出場を逃したエピソードを紹介

選手宣誓は戸上選手の出身チーム・松生TTC(三重)の亀飼誠子選手と福島恵理選手


 開会式で主催者として挨拶に立った公益財団法人日本卓球協会の星野一朗副会長は、世界卓球2025ドーハで三重県津市出身の戸上隼輔選手の世界一獲得に触れ、普及に携わってくださるレディースの皆さんへの感謝を述べた。
 開催地を代表して津市の前葉泰幸市長が登壇し、今大会が開催されている日硝ハイウエーアリーナは、当地出身の吉田沙保里さん(レスリング)にちなんで"サオリーナ"という愛称で親しまれていることを紹介した。

 今回で3年連続で大会を特別協賛し、タイトルスポンサーを務める株式会社タマス(バタフライ)の代表取締役社長・大澤卓子は、自身が今大会の東京予選に実妹と組んで出場したが代表決定戦で敗れ「開会式でジャージ姿で挨拶する」という目標が果たせなかったというエピソードを紹介。 その経験から、仲間と時間を合わせて練習を重ね、この舞台にたどり着いた選手の皆さんをたたえた。

今大会の副賞はラケット材を活用したバタフライ特製のBTYフォトフレーム

バタフライのサービスコーナー横、オリジナルフォトスポットに戸上隼輔選手の等身大パネルを設置


 団体戦は第1ステージ(予選リーグ)と第2ステージ(決勝トーナメント)の一部が行われた。
 大会3連覇を目指す花野井クラブ(千葉)はシングルスに出場する下山田、宍戸、鈴木、中田が健在で、ダブルスは左ペンの堀口と右シェークの上岡という新コンピで順当にベスト8入り。
 前回3位で初優勝を狙うCOLOR(神奈川)はベテランの鶴田と坂本、40代の松井と佐々木らで安定して勝ち星を挙げて準々決勝進出。

 一方、前回まで2大会連続準優勝で5大会ぶりのV奪還を目指した狭山フレンズ(埼玉)は、実力者の小野千代と30代の選手3名をそろえた卓精会(東京)の前に2回戦でまさかの敗戦を喫した。
 同じく前回3位の千葉クラブ(千葉)は大阪の古豪クラブ・翡翠に競り負け、来年の出場シード権を逃した。

3連覇を目指す花野井クラブは新ダブルスの堀口(左)/上岡

初優勝を狙う前回3位のCOLORが準々決勝進出。写真は後半に出場した松井

前回2位の狭山フレンズは卓精会の前に無念の敗退

前回3位の千葉クラブは翡翠に敗れてシード権獲得ならず


 ダブルスは年齢別に4つのカテゴリーに分かれ、第1ステージ(予選リーグ)と第2ステージ(決勝トーナメント)の中盤戦まで行われた。カテゴリーB・C・Dに出場した前回優勝ペアが全て姿を消すという波乱含みの展開となった。
 ダブルスD(140歳以上)で3連覇を目指したディフェンディングチャンピオンの持田/船ケ山(サクセス・愛知)は、2回戦で古川/椎野(にんじんクラブ・埼玉)に2-0とリードしたが、しつこく打ち返す古川/椎野のプレーに押され、まさかの大逆転負けとなった。
 ダブルスA(60~109歳)は前回2位で杉山/江頭(個人/大阪TTC・大阪)が、ダブルス4種目の第1シードで唯一勝ち残り、最終日に駒を進めた。

ダブルスDで2連覇中の持田/船ケ山(手前)が、古川(奥側左)/椎野のしつこいプレーに屈し、まさかの2回戦敗退。

第1シードで唯一勝ち上がったダブルスAの杉山(右)/江頭は、悲願の初制覇を狙う

今大会の詳しい記録は、公益財団法人日本卓球協会のホームページをご覧ください。
 バタフライ 第48回全国レディース卓球大会:https://jtta.or.jp/tour/24773

(取材=兼吉秀洋)



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