2025年7月26~27日、三重県津市の日硝ハイウエーアリーナで「バタフライ 第48回全国レディース卓球大会」が開催。大会最終日の7月27日は各種目の決勝トーナメントが行われ、団体戦とダブルスの日本一が決定した。
団体戦は花野井クラブ(千葉)がチーム虹(兵庫)を下して3連覇達成
団体戦1位トーナメントは花野井クラブ(千葉)が大会3連覇を果たした。
花野井クラブは前半に出場したペンドライブ型の下山田とペン表速攻の宍戸の動きがよく、万全のプレーで勝ち星を積み重ねた。後半には右シェーク攻撃型の中田とペン表の鈴木という実力者が控え、横綱相撲で他チームを圧倒した。
決勝は初優勝を狙う強豪のチーム虹との対戦となったが、トップの下山田がファイトあふれるフォアハンドドライブで田中のブロックを打ち抜いてチームに勢いを付けた。2番の宍戸は井上の両ハンド攻守に手を焼いたが、序盤の2ゲームを競り勝ってペースをつかんだ。すると3番ダブルスは新ペアの堀口/上岡が左右の連係攻撃で森下/河村を完封し、見事に3年連続5回目のレディース卓球日本一に輝いた。
▼団体戦1位トーナメント 決勝
花野井クラブ(千葉) 3-0 チーム虹(兵庫)
○下山田 3-0 田中
○宍戸 3-1 井上
○堀口/上岡 3-0 森下/河村
中田 - 河田
鈴木 - 鳥取
2位のチーム虹は3大会ぶりに決勝進出を果たした。トップの田中から、井上、河田、鳥取とシングルス4名をシェークハンドの選手でそろえた。準々決勝では優勝候補に挙げられた卓精会(東京)を下して勝ち上がったが、決勝では花野井クラブの攻撃力に及ばず、悲願の初優勝は鳴らなかった。
3位にはトヨタスカイ(愛知)と瑞穂クラブ(茨城)が入賞した。
トヨタスカイは2022年優勝の都クラブ(京都)と 前回3位のCOLOR(神奈川)を下してベスト4入り。
瑞穂クラブは前回3位の千葉クラブを下した翡翠(大阪)に競り勝って、うれしい表彰台ゲット。
ダブルスは年齢別の4カテゴリーで優勝者が決定
ダブルスA(60~109歳)は、ともにカット&攻撃ペアの対戦となり、石井/川口が近田/星山を下して初優勝。
【ダブルスA ベスト4】
1位:石井和佳子/川口静枝(さくらんぼ・埼玉)
2位:近田はるな/星山史佳(松生TTC・三重)
3位:杉山南/江頭さつき(個人/大阪TTC・大阪)
3位:秋元恵/兼子良美(コメット/浜町卓研・東京)
ダブルスB(110~125歳)も変則コンビの対戦。ペン表+カットの小林/吉川がカットとペンドライブの石添/荒木にストレート勝ちで初の栄冠。
【ダブルスB ベスト4】
1位:小林眞紀/吉川美紀(圓クラブ・愛知)
2位:石添容子/荒木美輪子(サンスポーツ/つくば卓球スタジオ・茨城)
3位:岡持美紀/中山裕子(outlet・兵庫)
3位:赤松杏子/平井亜弥(パステル・大阪)
ダブルスC(60~109歳)もカット+攻撃ペアの決勝。小澤/松村が連係攻守で前回3位の相田/杉山を下して初優勝。
【ダブルスC ベスト4】
1位:小澤春枝/松村孝江(レインボー・埼玉)
2位:相田さとみ/杉山祥子(ASPiC・茨城)
3位:三浦弘子/安藤洋子(杉並卓球クラブ・東京)
3位:岩田公恵/原田亜矢子(豊中卓球クラブ・大阪)
ダブルスD(140歳以上)は、岡田/吉村がペンホルダーの左右コンビでカットの吉垣/平賀に0対2から大逆転でうれしい栄冠。
【ダブルスD ベスト4】
1位:岡田千鶴/吉村千恵子(四季高の原・奈良)
2位:吉垣美保/平賀須美子(茶の実・神奈川)
3位:古川麗子/椎野日佐子(にんじんクラブ・埼玉)
3位:西脇恵子/溝尻淳子(明誠クラブ・愛知)
今大会の詳しい記録は、公益財団法人日本卓球協会のホームページをご覧ください。
バタフライ 第48回全国レディース卓球大会:https://jtta.or.jp/tour/24773
(取材=兼吉秀洋)




