準決勝で張本智和(トヨタ自動車)との全日本史に残るような激闘を制すと、決勝では篠塚大登(愛知工業大)を圧倒し、昨年に続いて連覇を果たした松島輝空(木下グループ)。嵐を巻き起こすかのような松島の凄烈な両ハンドに、息を呑んだ卓球ファンは多いだろう。
ここでは、連覇で得た確信をにじませつつ、さらなる成長を誓う松島の優勝後の記者会見をまとめる。
--優勝の実感はありますか?
松島 去年は実感は湧かなかったんですが、今年は湧きました。
--去年と今年の優勝の重みは違いますか?
松島 去年は優勝できるとは思っていなかったですし、あとは普段は入らなかったボールが入ったりという感じなんですけど、(今年は)本当に自分の力でしっかり練習したことが発揮できたので、自分の力で勝ったかなと思います。
--準決勝は張本選手との対戦になりましたが、どういう対策をして臨んで、その対策がどうできたのか、またはできなかったのか教えてもらえますか?
松島 対策というよりも、1点の差で勝ち負けだったり運だったり、そういうのが勝敗を分けると思うので、もちろん対策はある程度してきましたけれど、それを完璧にできたと言われたらそうではないです。でも、その中であと1点、自分が最後攻めきれたことが勝ちにつながったのかなと思います。
--張本選手を一番強い選手とおっしゃっていましたが、その張本選手に勝って優勝を決めた意義はいかがですか?
松島 やっぱり張本選手に勝って優勝というのは、全日本優勝の中でも一番価値があると思いますし、その中で自分が準決勝で張本選手に激闘の中で勝ったというのは今後の自信にもつながるので、そこは本当に大きかったかなと思います。
--決勝では、2年連続で篠塚選手との対戦になりました。どんな意識で臨んだのでしょうか?
松島 去年は自分が勝っている分、篠塚選手も対策はもちろんしてきたと思います。その中でも、自分が張本選手に勝ったという自信のまま、決勝は自分なりのプレーを発揮できたので勝てたと思います。
--2連覇を果たしたことによって明確に追われる立場になると思いますが、その点についてはどうでしょうか?
松島 もちろん、追われる立場は、強くなっていくとあるものなので、自分はそれをあまり気にせず、常に成長できるように、そして、もっともっと上に上がれるように頑張りたいと思います。
--2年後にはロサンゼルスオリンピックがあります。そこに向けて、この大会の勝利はどういう意味を持ってくるでしょうか。
松島 ロサンゼルスを一番目指しているので、この日本で2連覇できたというのは監督も見てくださっていると思うので、自分の成長した姿を見せられましたし、ただ自分はまだ心で満足はしていないので、もっともっと高みを目指して頑張りたいなと思います。
--改めて、去年から一番成長した部分というのはどういうところでしょうか?
松島 やっぱり一番はメンタルの部分で、あと1点というところで自分が踏ん張れたことが大きかったですし、この後は、さらにさらに安定していいボールを打てるようになりたいです。
--張本選手との試合の第1ゲームの出足で6点取られました。どんなことを考えていたのでしょうか?
松島 1ゲーム目は完璧に張本選手が対策をしてきているなと感じました。1ゲーム目、あれだけうまくいかれたらノーチャンスだなと思っていたんですけど、諦めない気持ちというのは日ごろ考えてやっているので、ちょっとした工夫のサービスだったり、そういったところで少し自分の流れになったのかなと思います。
--第1ゲームの0-6からの松島選手の2本のサービスが、張本選手はあの試合の肝とお話されていました。この点についてはいかがでしょうか?
松島 最初からあのサービスを考えてはいなかったです。自分の中では、やっぱり上に行くと普通のプレーでは勝てないので、工夫だったり、そうした相手を戸惑わせるサービスだったり、そういうところを狙って出しました。
--フォアハンドの強化も進んでいる中で、バックハンドもより威力を増しているような印象を受けました。バックハンドについて、ご自身の技術を解説してください。
松島 バックハンドは自分も昔から得意としているもので、ただ、まだまだ安定性だったりボールの威力、そして回転量、いろいろ含めて完璧ではないので、もちろんうまいと言われていましたけど、自分では全然満足できるバックハンドではなかったので、常日頃、練習のときから相手に打たれたときにいかに倍の質だったり、相手が押されるぐらいのボールを常に意識して練習していたので、それが発揮できたのだと思います。
--昨年と今年のプレーする上での意識の違いを教えていただけますか?
松島 去年は普通にやっていたら勝てないと思っていたので、いろいろな工夫だったり、最初からいろいろなことをやりまくって、相手を戸惑わせたんですけど、今年は自分も練習してきて自信も結構あったので、いろいろやることはもちろんですけど、その中で常にラリーになっても相手を押すという気持ちを持ちながらプレーしました。
--昨年優勝したときは、2025年は世界ランキングを一桁にしたいという目標を掲げて、実際にそれを達成されました。今年2連覇をして、目標はいかがでしょう?
松島 2026年は全日本でまず優勝したいと思っていたので、いいスタートができたので、次はやっぱり海外でもっともっと優勝して、自分の目標としてまずは5位以内を目指したいと思います。
--高校生での全日本連覇は水谷さん(水谷隼/木下グループ)以来、2人目ということですが、水谷さんと肩を並べたことについて感想があればお願いします。
松島 水谷選手はこの舞台で10回優勝されているということで、何回考えてもすごいなと思います。自分は正直、その10回の壁を越えたいというのはあまり目標にはしていないんですけど、でもこの日本で、この特別な舞台で自分が勝てる分だけは勝ちたいと思っているので、水谷さんと比べてはいないんですけど、自分が優勝できる限り優勝したいなと思っています。
--去年、一昨年の試合と全日本の試合と比べて、ゲームの中で松島選手が一喜一憂する場面がすごく少なくなったように感じました。何か意識をしてそういうふうにトレーニングをしてきたのか、どんなふうに今の状態があるのか教えてください。
松島 常日頃から練習でもしっかりと考えながら、そしてメンタルも含めて全部コントロールしながらやっているので、その練習の成果だったり、プラス意識が上がってきているからプレーでもしっかり発揮できたと思うので、そこは本当に成長しているなと思いました。
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