1. 卓球レポート Top
  2. 大会
  3. 国内大会
  4. 全日本卓球(一般・ジュニア)
  5. 2026年
  6. 2026年全日本卓球 女子シングルス2位 早田ひな「悔しいけど、思ったよりうまくできた感覚はある」

2026年全日本卓球 女子シングルス2位 早田ひな「悔しいけど、思ったよりうまくできた感覚はある」

 全日本女子シングルスの決勝の舞台に5年連続で勝ち進み、4連覇に臨んだ絶対女王の早田ひな(日本生命)がついにそのタイトルを手放すことになった。
 ここでは、決勝を中心に全日本を振り返り、これからにかける思いを前向きに語った決勝後の記者会見の模様をお届けしよう。

--試合全体を振り返っていかがでしたでしょうか?
早田 正直、1対4で負けてもおかしくない試合だったと思うんですけど、5ゲーム目、6ゲーム目を取り切って3対3に持っていけたことは、すごく自分の成長を感じたんですけど、でも、最後、相手の気持ちだったり戦術の部分で相手の方が上手いなという感じはあったので、自分でもっと思い切って強気な戦術とかががあってもよかったかな、というのはちょっと残っています。

--決勝では左足にテーピングされていましたか?
早田 準決勝の時に木原選手(木原美悠/トップおとめピンポンズ名古屋)と試合した時、ネットしたボールを取った時に開脚してずっこけてしまって、その衝撃でやられてしまったので、痛みもありつつなんですけど、プレーにはそんなに影響なく、予防というところでやっていました。

--3年連続、決勝で張本選手と対戦でしたが、どういう心境で臨まれましたか?
早田 張本選手もすごく力をつけている選手だと思いますが、この場で戦った感覚としては自分もまだまだ戦えるなって、もっとうまくいかないかなっていうのは正直思っていたんです。でも、やっぱりそういった存在の選手がいるということは、自分にとってすごく大きなことだと思いますし、自分もまだまだ負けてられないなという気持ちでついていきつつ、自分自身のペースで自分を作り上げていきたいなという気持ちです。

--6ゲーム目のマッチポイントを握られてからの粘りはすごかったと思うんですけど、あの場面を振り返ってどう思いますか?
早田 そうですね。あの辺は自分自身のことしか考えてなくて、気づいたら挽回していて、正直終わっちゃうなって、ちょっとやりきれなかったなって思いながらやってたところもあったので、あそこから感覚が研ぎ澄まされたところもありました。そこを逆に3対3にできたんですけど、その感じのペースのままいってしまったので、そこはちょっともったいなかったかな、という感じがしました。

--張本選手と対戦して相手が成長したと感じた部分はどういったところですか?
早田 やっぱり一つは今まで対戦してきた日本人選手とは比べ物にならないぐらいパワーがあったり、あとは一つ一つの技術の精度がすごく高くて、できないところが本当にないな、というのは試合していてもすごく感じました。あとは思い切りの良さというのは、私たちにはない若さなのか、張本選手のだけの良さなのかはちょっとわからないですけど、そういったところは本当にすごいな、というふうに思っています。

--この敗戦というものを今後にどういうふうにつなげていきたいか教えてください。
早田 そうですね。先ほども言ったんですけど、今日は1対4で負けていてもおかしくなかったところを、自分でなんとなくキーポイントをつかんで多分3-3に持っていけたと思うので、そこはさらにまた自分が強くなるために伸ばしつつ、でもやっぱり負けてしまっているので、そういった反省もしながら自分自身を高めていけたらいいなと思っています。

--最終ゲームで相手が気持ちや戦術で上回っていたところがあったと思いますが、張本選手がレシーブなどで、だいぶギアを上げて早く攻めてくる場面が多かったことはどのように感じましたか?
早田 そうですね。今までの試合も今日の試合も、卓球の駆け引きとしては「やらせて狙うのか、やらせないのか」という勝負になってくるんですけど、自分がいくつかのターニングポイントでサービスのコントロールを失敗しちゃって、そこが一番の敗因かなと思っています。やっぱり一歩間違えると、こうやって持っていかれる、そんなレベルだと思うので、そういったところは次につながるように反省したいと思います。

--今おっしゃったサービスのコントロール、おそらく相手がタイムアウト明けした時の早田選手のサービスがちょっと台から出てしまったところを打たれたのかと思うんですけど、そのあたりの部分なんでしょうか?
早田 そうですね。そこもそうなんですけど一番は1対1、9-6リードの時のサービスがひどすぎてそこから9-9で多分3球目、9-9の時は良かったんですけど、ちょっとアンラッキーもあって、そこで自分の気持ちがちょっと切れてしまったところがあったかなと思います。そういったところが、よりあの一本での反省しなきゃいけないと思いつつ、でも、これも結果、やってみないと分からなかったところなので、そういったところはこのレベルで勝つには、その一本をしっかり自分が狙った通りにできるかという、本当にその勝負だと思います。

--去年の試合は、強さというよりも上手さで相手に的を絞らせずに勝った印象がありましたが、この試合は早田選手も昨年よりは腕の状態などは良くなってきていると思う中ですごくハイレベルな戦いになったと思います。そのあたりやってみて駆け引きの部分はどのように感じていましたか?
早田 そうですね。準決勝まではある程度自分の感覚でいつも通りの試合ができていたんですけど、決勝戦の対張本選手のレベルになると、やっぱりそううまくは簡単にはいかなくて、それが自分が持っているものからさらにラリーの回数も多分、1回か2回多くなっていると思うので、そこでの自分の実力のなさというか、技術の少なさとかを痛感しました。
 でも、しっかりここまで勝ち上がってこの舞台で張本選手と試合ができたからこそ、その課題にも出会えたなと思うので、いろんな課題があるんですけど、また一から頑張っていきたいと思っています。

--おそらく4連覇や優勝を強く目指してきたわけではないと思いますが、結果的に3年連続で優勝していたものが途切れたということと、パリオリンピック以降のシーズン2の早田選手の中において今日の試合、この大会はどういう意味がありますか?
早田 そうですね。自分の可能性、優勝してもしてなくても多分向き的には変わらなかったかなと思うんですけど、逆に言うと、負けたからこそその印象がやっぱりすごく強く残ると思うので、しっかりここからより自分を高めていけるように練習していかなきゃいけないなと思います。今回はそのリスクを負ってでも、逆に言うと、自分の強くなりたいと挑戦する方に専念して頑張ってきた分、どちらかというと準優勝でももちろん悔しいですけど、思ったよりうまくできたなという感覚はあるので、前向きに、また頑張っていきたいなと思います。

--全日本、WTTを含めて張本選手には早田選手が大きく勝ち越していますが、その中で事前にこの試合はうまくいかないんじゃないかなと思ったというところをもう少し詳しく教えていただけますか?
早田 そうですね。単純に張本選手が若い年齢の時に当たりすぎているというだけかな、と思うので。1年間で7、8回ぐらい試合していた時もありましたし、張本選手の今の実力で私と試合した時に今から7、8回全勝するかって言われるとそうではないですし、それが世代交代だったりとか、選手の伸びしろの高さにつながってくると思うので、本当に張本選手に関しては勝敗はまったく参考にならないなと思いますし、3年前、2年前、それこそ去年の張本選手と比べてもやっぱりいろいろなところが大きく成長していると思うので、自分自身も右肩上がりの曲線の大きさというのを見習って頑張っていきたいなと思います。

--これで国内一区切りというところで、これからまた国際舞台へということになると思いますが、オリンピックの中間年ということで、次のオリンピックに向けてスタートというか、エンジンをかけていく、そんな時期だと思います。それを踏まえて今年1年、今度は国際舞台で何を目指してどういうふうに戦っていきたいですか?
早田 そうですね。スタートだからこそパリオリンピックの自分に執着したくないというところもあって、強くなりたい、もう一回強くなりきらないと次のオリンピックどうかなというところもあると思うので、ここがある意味スタートだと思って、ここから結果がついてくるかはまだまだ分からないんですけど、強化してみてまたいろんな感覚が研ぎ澄まされていって、最終的にオリンピックの選考やWTTでパリオリンピック前よりもさらに進化した自分を作り上げられるように頑張っていきたいと思います。

--昨日の会見で、カット主戦型の佐藤選手(佐藤瞳/日本ペイントグループ)相手というところから、木原選手(木原美悠/トップおとめピンポンズ名古屋)だったり、今日の張本選手のような攻撃型選手に対戦相手が替わるところで、どのように切り替えられたのかをお聞きしたいです。
早田 今大会の全日本のテーマが「強くなる」という目標だったので、昨日は昨日でカットマンの選手と試合して強くなれたかどうか、今日は裏裏の選手とか、表だったりとか、世界で活躍している世界ランクも20位以上ぐらいの選手と対戦した時に自分が強くなれているかっていう、そういう基準で割り切って考えていたので、カットマンの次に裏裏だったり、攻撃型っていう切り替え方ではなく、とにかく自分が強くなれるか、今日の決勝はもちろん間に合わなくて最後負けてしまったんですけど、でも1対3負けからの自分のまた新たな強さっていうのは感じましたし、試合の中でもやっぱり成長しているなというところもあるので、逆に言うと、反省点だけに目を向けすぎずに、これからも頑張っていけたらいいなと思います。

--その切り替えをした中で、早いラリーの中で連続して得点をされたりとか緊迫した状況の中で決めきれる球がすごく多かったと思いますが、その要因を簡単にまとめていただけますか。
早田 そうですね。それは多分、自分の中でこれっていうものが決まってたり、相手の動きが見えた瞬間だったり、自分の感覚が研ぎ澄まされたり、いろんな理由があるとは思うんですけど、一番は「これで自信を持っていける」ってそう思った時がやっぱり人って一番強いと思うので、そう思える技術をもっと磨いていきたいと思います。どこにどのタイミングでどんなボールが来ても全部自信ある、それが多分最強の選手だと思うので、そこに向けて私のフィジカル的なところでの問題はあるかもしれないですけど、無理しすぎず頑張っていきたいです。

決勝で敗れた早田は「もう一回強くなりたい。ここがある意味スタート」と力強く語った

卓レポXでは大会の速報をお届けしています。

詳しい試合の結果は日本卓球協会大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:https://www.japantabletennis.com/AJ/result2025/

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■大会の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■大会の新着記事