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WTTチャンピオンズ横浜 
女子シングルス1回戦 張本美和、早田が2回戦へ。橋本、伊藤は敗退


 WTTチャンピオンズ 横浜が、神奈川県横浜市の横浜BUNTAIで8月4〜9日に開催。WTTにおいて、チャンピオンズはスマッシュ、ファイナルズに次いでグレードの高い大会で、男女それぞれ32名のトップ選手が集い、シングルスの優勝を争う。
 卓球レポートでは現地に取材班を派遣し、熱戦の模様をお伝えする。
 大会初日の8月5日に行われた女子シングルス1回戦の記録をまとめた。

※写真は橋本帆乃香との同士打ちに勝利した張本美和

▼女子シングルス1回戦の結果
蒯曼(中国) 3(1,7,7)0 バトラ(インド)
陳熠(中国) 3(-10,-10,3,10,3)2 李恩慧(韓国)
スッチ(ルーマニア) 3(9,-5,-6,7,9)2 ゴーダ(エジプト)
張本美和(日本) 3(5,-5,-9,9,5)2 橋本帆乃香(日本)
鄭怡静(中華台北) 3(9,6,-9,3)1 サマラ(ルーマニア)
早田ひな(日本) 3(5,-7,8,9)1 杜凱琹(香港)
王芸迪(中国) 3(-8,1,9,3)1 伊藤美誠(日本)

蒯曼はバトラの変化攻守を完璧に攻略

持ち前のラリー力で李恩慧との接戦を制した陳熠

スッチはゲームオール9本でゴーダに打ち勝つ

張本は丁寧なカット打ちに徹して耐え抜いた

多彩なプレーで張本を追い詰めた橋本

鄭怡静はサマラとのラリー対決に勝利

試合巧者の杜凱琹を退けた早田

ロングサービスで伊藤を攻略した王芸迪

ロングサービスに対して工夫を凝らした伊藤だが、勝利には至らず


 大会2日目のオープニングマッチとなった蒯曼(中国)対バトラ(インド)は、蒯曼が両ハンドでコースを鋭角について、ツブ高ラバーでの変化からの速攻を得意とするバトラを揺さぶり、ストレートの完勝で2回戦に駒を進めた。
 陳熠(中国)対李恩慧(韓国)は、李恩慧の威力ある攻撃に0対2とされた陳熠だったが、徐々に持ち前のラリー力を発揮して逆転勝利。第4ゲームの7-7では、陳熠が首回りのけがでメディカルタイムアウトを取る場面もあったが、中国代表の意地で初戦敗退を踏みとどまった。
 ゲームオールにもつれた見応えのあるスッチ(ルーマニア)対ゴーダ(エジプト)の一戦は、バックハンドの安定感と、ここぞのフォアハンドでまさったスッチがゴーダを振り切り、2回戦へ。2回戦では蒯曼(中国)と対戦する。
 鄭怡静(中華台北)対サマラ(ルーマニア)のベテラン対決は、質の高い両ハンドの連続攻撃で攻め切った鄭怡静が、得意のラリーで粘り強く追い上げるサマラを振り切って2回戦進出。

 張本美和と橋本帆乃香の同士打ちは、1点をもぎ取りあうような白熱の展開になったが、張本がゲームオールで橋本を振り切り、2回戦に駒を進めた。橋本の横回転を入れたツッツキや攻撃を交えた揺さぶりに1対2とされ、第4ゲームも2-6と追い込まれた張本だったが、強引に攻めずにツッツキを交えた丁寧なカット打ちに徹して第4ゲームを逆転で奪うと、第5ゲームは中盤から一気に橋本を引き離した。
「(橋本とは)久しぶりの対戦で、ドローが出た時から勝てるか疑問があって、そういうふうに臨んだ試合だったので、得点をしていても自分がやりたいと思ったことじゃないことをしてしまったり、自分でも抑えられない感じがあったので、すごくいい経験になりました。勝ててほっとしています。一球一球全力でプレーしていましたが、正直、それでばん回できるとは全く思っていなくて、とにかく早く負けたくない、とにかくつなげようという気持ちでプレーしていました/張本」
 一方、金星をつかみかけた橋本だったが、張本の対応力と忍耐力の前に涙をのんだ。
「自分のできることはやり尽くそうと考えていたので、悔しい負けでしたけど、自分のできることは全力でできたかなと思います。
 1ゲーム目を簡単に落としてしまって、とりあえず自分のミスを減らしていこうという感じで、2、3ゲーム目は相手も深追いしてミスしたり、自分の変化が効いたりという展開でした。ただ、張本選手は本当に対応力が高くて、『この展開になったら点数が取れる』というのが全くないに等しい。1つのラリーの中でも、カットに変化をつけたり、ツッツキも変化をつけたり、その中で攻撃の緩急も入れたり、いろんなことをしないと点数が取れない。そういった部分で自分の動きや相手の状態を含めて、効いているけれど自分もやりづらさのあるラリーになっていたので、そこで自分も安全にやりやすいことをすると、ガンって狙われてしまいました。そこを、ミスも怖いけれどリスクを負って相手を誘うなど、それをやりきるところが難しいところだと感じました/橋本」
 
 早田ひなは、ラリー巧者の杜凱琹(香港)と対戦。第2ゲームを奪われて接戦になるが、前陣を死守しつつフォアハンドで決めるプレーで勝負どころを物にし、2回戦進出を決めた。
「1ゲーム目の入りとしては悪くないなと感じたんですけど、相手も強い選手なので、そこで自分の展開として苦しい部分が多い中でも、サービスを変えてからの自分の強みでもあるフォアドライブで得点につなげたりしたところの戦術転換は、今までの自分にないところだと思います。相手が緊張したところでしっかり勇気を出して、取っても取られてても後悔しない選択をできたんじゃないかなと思います。
 この何ヶ月間は充実した日々を送れていますが、今回の横浜を機に新しいチャレンジをしているところでもあるので、今日はその部分でちょっと難しいところもありました。けれど、自己投資というか、自分が目指すところまで行くために必要な部分だと思っているので、もちろん目の前の結果は大事ですし、優勝したい気持ちもありますが、それと同時に自分が強くなるということを平行して進めていけたらいいなと思っています/早田」

 大会2日目の最終試合となった王芸迪(中国)対伊藤美誠の試合は、ゲームカウント3対1で王芸迪が勝利し、2回戦進出。昨年の世界卓球2025ドーハ女子シングルスのメダル決定戦で勝っている王芸迪に対し、伊藤は得意の変化速攻を決めて第1ゲームを幸先良く先制したが、第2ゲーム以降はバック側に来るロングサービスに苦しみ、2回戦進出はならなかった。
「全体としてそこまで悪くはなかった。1ゲーム目は相手の調子が出る前に取ることができたのですが、2ゲーム目以降、相手の調子が戻ってきて、3ゲーム目を取れていたら分からなかったかなと思いますし、そういうところが中国の強さ。あと一歩というところがいつもこういう感じなので、いつか越したいという気持ちはあります。
 平日の遅くに見てくださってありがとうございます。次はスウェーデンのスマッシュがすぐにあって、その後、私はアジア競技大会になるかもしれないんですけど、また日本で良い試合を見せられるように頑張りたいと思います/伊藤」


詳しい記録はこちらから
WTT大会関連ページ:https://www.worldtabletennis.com/eventInfo?selectedTab=Matches&eventId=3245

(取材=卓球レポート編集部)

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