社会人卓球選手の日本一を決める第60回全日本社会人卓球選手権大会が、2026年10月30日(金)~11月1日(日)にかけて香川県のあなぶきアリーナ(香川県立アリーナ)で開催。
大会最終日は男女シングルスの5回戦~決勝が行われ、女子シングルスは永尾尭子(デンソー)が初優勝を果たした。
【女子シングルス 優勝】
永尾尭子(デンソー)
▼女子シングルス 準々決勝
赤江夏星(日本生命) 3(5,3,13)0 永野萌衣(中国電力ライシス)
永尾尭子(デンソー) 3(6,9,-9,-4,10)2 由本楓羽(中国電力ライシス)
笹尾明日香(日本生命) 3(-10,4,9,3)1 麻生麗名(百十四銀行)
面手凛(日本生命) 3(3,8,4)0 牛嶋星羅(サンリツ)
▼女子シングルス 準決勝
永尾尭子(デンソー) 3(-9,9,9,-10,8)2 赤江夏星(日本生命)
面手凛(日本生命) 3(7,7,-10,-8,9)2 笹尾明日香(日本生命)
▼女子シングルス 決勝
永尾尭子(デンソー) 3(-1,-9,10,9,8)2 面手凛(日本生命)
女子シングルスは、永尾尭子(デンソー)が初優勝を果たした。
由本楓羽(中国電力ライシス)との準々決勝は激しく競り合いながらゲームオールまでもつれるが、最後までしっかり動いて勝ち切ると、準決勝で前回優勝の赤江夏星(日本生命)と対戦。豪打の赤江に対し、高さやスピードに変化をつけつつ堂々と打ち合ってゲームオールの接戦を制し、決勝に勝ち上がった。
決勝では、初出場ながら優勝の有力候補と目されていた世界卓球2026ロンドン日本代表の面手凛(日本生命)と対戦。面手の鋭い両ハンドにあっという間に2ゲームを連取される苦しい展開になるが、「2ゲーム目の終盤にばん回できて、戦い方が少し分かったのが大きかった」という永尾が第3ゲームから反撃を開始する。
サービスを散らして面手の機先を制すると、ストレートへのコース取りも効果的に決まり、2ゲームを奪い返してタイに追い付く。最終ゲームは、度重なる接戦の疲労が懸念された永尾だったが、「足がパンパンだったけど、ここまできたら動くしかない」という覚悟のプレーで面手の鋭い両ハンドに対抗し、ゲームオール9本で勝利。
6回戦以降の4試合全てがフルゲームという接戦に次ぐ接戦をかいくぐり、永尾が30歳にして初の全国タイトルを手にした。
■永尾尭子選手 優勝インタビュー
年下しかいないので、そこに勝つしかなかったんですけど、本当に嬉しいですね。それに尽きます。
シングルスの全国タイトルは初めてです。全国大会は21歳くらいのときに2位になったんですけど、社会人でまた決勝の舞台が回ってきました。私自身、あと何回こういう経験ができるかわからない、もうチャンスがないと思いながら戦いました。
(準決勝の赤江戦は)2対1でマッチポイント握っていて、そのゲームを取られてしまったんですけど、まだもう1ゲームあるからと気持ちを切り替えられたし、相手の緊張も伝わってきたので、自分はチャレンジャー精神で向かっていこうという気持ちで戦いました。
(決勝の面手戦は)1ゲーム目は相手に圧倒されすぎて「やっぱ強いなー」と。2ゲーム目も落としましたが、終盤くらいからボールが合ってきたというか(戦い方が)少し分かってきたので、ばん回できて終われたのが大きかったですね。それからは、「ここまで来たら最後までやるしかないし、あと何回チャンスがあるか分からない。決勝の舞台まで来たなら優勝したい」という思いでプレーしました。(面手に対しては)私よりはるかにスピードもあるし打球点も早いので、そこと一緒に戦ってしまうと絶対に負けるのは分かっていました。なので、サービスを1球1球変え、レシーブもいつもより少し攻めることを心掛けました。
大会を通しては、バックハンドが良かったですね。自分の武器はフォアハンドですが、そこにつなげるようなバックハンドができたと思います。
今日だけで24ゲームしました。足がパンパンで腰も痛くなってきたんですけど、自分は大人な感じに卓球できないので、明日は休みだから、もう動くしかないと(笑)
個人戦は次が全日本になるんですけど、全日本で3位(2017年度の全日本)に入ってから結構月日が流れてしまって、そこからランク(ベスト16)に入れていないので、まずは全日本でランクに入りたいですし、それ以上を狙えるよう頑張りたいと思います。
【女子シングルス 2位】
面手凛(日本生命)
初出場ながら優勝の呼び声高かった面手凛(日本生命)が2位。準決勝で笹尾明日香(日本生命)との同士打ちをゲームオール9本で切り抜けると、決勝でも持ち味の鋭い両ハンドで2ゲームを連取し、優勝目前かと思われたが、決意の永尾に動ききられて逆転を許した。
惜しくも優勝は逃したが、両ハンドの鋭さは場内でも際立っており、来年以降も優勝候補に名を連ねるだろう。
3位には、面手と互角に打ち合った2024年優勝の笹尾明日香(日本生命)と、惜しくも連覇はならなかったが、目を見張る強打で会場を沸かせた赤江夏星(日本生命)が入った。
【女子シングルス 3位】
赤江夏星(日本生命)
【女子シングルス 3位】
笹尾明日香(日本生命)
【女子シングルス ベスト8】
永野萌衣(中国電力ライシス)
【女子シングルス ベスト8】
由本楓羽(中国電力ライシス)
【女子シングルス ベスト8】
麻生麗名(百十四銀行)
【女子シングルス ベスト8】
牛嶋星羅(サンリツ)
詳しい記録はこちらから
公益財団法人 日本卓球協会 大会特集ページ:https://jtta.or.jp/tour/35620
(取材=卓球レポート)




