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ドイツ卓球協会会長 クラウディア・ヘアヴェグ氏インタビュー

 世界卓球2022成都でドイツ男子の準優勝という結果は多くの卓球ファンにとって、衝撃の1つだったろう。
 ボルオフチャロフフランチスカという近年のドイツ男子の「顔」とも言うべきスター選手が軒並み出場を辞退し、ドイツ男子は若手のドイツチャンピオン、ダン・チウやドゥダ、シュトゥンパーらのメンバーで今大会を戦った。こうした選手選考は大いに世界を驚かせ、また、卓球ファンの中には「スター選手」の不在を嘆く向きも少なくなかった。
 このインタビューでは、このドイツの選手選考について、また、今大会の成果について、そして、今後の世界卓球団体戦にドイツがどのような姿勢で臨むのかなどについて、昨年、ドイツ卓球協会初の女性会長に就任したクラウディア・ヘアヴェグ氏にその真意を聞いた。

男子の2位という結果は誇りに思う

--世界卓球2022成都でのドイツチームの男子銀メダル、女子銅メダルの獲得おめでとうございます。まずは、ドイツチームのご活躍についての感想をお聞かせください。

クラウディア・ヘアヴェグ(以下、CH) 男子も女子も結果については大変うれしく思っています。
 女子については元々3位くらいの結果を想定していました。カット主戦型のハン・イン、ペン表速攻型のシャン・シャオナ、ドライブ攻撃型のミッテルハムと、いろいろな戦型の選手をそろえたチームなので、中国、日本、香港などの強豪チーム以外にはドイツ女子を倒すのは難しいだろうと思っていました。
 日本女子とは準決勝で当たって、エースのハン・インが伊藤美誠選手と対戦しましたが、伊藤選手は強すぎましたね。
 男子は、世界ランキングではダン・チウが9位、ドゥダが36位、シュトゥンパーが103位(2022年第39週時点)だったので、今回はメダルは難しいと考えていました。特に、若い選手たちで、チームワークなどの点でも不安がありましたから、今回の2位という結果はものすごく誇りに思います。

多彩な戦型の選手をそろえたドイツ女子は3位となった


--ドイツ男子が好成績を収められた理由はどのようにお考えですか?

CH 最終的には、知識と信念と意志の3つがうまく機能したことが勝因になったと思います。
 ドイツの強みとしては、コーチの教育システムがあります。今は世界でトップ20に入るレベルの選手を育てることができるシステムになっています。
 この体制にはロスコフ(ヨルグ・ロスコフ/ドイツ男子ナショナルチーム監督)とハンプル(ヘルムート・ハンプル/ドイツ男子ナショナルチームコーチ)の2人が大きく関わっていますが、ロスコフは選手に自信を持たせるのがとてもうまく、そのおかげでドイツ男子は接戦を制することができたのではないかと思っています。

ドイツ男子はヘアヴェグ氏の予想以上の好成績を収めた


--今大会で特に目立った活躍をしたダン・チウとドゥダのプレーはどのようにご覧になりましたか?

CH ダンに関しては、まずご両親(父は邱建新、母は陳虹。ともに中国出身の卓球選手)の教育の影響が大きいですね。6歳の頃から受けてきたトップレベルの教育がベースにあって、そこにロスコフとハンプルの指導が加わったことで、どんどんプレーが安定して良くなってきました。
 特に、ハンプルの指導によって、ここ3〜5年かけてダンのスタイルが構築されたのは大きな成果だと思います。ハンプルがダンの指導を始めた当時は彼がトップ10に入る選手になるとは思っていませんでした。ハンプルが描いた将来像をダンに伝えて、経験を積んできたことが成功の原因でしょう。今回は自分がチームのナンバーワンだというプレッシャーも大きかったと思いますが、本当に素晴らしいプレーをしてくれました。
 ベネディクト(ベネディクト・ドゥダ)は、典型的なドイツ人(笑)で、パワーのある選手ですが、トップレベルの大会の団体戦で戦う機会はこれまであまりありませんでした。今大会は自分がチームのナンバー2としての誇りを持ってプレーできたことはすごくいい経験になったと思いますし、ようやく、実力を発揮したところを見せられたと思います。これまでは、国内の予選で負けて、代表の切符をなかなか取れなかったので、今大会にかける強いやる気も感じました。
 カイ(カイ・シュトゥンパー)もチャンスを生かしてくれました。彼はまだ20歳と若いので、余計なことを考えずにプレーできるのが強みですね。

 余談ですが、ダンについては、彼ほど細やかな選手を見たことがありません。彼に用具のことを尋ねると、自分の使っている物について、驚くほど正確な知識を持っています。私が細かい質問をしても、ちゃんとした答えが必ず返ってきます。
 彼が優勝した今年のヨーロッパ選手権大会の決勝の前日に、彼と食事をしていたんですが、その途中で突然、「今ラバーを貼ってもいいですか?」と聞いてきました。おそらく彼にとってその時がベストのタイミングだったんでしょう。どのような状況でも、自分の使う用具をパーフェクトな状態に持っていきたいという強いこだわりがあると感じました。

ドイツのエースとしての重責を果たしたダン・チウ。与えられたチャンスをきっちりと物にした


--選手の育成について、協会の組織的かつ長期的なサポートがあるのですね。

CH そうですね。それは意識的に、目的を持ってやっていると言えます。
 中国に対峙できるような選手を育てることを考えた場合、やはり、5歳くらいの若い時期から選手を教育することが重要だと考えて育成に取り組んでいます。
 これまでのドイツは、それぞれの選手に個々の背景があって強くなっている選手ばかりです。ダンについてはご存じの通りご両親が中国出身の卓球選手ですし、ディマ(オフチャロフ)もお父さんが卓球選手です。ティモ(ボル)、ロッシ(ロスコフ)、パトリック(フランチスカ)はハンプルが育てて強くなってきた選手なので、そのような特殊な背景がなかった場合には、彼らのような選手が育たないというのは問題だと考えています。
 しかし、彼らのような実力のあるコーチはもう年齢的に引退を控えていますし、新しいコーチの育成・発見が難しいというのも悩ましい問題ですね。

今後は若手中心のチームづくりをすることはない

--ドイツ男子の目覚ましい活躍があった一方で、ボル、オフチャロフ、フランチスカのプレーを見たかった。彼らが出ていたら、どうなっていたのか。ひょっとしたらもっといい成績を残していたのではないかと想像してしまうのですが、あなたはそう考えることはありませんか?

CH それには3つの答えがあります。
 1つには、もちろん3人に出てほしかったという気持ちはあります。彼らはトップ選手で、人間としても素晴らしいからです。ただ、今回は彼らの事情を理解していたので、彼らから不参加の表明に対して、最終的には「どちらでもいいですよ。あなた次第です」と答えました。
 加えて、団体戦の勝敗がシングルスのランキングポイントに反映されないため、彼らが出場しなくてもシングルスのランキングが下がる心配をする必要がありませんでした。
 2つめは、若手にチャンスを与えたかったということです。世界ランキング40位内に5人の選手が入っていますが、今回は9位のダンがチームのエースとして出てくれました。今回のようなチャンスがなければ、彼は常に3番手か4番手で、ドイツ男子の1番手として戦う機会はなかったと思います。
 今回は、その彼にドイツのナンバーワンとして戦うというプレッシャーを味わってもらういいチャンスだと考えました。そのようなプレッシャーを背負った上で、中国をはじめとした難敵と戦う経験をしてほしかったという思いがあったのです。そして、実際にそうした経験をティモたちが引退する前に与えることができたことには大きな意味があったと考えています。もし、彼らが引退してから、突然そのような立場になったら、ダンはプレッシャーに耐えられなかったのではないでしょうか。
 3つめは、この成都大会の特殊な事情に関することです。今大会はパンデミックの影響があって、世界卓球と続いて中国で開催されるWTT2大会に出た場合、4週間半程度、中国から出ることができないことが分かっていました。ティモは42歳で、連戦をベストな状態でプレーするのは難しいと判断し、不参加の意志を尊重しました。ディマは、2人目の子どもが産まれたことに加え、けがも治りきっておらず、練習も不十分でした。パトリックは、プレーする上での問題はありませんでしたが、彼自身が繊細なことに加えて、第一子が誕生したばかりで、繊細な状況にありました。来年の大会カレンダーももういっぱいに詰まっているという状態だったので、辞退を受け入れました。
 3人とも無理を押して出てもらっても、今後のパフォーマンスに悪影響があっては困りますし、家族との時間やプライベート、自分の練習をしっかりしてもらって、今後のよりよいパフォーマンスにつなげてもらうことの方が大事だと考えたのです。トップ選手は誰からも、ああしてほしい、こうしてほしいと期待をかけられるものですが、彼らは機械ではなく人間なので、今回は、人間性を尊重する決定をしたということです。

--今回のドイツ男子の2位という結果を踏まえて、今後も若手に経験を積ませることを重視した選考をする可能性はありますか?

CH そのようなことは今後はないと思います。
 私たちはパンデミック下の中国で開催された今大会をモデルケースとして考える必要はないと考えています。通常の状態でしたら、今一番ホットな選手であるティモ、ディマ、パトリックを代表として送り込んでいたと思います。ですから、次の大会では、ドイツのトップ5の選手を代表にしたいと考えています。
 今、日本代表には30歳以上の選手はいないと思いますが、ドイツに関してはティモが42歳、ディマが34歳ですから、彼らに活躍し続けてもらうためにも、けがや体調なども含めて、しっかりマネジメントしていかないといけないと考えています。

世界卓球2018ハルムスタッドの表彰台には「3人」の姿があった

--選考ついてもうひとつお聞かせください。団体戦の勝敗がシングルスのランキングポイントに反映されない(団体戦で勝利しても、シングルスのランキングポイントが上がらない)ことを理由に、出場を敬遠する選手がいた場合にはどのように対応するお考えですか?

CH 私たちはシングルスのランキングポイントがつかなくても、世界卓球は重要な大会だと考えているので、そのような考えを受け入れることはありません。
 私たちはナショナルチームで、選手はプロフェッショナルで、趣味で卓球をやっているわけではありません。誰もがこのチームの一員になりたいのです。
 今回も、この点に関して2時間ほど議論しました。もちろん、チームや選手にはスポンサーがいて成立しているので、私は当初、ティモもディマもパトリックも出場しないという選択肢はないとすら思っていました。
 でも、今回は開催側の条件に加えて、選手個々の特別な事情が重なったために、最終的には選手たちの意思を尊重することになりました。今回のような若手中心のチームづくりを毎回することは、リスクが大きいですし、批判も出てくるでしょう。ですが、時にはリスクを負い、失敗した時には私が矢面に立たなければなりません。
 ですから、将来的には必ずその時のトップ選手をドイツ代表として送るつもりでいます。ただし、42歳のティモに関しては、次の世界卓球団体戦に必ず出てもらうというお約束はできないと申し上げておきましょう。彼は若くはありませんが、スーパースターですからね。
 今回はやむを得ず、このような決断を下しましたが、状況としてはドイツは恵まれていると思います。常に4、5人のすごく強い選手がいますし、その強い選手にもまれて毎日練習や試合ができるという状況が、NTのメンバーの中でつくられてます。中国や日本も同じ状況でしょう。
 しかし、一方で、ポルトガルや、フランス、ルーマニアという国を見てもらうと分かりますが、強い選手がいても選手の層が厚くない。これらの国はドイツとはかなり違う状況にあると見ています。フランスにはルブラン兄弟のような有望な選手が出てきましたが、あの若さですぐに代表になれてしまうということは、裏を返せば、選手層が薄いという困難な状況を物語っていると見ることもできます。

これまで以上に卓球が多くの人の目に触れる機会を増やしていきたい

--話題を変えて、ドイツの卓球事情について聞かせてください。ドイツのブンデスリーガは卓球文化として人々の生活に深く浸透しているように見えます。なぜそのようなことが可能になったのでしょうか?

CH ドイツには確固たるリーグシステムがあって、そのクラブの中で、下のレベルから上のレベルまで、ユースからシニアまでのシステムができあがっています。そのチームに所属する選手やファンは、1部リーグのホームゲームを見に行ったり、近隣の都市で行われるリーグ戦を見に行くというのが一般的でした。
 しかし、これは過去の話で、今は1シーズン11試合もしたくないという選手が増えています。私の現役の頃は1シーズンで22試合、それ以外にチャンピオンズリーグなどもあると、ほぼ毎週末試合というのが当たり前でした。しかし、今は試合数が多いことや、スケジュールの融通がきかないことを嫌う選手が多くなってきました。
 ブンデスリーガのシステムは確立されていますが、実は、ドイツを含むヨーロッパでは年々卓球市場が縮小しています。競技者人口も減っていて、これは10〜20年というスパンで長期にわたって続いています。一方、日本や中国では市場がどんどん伸びていると聞いています。私たちはこのヨーロッパの市場の縮小に対して、戦略を立てなければなりません。

最も成功したプロ卓球リーグとして知られるブンデスリーガ(写真は2012年フリッケンハオゼン vs デュッセルドルフ)


--ヨーロッパにおける卓球市場の拡大、また、卓球がより身近なスポーツになっていくためには何が必要だと思いますか?

 ヨーロッパでは他のスポーツに対抗していく必要があると考えていて、例えば、バスケットボールの3 on 3や、バレーボールだったらビーチバレーのように、従来の人気スポーツの新しいカテゴリーが生み出されています。そうした新しいスポーツの普及によって、卓球の領域はどんどん狭められています。私たちは、この状況を今まで何もしてこなかった結果だと捉えているので、今後はヨーロッパでトップクラスの大会を開催する機会を増やしたいと考えています。それも、これまでのように10年に1回ドイツで世界卓球を開催するというレベルではなく、WTTグランドスマッシュやWTTチャンピオンズのようなビッグイベントを毎年開催していきたいですね。
 ヨーロッパでは、とにかくこれまで以上に卓球が多くの人の目に触れる機会を増やしていきたいです。好例としては、今年、ミュンヘンでヨーロッパ選手権大会の9種目が行われましたが、この会場には卓球をしない人も観客として足を運んでくれたという報告があったので、卓球ファンにとどまらないスポーツファンを卓球に呼び込んでいく努力も必要だと感じています。
「卓球をより身近にしていくためには?」という質問に対して唯一の回答は持っていませんが、グループで議論をするにはとてもいいトピックだと思います。ドイツでは、私たちは10年計画を立てています。卓球ファンに限らず、スポーツファン、特に若い人たちに卓球を見てもらうにはどうしたらいいか。この問題についてディスカッションするのはとてもいいことだと思います。私の案としては、アウトドアの卓球、オフィスでの卓球や、新しい大会形式を提案するなどのアイデアがあります。

--もう一つ別の問題について聞かせてください。ドイツ固有の問題ではないと思いますが、ボルのような男子選手のスターはいても、女子選手のスターは生まれにくい状況だと思います。女子の卓球シーンを盛り上げていくための施策は何かお考えですか?

CH 中国と決勝で戦った日本女子は国に帰ったら英雄視されていると思いますが、ドイツでは男子に比べると、女子はまったく注目されていません。この点についてもやるべきことはたくさんあると感じています。ドイツだけではなく、ヨーロッパのことも考えていく必要があるでしょう。しかし、女子も、最終的には中国を倒すという目標に変わりはありませんが、女子の道のりは非常に長いでしょう。
 これは1つのアイデアですが、選手の競技者としての側面だけでなく、プライベートな情報や写真などもファンの皆さんは興味を持たれるのではないかと思っています。趣味は何か、普段どんなファッションなのか、そうしたプレゼンを積極的にしていくことで、観客の感情に働きかけるようなことができたらいいですね。
 日本女子は中国との決勝が行われたということで、多くのファンの感情に働きかけることができたと思います。私たちは選手を魅力的に演出していくことを大きな課題として捉えています。ドイツの女子で、アネット・カウフマンという選手がいますが、彼女は美しくスタイルがよいため、ヨーロッパ選手権の会場でとても大きな存在感を放っていました。彼女のような選手の魅力を伝えていくことも重要になってくると思います。これは、もちろん女子選手だけでなく、男子選手についても言えることです。
 また、サッカー界ではクリスチアーノ・ロナウドのような選手は、自分を魅力的に見せる努力をすごくしています。卓球界にも素晴らしい選手はたくさんいて、例えば、ダンは独特のプレースタイルで、考え方もしっかりしていますし、実力的にもスターになるポテンシャルは十分に持っていると思います。ただ、SNSなどを活用したプレゼン(演出)という部分ではもっと改善するべきだと思いますし、ドイツの卓球界自体が進んでいない部分だと思います。この点では、バタフライの皆さんとも協力して、卓球界を盛り上げていくことができればと考えています。
 オンラインですが、皆さんと意見交換できたことに感謝します。ありがとうございました。

--長時間ありがとうございました。

ヘアヴェグ氏が大きな存在感を放っていたというカウフマン(2022年ヨーロッパ選手権大会時。写真提供=ETTU)



 卓球レポートは、1957年の創刊以来(2018年ウェブメディアに移行した後も含めて)、初めて世界卓球の現地取材を見合わせた。理由は多岐にわたるが、現地に足を運ばなかったことが私たちに残した爪痕は大きかった。同様に、いくつかの理由で今大会への出場を控えた選手も少なくなかったが、その中でも特に、トップ3を欠場させるという大胆な決断をしたドイツ卓球協会に、その真相を問いたいと思ったのがこのインタビューのきっかけだ。
 私は、2年に1度開催される「世界卓球選手権大会(団体戦)」は世界最強のチームを決める世界最高峰の大会であり続けてほしいと願っている。成都大会では今まで通り、試合によっては今まで以上に手に汗を握る熱戦を見ることができた。だから、何人かのトップ選手が出場を辞退したからといって、この大会の権威が毀損されたとは思わない。だが、やはり、本来ならその場にいるはずだった選手たちの「不在」が払拭されたわけではない。ヘアヴェグ氏が語ったように、団体戦の勝敗がシングルスのランキングポイントに影響しないことが、トップ選手たちの出場辞退の判断に寄与したのであれば、このレギュレーションには見直される余地があるだろう。
 幸い、このインタビューではC・ヘアヴェグ会長、ひいては、ドイツ卓球協会も同じ思いを共有していることが確認できた。
 最終的には、出場の意志は選手自身に委ねられるが、世界卓球には、あらゆる選手にとってそこでプレーすることが名誉であるような最高の舞台であり続けてほしい。

(まとめ=佐藤孝弘)

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