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「卓球は血と魂だ」 第二章 三 道場十五戒⑨

三 道場十五戒

一日休めば自分の指でわかる
二日休めば、聴衆にわかる


 大ピアニストであったリストは、こう云った、そうだ。

 今年五月、世界選手権大会に来日した欧州の指導者の一人はこう云った。「中国のトップクラスの合宿では、選手達は各自が数万個のボールを使って、毎朝八時から十二時までサービス自主訓練をした-」という。

 また、卓球レポートのある編集者が、中国の謝賽克選手の指を見たところ、拇指もその他の指も、ある部分が盛り上っていた、という。こういうのが超一流というものであろう。一流のギタリストの指は固く、その指は楽器になっており、野球の王貞治選手の指は一本一本バンソウコウで固め、ゆび割れを防いでいたし、卓球の一流選手の指は、それ自体がラケットの一部分になるところまでいかねばならない。バレーボールの一流の指は、女子でも男よりも強くたくましいそうであるが、超一流とはそういうものである。

 リストが、一日休めば自分の指でわかる。二日休めば聴衆がわかる、と云ったのは、それだけ厳しく自己を律していた証拠であり、自分に甘い芸術家やスポーツマンはそんなところに気付かない、のかもしれない。

 外国のある卓球指導者が、「私は選手から一ヵ月離れていたら、もう指導ができない-」と私に語ったことがある。選手自身、自分をきびしく律することができるかどうかはまだ基本的なことだが、監督指導者も、自分の教え子から一ヵ月も遠ざかっていたら、その選手がいまどんな気持でいるのか、わからなくなっているのである。

 もしそんな状態の時に選手を叱ったら、選手はついて来ない。信頼関係は、指導者そのものなのである。

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