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わたしの練習111海鉾仁 打球点を高め、前陣でのプレーを

 ~中学時代~

■県優勝を目標に

 私は、山形市立第5中学校に入学して、初めてラケットを握りました。卓球を始めた動機は、卓球部の顧問であった三条米吉先生に親近感を覚え、この先生なら3年間卓球活動を有意義に過ごせるだろう、と思い卓球を始めました。
 入学当時は、ただピンポン球を打っている程度でしたが、ある時三条先生に「君たちで、県優勝するつもりでやれ!」と励まされ、卓球に対しての考え方も情熱も変わりました。それからというものは、週3回の朝練習と放課後の2時間の練習を終えてから、町の卓球センターで、2時間の練習をほとんど毎日やるようになりました。
 練習内容は、
 サービス
 レシーブ
 3球目の練習
週1回高校女子との練習試合でした。三条先生も毎日のように、部員と一緒にプレーして指導してくださいました。とにかく厳しい先生で、顔を見ることもできないくらいでした。反面、卓球から離れると、とてもやさしく、めんどうみの良い先生でしたので、厳しさについて行けた要因でもあり、卓球を始めた要因でもあると思います。
 そして、その成果が実り、全国中学校大会(新潟)では、シングルス3位に入賞することができました。

 ~高校時代~

■フットワーク主体

 山形工業高校に進学して、斉藤栄一顧問、真石秀昭(日大OB)コーチと出会い、思う存分卓球の出来る環境を作っていただき、卓球に熱中することができました。
 練習内容は、フットワーク(左右、前後、オール)の練習に、3年間ほとんど費やし試合前になると、ほとんどがゲーム練習でした。
 なぜ、フットワークだけといっていいほどの練習内容になったかといいますと、真石コーチから「器だけは大きくしろ!!」という助言からです。自分でも大学、社会人になっても卓球を続けるつもりでいましたので、高校時代に卓球を完成させることはないと思い、フットワーク中心の練習になりました。
 トレーニングは、合宿の時は25~30km、ふだんは4~5kmのランニングを続けました。また、威力のあるボールを出すために、(振りの速さを身に付けるため)、毎日素振りを、フォア、バックそれぞれ1000回ずつやりました。
 今、思えば土台を大きくしてきた高校3年間は、現在の卓球に、大きく役立っていると思います。

 ~現在の練習~

■常に実戦を想定

 大学に入学した当時は、左右1本1本のフットワークが主体で、自分でも満足感が得られる練習でしたが、いざ、試合となると、日頃やっているフットワークがいかされていないことを知りました。たしかに左右1本1本のフットワークは持続性とか集中力を高めるためには効果的ですが、実戦になった場合、応用性が少ないと思いました。
 大学2年の終わり頃、松井コーチに助言をいただき、それを基に実戦で使えるように、常に実戦を想定したフットワーク練習にとりくみました。
 ①フォア・ミドル・バックの3点のフットワーク...左右のフットワークにミドルのコースを入れた規則的なフットワークです。試合では常にこまかな動きをしなければなりません。大きな動きももちろん必要ですが、微妙な動きに重点をおいてやります(コートを3等分だけでなく5~6等分に分けてやっても効果的だと思います)
 ②バック→回り込み→飛びつき...フォアへの飛びつきに重点をおいたフットワーク練習です。また、細かな動きから大きな動きへの連続動作でもあります。
 このフットワークは、飛びつきの時に体勢がくずれないように、しっかりストップをかけ元の位置へもどる。初めは、なかなか続きませんでしたので、ゆるいショートで、コースも小さめに動かしてもらい、徐々に高速化していきました。
 ③オールサイドのフットワーク...①、②、③の中で最も実戦的なフットワークといえます。このフットワークは、なるべく速いピッチで、オールフォアということにこだわらずやります。

■ボディーワーク
 脚力があっても、どうしても動けないという場合があります。その主な要因は、体の使い方がまずいからだと思います。そこで私は、ボディーワークをよくするために
 ④バックサイドにランダムにくるボールをフォアハンドで連打...バックサイドをきったところへつないでくるボールは意外に多く、そのボールの処理がうまくいくか、いかないかでゲーム展開が大いに変わってきます。
 そこで、バックサイドに回り込んだ状態で右足を固定し、左足はボールに合わせて動かし、上半身の使い方を覚えます。そうすれば、体は最後までくずれずのこっていますので、フォアにくるボールもなんなく打てると思います。

■ゲーム練習
 日大卓球部の練習場には卓球台は2台しかおけず、ふだんにゲーム練習をすることができません。しかし、2台しかなければないなりにやらなければなりません。ですから日大卓球部は昔から勝ち抜き(1ゲーム)のゲーム練習を行っています。部員が多く、1回負けてしまえば1時間から1時間半待たなければなりませんので、順番がきたときには、高い集中力と気迫のあるゲーム練習となります。私は、最近、いつも台につける練習よりも効果的だということを確信することができました。

■悔いを残さないように
 幸い、今春の世界選手権に出場することができましたが、打球点の低さをつくづく感じました。いまの打球点の高さでは、ピッチの速い中国の卓球や欧州の威力あるドライブにはついていけません。これからは、打球点を高めることに努めたいと思っています。
 同時に、現在のような速い卓球に対抗していくには、オールフォアで動きまわるにはどうしてもムリがありますので、バックハンド強化も必要です。それも守るだけのバックハンドではなく、攻めのバックハンドをぜひ身につけなければなりません。フォア、バックの連係プレーを数多くこなし、どんな状態のときでも台からさがらない卓球をめざしていきたいと思います。
 大学生活もあとわずかですので、悔いを残さないように数少ない学生での試合に全力をつくすつもりです。

かいほこひとし
山形・山形工高→日本大学
右、ペン、裏ソフトのドライブ主戦型。
ドライブの威力もあり、台上処理が得意。
1981年世界複ベスト8、1980年全日本複優勝


(1981年8月号掲載)

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