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わたしの練習137内山京子 卓球に賭ける

 ~古川先生との出会い~

 卓球との出会い、それは古川先生(現上福岡中)との出会いでもありました。
 私が三角小学校(埼玉)5年生になってまもなくの頃でした。新担任の古川先生に「卓球をやらないか」と声をかけていただいたのがキッカケです。それ以後、社会体育で先生がコーチしておられた大井西中卓球部の選手と一緒に、指導していただきました。が、初めの頃は、卓球が特に好きだというわけでもなく、遊びの感じで練習もそれほど熱心とは言えませんでした。
 本格的に卓球をやろうと思い始めたのは、6年生の夏休みも残り少なくなった頃でした。東京・夢の島体育館で行われた全国中学校大会を見に行ったのが刺激となったからです。「自分もあんなに強くなりたい」と思い、その後は、真剣に取り組みました。
 その全国大会で優勝された渋谷さん(現明大)、布施さん(現専大)の素晴らしいカットに魅せられた私は、それまでのロングマンから、カットマンをめざすことになりました。社会体育の規定練習が終わってからも、夜の10時ぐらいまで練習する日も多くなりました。
 大井西中(埼玉)に入学後も、引き続き古川先生の指導で練習に励みました。
 学校での部活の練習は、2階の教室でしたから、ツッツキ、ツッツキ打ち、サービス、レシーブ練習が主でした。そして部活を終えていったん帰宅し、夕食をすました後、社会体育で夜の9時ぐらいまで練習しました。
 夏休みの時は、朝の5時ぐらいから練習を始め、朝食後、午前中の練習をするなど、練習、練習に明け暮れる毎日でした。たしかに日もありましたが、「強くなりたい」一心でした。古川先生の「練習した者が勝つ」のアドバイスを支えとして取り組みました。
 そうした結果、2年生の時、全国中学校大会で優勝することができました。また、技術面だけでなく、言葉づかい、あいさつの仕方、練習場に出入りする時の態度や靴の整理など、生活面で非常に厳しい指導をしていただきました。たいへん感謝しています。

 ~ナショナルチームの一員として~

 高校は、京浜女子商業に進み、近藤先生の厳しい指導のもと、インターハイ優勝をめざして練習に取り組みました。
 高校は、中学時代と違って寮生活です。初めの頃は、とまどいもありました。緊張のあまり、熱を出したり、中学時代に痛めた腰、膝の故障が再発し、苦しい日もありました。が、近藤先生の温かいアドバイスで気落ちすることはありませんでした。
 そして、幸運だったのは、ナショナルチームの一員に選ばれたことです。ナショナルチームの合宿に参加するようになり、目標も一段と高くなりました。卓球に対する取り組み方、考え方にもいくらか違いが出たように思います。
 練習も、単に、ツッツキ、カット、ロング、フットワーク、といったものではなく、常に試合を想定して取り組むようになりました。また、ワンサイド(自分)対オールとか、カットの打球点を高くするために、コート後方1.5~2メートルぐらいのところにヒモを張って下がりすぎないようにするなど、負荷をともなった練習が多くなりました。

 ~現在の重点練習内容~

 大学進学か就職か、ずいぶん迷ったすえに「よし!卓球に賭けよう」という気持ちになって、十六銀行に入社しました。
 十六銀行は、卓球に大変理解があって、佐光監督さんはじめ、全社あげて全面的にバックアップしていただいています。これほど恵まれた環境はないと感謝しています。この恩に報いるためにも、精一杯の努力をしていきたいと思っています。
 現在、重点をおいている練習は、

1.反転技術の強化
 いままで、異質ラバーを貼っていながら、バックはイボ高、フォアは裏ソフトラバーと決まった使い方をしていました。これでは、せっかくの異質が生かせないし、世界では勝てません。そこで、フォア・バックとも両面の異質ラバーを自在に使えるように取り組んでいます。
 方法としては、たとえば1ゲーム目はオール裏ソフト、2ゲーム目はオールイボ高というようなゲームを取り入れています。

2.システム練習
 ㋑フォア前にサービス ㋺バックにツッツいてもらう ㋩イボ高面でバックにツッツく ㋥オールにツッツいてもらう ㋭両ハンドスマッシュ(コースはオール)

3.バックハンド攻撃の強化
 フォアハンド攻撃だけでは、相手に待たれてしまうので、バックハンド攻撃を高めています。自分はワンサイドに返し、オールに回してもらいながら、甘いストップは逃がさず打っていくようにしています。

4.サービスの強化
 カットマンといえども、強力な3球目攻撃がなければ勝てません。そのためにも、サービスの強化に努めています。

 ~貴重な体験を生かして~

 卓球に賭けたからには、全日本のタイトルを獲り、世界選手権で中国・韓国選手を倒して金メダルを獲るのが夢であり、目標です。そのためには、まだまだたくさんの課題があります。技術面はもちろんのこと、心理面、体力面、すべての面において強化していかなければなりません。
 世界選手権は、「体力と気力の勝負」と言われます。また、それを肌で感じてきました。
 体力トレーニングとしては、
1.なわとび(5分で何回とべるか)
2.腹筋
3.背筋
4.腕立てふせ
5.ランニング(30分)
6.筋力トレーニング(バーベルを使って)
...などです。
 幸い、いろんな海外遠征に参加させていただき、国際大会にもだんだん慣れてきました。今春のニューデリー世界大会では、中国・韓国戦にも使ってもらうことができました。負けはしましたが、この貴重な体験は何がなんでも生かさなければなりません。
 世界選手権で大活躍した韓国の梁英子選手に、団体戦の1ゲーム目は19本まで追いつめたんだ、という気持ちもできました。同時に、最後の一本をとるむずかしさ、苦しさをあらためて痛感しました。この悔しさは忘れたくありません。"ここ一本"というようなプレッシャーがかかった時でも、力まず、自分のプレーができるよう、毎日「精神面」の重要さを肝に銘じて取り組んでいます。

うちやまきょうこ
明治大学
'86年全日本単7位


(1987年8月号掲載)
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