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ディマに酔いしれたカザフスタンの夜

1716gf-20.jpg劇的な勝利で決勝へと勝ち進んだオフチャロフ

1716gf-21.jpg会場も大きな盛り上がりを見せた

 ワールドツアー・グランドファイナル大会3日目は男女シングルスの準決勝までが終了し、決勝進出者が決定した。

 決勝進出をかけて熱戦が行われたが、昨日の試合の中で最も盛り上がったのが最終試合のオフチャロフ(ドイツ)対林高遠(中国)といえるだろう。オフチャロフはサムソノフ(ベラルーシ)やボル(ドイツ)と同様に、会場の観客からは大人気。オフチャロフがコートに入場すると「ディーマ!(オフチャロフの愛称)」の声援がいたるところから飛んだ。

 そうした中で始まった試合は林高遠が台に近い位置で両ハンドの速攻を決める形から2ゲームを連取したが、第3ゲームからオフチャロフが反撃。独特のバックハンドサービスからの展開やチキータからの展開で得点を奪うケースが増えて3ゲームを連取した。第6ゲームは林高遠が奪い返し、勝負の行方は最終ゲームへ。

 勝負を決するゲームは終盤まで点差が離れない展開が続いたが、10-8とオフチャロフがリード。ここで一気に決め切りたいオフチャロフだったが、林高遠のサービスに対して2本続けてレシーブミス。オフチャロフにとっては嫌な流れかと思われたが、10-10のラリーではバックハンドサービスからの回り込み3球目強打で得点。「ここは絶対に決める」という強い意志が見られるプレーでマッチポイントを奪うと、最後は中陣からのラリーで得点を挙げて勝利。勝利が決まると、会場からは割れんばかりの拍手と「ディーマ!」の声援が飛んだ。オフチャロフが見せたプレーにカザフスタンの観客は大いに沸いた。

 オフチャロフは1回戦から準決勝までフルゲームの戦いを制して決勝進出を決めた。いずれの試合を見ていても、勝負どころでの集中力、局面に応じたプレーを選択する力、そしてそれを実行できるだけの技術力の高さが際立った。
 決勝は11月のドイツオープンで勝利した樊振東との再戦。オフチャロフが再び勝利を収めるのか、樊振東がリベンジを果たすのか。注目の一戦は日本時間の20時50分開始予定だ。

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今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載します。

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