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第8回 フォアからバックへの切り替えを究める!(荘智淵)

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今回の達人 荘智淵(中華台北)
勝つためのテクニックを達人がレクチャーする「究める」シリーズ。第8回は、荘智淵選手(中華台北)が、フォアハンドドライブからバックハンドドライブへの切り替えを究めるポイントを伝授する。
※本文の技術解説は右利きプレーヤーを想定しています


スピーディーな現代卓球では、飛んできたボールに応じてフォアハンドとバックハンドの両ハンドをスムーズに切り替えて打球することが求められる。今回は安定感抜群の両ハンドを武器に長年にわたって世界で活躍する荘智淵選手が、フォアハンドドライブからバックハンドドライブへの切り替えを究めるためのポイントを教えてくれた。


【究めるポイント①】
ラケットをしっかり振り切って
フォアハンドドライブする

達人からのアドバイス
 フォアハンドドライブからバックハンドドライブへスムーズに切り替えるためには、フォアハンドドライブのときに「ラケットをしっかり振り切る」ことが先決です。
 ラケットを振り切ると重心が自然と左足の方にかかり、バック側へスムーズに動きやすくなります。このとき、フォアハンドドライブのスイングが中途半端だと、重心の位置が不安定になり、バック側へスムーズに動くことができません。
 この点を踏まえ、フォアハンドドライブからバックハンドドライブへスムーズに切り替えるためには、右足から左足への重心移動を使い、ラケットを斜め上にしっかり振り切ることを心掛けてフォアハンドドライブしましょう。



【究めるポイント②】
体の正面で打球できる位置に動き
ラケットを右斜め上に振り切る


達人からのアドバイス
 ラケットをしっかり振り切るようにフォアハンドドライブしたら、バック側に来たボールに対して、両足で軽くジャンプしてバック側に動きます。そうして、体の正面で打球できる位置まで素早くスムーズに動くことが、今回の切り替えパターンを成功させるポイントです。
 体の正面で打球できる位置まで動き、ひじを体から離してバックスイングを取ったら、ひじを支点に右斜め上方向へスイングしてバックハンドドライブします。
 このケースでも、ラケットをしっかり振り切ることを心掛けてください。そうすると、重心が右足の方へかかって体のバランスが保たれるので、次球へスムーズに対応しやすくなります。



【究めるポイント③】
グリップをあまり変えずに両ハンドを切り替える


達人からのアドバイス
 私が両ハンドを切り替えるときは、グリップ(ラケットの握り)をほとんど変えません。フォアハンドドライブもバックハンドドライブもほとんど同じグリップで行います。同じようなグリップで両ハンドを打球すると、グリップを切り替える時間を省くことができるので、その分、両ハンドの切り替えをスムーズに行うことができます。両ハンドの切り替えがスムーズにできないという選手は、フォアハンドもバックハンドもグリップをあまり変えずに打球することを心掛けてみてください。
 もちろん、グリップを大きく変えても両ハンドを問題なくスムーズに切り替えられるのであれば、グリップを変えても構いません。


(取材/文=猪瀬健治 写真=岡本啓史 動画=小松賢)

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