女子日本の相手は地元のドイツ。リーグ戦のヤマ場であり、アウェイという中で厳しい戦いも予想されたが、終わってみれば3対0とドイツを圧倒した。
これまでの試合は日本の力がやや陰を潜めていたが、この試合では福原、石川、平野の3選手全員が力を出して、強いニッポンを見せた。
1番の石川は両ハンドドライブの威力を持つシルバーアイゼンに対して、サービスで崩して試合を有利に進め、これまでの試合で見えていた堅さもなく、集中したプレーを見せて先取点をあげた。
2番の福原はウー・ジャデュオに対して、攻めて攻めて攻めまくった。そのプレーは全日本選手権大会で見せたときと同じで、バックハンドでチャンスをつくってフォアハンドで決めるプレーが光った。試合の序盤はウー・ジャデュオが福原のフォア側を攻めたが、福原のフォアドライブに手こずり、ボールをバック側に集めるようになる。そうなれば福原の展開になり、福原は最後まで攻撃の手を緩めなかった。
3番は平野対イヴァンカン。世界選手権大会はこれが初出場のイヴァンカンだが、かねてからその実力は有名で日本にとっては嫌な存在だった。しかし、1、2番でつくったいい流れを受けた平野は、得意の緩急をつけたカット打ちでイヴァンカンを一蹴。戦術、集中力ともにとても高く、これぞ平野というプレーを見せた。
ドイツに勝利した日本。これでリーグ1位通過が確定した。5大会続けて銅メダルを獲得している日本。決勝進出に向けてエンジンがかかってきた。