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男子団体。圧倒的な強さで中国が6連覇を飾る

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 中国対ドイツの顔合わせとなった男子団体決勝。

 トップは張継科対ボル。ボルは2006年のブレーメン大会決勝で馬琳から、2010年のモスクワ大会決勝で馬龍から勝ち星をあげており、中国が1番マークしている選手。そのボルに対して張継科は、1ゲーム目を競り勝つと2ゲーム目は手がつけられないほどの連打を見せてボルを圧倒。そのまま押し切るかに見えたが、ボルはあきらめずにくらいついていく。フォア側に打たれた攻撃をカウンターで盛り返すなど、徐々にペースをつかんできたボルは3ゲーム目をジュースで取ると、4ゲーム目も9点で取った。

 最終ゲーム、1万人の観客がボルに大声援をおくる。ボル優勢の中で始まった5ゲーム目、張継科はあふれんばかりの闘志を出して6対0とスタートダッシュに成功する。この差が最後まで縮まらず、11対6で張継科が先取点をあげた。

 2番は馬龍対オフチャロフ。馬龍の両ハンド攻撃に手も足もでないオフチャロフ。2ゲームからバックハンドのロングサービスを多用して馬龍をくずしかけたオフチャロフ。9対5とリードしたがそこから勝ちを意識してロングサービスを使うことができず逆転されると、3ゲーム目は劣勢からジュースに追いついたが、そこで力尽きた。リードしているときに弱気になってしまったのが悔やまれる。

 3番は王皓対バウム。気合い十分の王皓が絶対有利と思われていたこの試合は、1ゲーム目をバウムが取るまさかのスタート。しかし、王皓はひるむことなく、2ゲーム目から果敢に攻めまくる。2、3ゲームをあっさりと王皓が取ると、4ゲーム目も7対3とリードする。勝負あったかに見えたが、ここからバウムが強気のプレーをして10対9と逆転。会場を盛り上げたが反撃もここまでで、ジュースに追いついた王皓がこのゲームをものにした。

 これで中国は6連覇を飾ったが、この優勝にひたることはないだろう。彼らの目は4カ月後に迫ったロンドンオリンピックに向けられているに違いない。

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