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前期日本リーグ 東京・墨田で開催 ~男子は東京アート、女子は十六銀行が優勝~

 平成24年6月27日~7月1日、墨田区総合体育館(東京)で平成24年度前期日本卓球リーグ東京大会が開催され、男子1部は東京アート、女子1部は十六銀行が優勝した。


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 男子1部は7期連続優勝を狙う東京アート、松平賢二と笠原が加入した協和発酵キリン、全日本チャンピオンの吉村が入学した愛知工業大学など、多くのスター選手が出場した。各チームともホームマッチを2試合戦って迎えた東京大会は、初戦から吉村vs松平が実現するなど、各コートで素晴らしい打ち合いが展開された。

 そんな中、今大会も強さを魅せたのは東京アートだった。ヤマ場と見られた土曜日の2連戦で、愛知工業大学と協和発酵キリンに連続完封勝利を収めて、独走態勢をガッチリ固めた。
 粒ぞろいのチームの中で一際存在感を示したのは大矢だ。上位チームとの対戦で前半に起用され、森本(愛知工業大学)、下山(協和発酵キリン)、御内(シチズン)を下し、チームに勢いを付ける活躍で、見事に最高殊勲選手賞に選ばれた。

 2位の愛知工業大学は絶対的エース・吉村の加入でチーム力が大幅にアップした。全日本ランカーの森本との2枚看板で快進撃を見せ、この後に控えるインカレに向けていい流れを作った。
 


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 女子1部は石川佳純、藤井寛子、石垣優香といった世界卓球2012ドルトムント日本代表が参加して、ハイレベルな戦いが展開された。各チームの戦力が拮抗して大混戦となった。
 波乱の幕開けは金曜日の第5戦だった。4期連続優勝を狙う日本生命と対戦した十六銀行が大奮闘。狭間が藤井寛子との両ハンド合戦で金星を挙げると、石塚・山梨が全日本王者の藤井・若宮に競り勝って王手をかけた。4番で山梨が藤井優子との息詰まる打撃戦で競り勝って、十六銀行が日本生命に土を付けた。
 翌日の第6戦。5戦全勝の十六銀行がサンリツに1対3で敗れ、4勝1敗同士の日本生命と日立化成は2対2のラストに。ここで小野が藤井寛子に競り勝って、日立化成が5勝1敗とした。最終戦は十六銀行と日立化成が対戦するため、4勝2敗の日本生命の優勝がなくなり、十六銀行と日立化成の勝者が優勝することになった。

 注目の最終戦は日立化成のゴールド選手・石川が見事な集中力で先制点を挙げたが、この流れを食い止めたのは十六銀行の高瑜瑶だ。日立化成のエース・森薗の強打に苦しんで0対2と追い込まれたが、ここから驚異的なブロックで森薗のバックを潰して3ゲームを連取。見事な逆転劇で嫌な流れを吹き飛ばした。
 そして、2対2で迎えたラスト。十六銀行・石塚と日立化成・小野のゲームは一進一退の攻防でゲームオールとなり、最終ゲームも8オールに。ここで攻めの気持ちを貫いた石塚がフォアハンドドライブで押し切って、十六銀行に8年ぶりの栄冠をもたらした。今秋のぎふ清流国体にはずみを付ける久々のタイトルとなった。

 2位は日本生命。5勝2敗で日立化成と並んだが得失点で上回った。惜しくも4連覇を逃したが、最後まで気持ちを切らずに戦った。


 大会の記録は日本卓球リーグのホームページに掲載されています。
 http://www.jttl.gr.jp
 
 なお、今大会の模様は卓球レポート8月号(7/20発売)に掲載予定。
 現地取材班:兼吉秀洋(卓球レポート編集部)

<写真は上から、東京アート(東京)、十六銀行(岐阜)、大矢英俊(東京アート)、十六銀行優勝の瞬間(石塚vs小野)>  

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