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元日本代表が世界卓球を語る「梅村礼の眼」⑫

世界卓球2017デュッセルドルフでは、全日本チャンピオンの座に2度輝き、日本代表としても活躍した梅村礼がその鋭い目で見た世界卓球を語る。ここでは、男子ダブルス決勝の話を聞いた。


ayazo.jpg<男子ダブルス決勝>
樊振東/許昕(中国) 9,14,9,-6,11 森薗/大島

どのゲームも先手をとってリードをしていることも多かったのですが、中国選手は要所で日本選手の体をめがけて打つボールでラリーを優位に進めました。日本選手は森薗選手、大島選手ともにラリー戦になったときにフォアハンドを主体にするのですが、体めがけてボールを打たれると、フォアで回り込みたくても回り込めないため、回り込むこともドライブ強打することも難しいという展開になってしまいました。特に要所では中国ペアは日本選手の体にめがけて的確に打球することを徹底していました。そこが勝敗の大きな分かれ目になったと思います。
また、試合の終盤は、大島選手のレシーブミスや、ストップが浮いたところを一発で打ち抜かれたりするケースが多く見られました。対中国選手に対しては、サービス・レシーブを徹底して厳しくいかないといけません。
今後はよりサービス・レシーブの厳しさを追求していくこと、ラリー戦で引き合う前に自分たちが先手を取れるようなポジショニングをとることが必要だと感じました。力対力の勝負でラリーをすると、中国選手のほうがボールスピードが速くて、押されてしまうケースが多いです。そのためにはポジションを少し前ぎみにして、打球点を早くして、先手を奪うことが重要です。
敗れはしましたが、序盤から最後まで高い集中力で良いプレーを見せてくれました。後は、ゲームの終盤で1、2点を取ることができるように決勝での課題を克服してほしいです。
 


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今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
http://www.ittf.com/tournament/2705/world-table-tennis-championships/

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