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梅村礼が見たジャパンオープン 女子シングルス決勝

元全日本チャンピオン、日本代表にして、現在はTBE(タマス・バタフライ・ヨーロッパ)に勤務し、世界の卓球事情に通じた梅村礼がジャパンオープンでの選手たちの戦いぶりを評する。新旧世代の前陣両ハンドドライブ対決となった決勝は、若手の孫穎莎が世界チャンピオンの劉詩雯をゲームオールの熱戦の末に破った。

女子シングルス準決勝

孫穎莎(中国) 4,9,-4,-6,-7,8,3 劉詩雯(中国)

 2人とも前陣両ハンドドライブを得意とする同じようなタイプの選手ですが、スピードの劉詩雯に対して、孫穎莎は「スピード+パワー」でした。特に差が出たのが、バックハンドですね。劉詩雯はラケットが下から出ていましたが、孫穎莎は上から出ていました。劉詩雯が持ち上げたボールを、孫穎莎が上からかぶせて打ち抜くという展開が随所で見られました。

 それにしても孫穎莎はミスも少なく、相手もよく見えていて非常に出来がよかったですね。序盤の勢いで押し切るかと思われましたが、劉詩雯も意地を見せました。劉詩雯はバック対バックで1本ミドルを入れる、バック対バックから相手がコースを変えるのを待っていてカウンターするなど、速さだけではなく戦術、試合運びで3対2と逆転したのはさすが世界チャンピオンというところですね。

 ただ、最後は孫穎莎がパワーで持って行ったという感じになりました。先ほどいいましたが、劉詩雯は下回転のボールをドライブしたところからラリーを始めるつもりが、孫穎莎はそのボールを狙い打っていたので、最終的にはその差が勝敗につながったのと思います。バック対バックでは勝てないと判断したのか劉詩雯は回り込みも見せましたが、孫穎莎はそれも見越して、バックストレートを突くなどして、うまく対応していました。本気で優勝を狙いに来ているという気迫を感じました。

 準決勝で劉詩雯に敗れた平野美宇も小柄で右シェークの前陣両ハンドドライブ型でタイプが似ていますが、ストライクゾーンというか強く正確なボールを打てる範囲の広さに中国選手との違いを感じました。
 待っているところに来たときは、平野もものすごくいいボールを打ちますが、少しタイミングやコースを外されたときに、やはり精度と威力が落ちてしまう。その調整力、対応力の差を感じました。特に同タイプ同士の対戦になるとミスが少ない方が勝つので、そこは課題と言えるかもしれません。

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なお、詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
ITTF(国際卓球連盟):https://www.ittf.com/tournament/5005/2019/2019-ittf-world-tour-japan-open/
Seamaster 2019 ITTFワールドツアープラチナ ライオン卓球ジャパンオープン荻村杯 札幌大会:http://www.japantabletennis.com/japanopen2019/

(取材=佐藤孝弘)

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