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ビッグトーナメント福島大会 〜男子シングルスは丹羽孝希が優勝〜

 シチズンカップ第31回日本卓球リーグ選手権・ビッグトーナメント福島大会が、4月20日(水)~23日(土)にかけて、福島県の南相馬市スポーツセンターで開催。
 ビッグトーナメントとは、日本リーグ加盟選手に特別招待された2022年世界卓球選手権成都大会(団体戦)日本代表選手を加えて、シングルスとダブルスで日本一を争う大会だ。
 大会最終日は男子シングルスが決勝まで行われ、丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)が優勝を果たした。

優勝 丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)

得意の速攻を決め、前評判通りの優勝を飾った

優勝を決め、ベンチの坂本竜介コーチと

2位 池田忠功(リコー)

打ち合いに強さを見せ、強豪たちを次々に沈めて決勝進出

3位 山本勝也(リコー)

丹羽にひけを取らない速攻で迫ったが、ほんのわずかに及ばず

3位 横谷晟(愛知工業大)

鋭い両ハンドを見せたが池田に打ち負けた


●男子準々決勝
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) -8,4,4,8 坂根翔大(関西卓球アカデミー)
山本勝也(リコー) -9,8,10,9 硴塚将人(協和キリン)
池田忠功(リコー) -7,9,5,6 酒井明日翔(シチズン時計)
横谷晟(愛知工業大) 7,-9,-10,6,13 上村慶哉(シチズン時計)

●男子準決勝
丹羽孝希 -15,-4,7,7,12 山本勝也
池田忠功 11,6,-5,2 横谷晟

●男子決勝
丹羽孝希 6,9,-4,9 池田忠功

 男子シングルスを制したのは、招待選手の丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)。準決勝では、山本の速攻に苦しみ、最終ゲームは7-10と追い詰められたが、「後がなくなったところで相手のチキータに対応することができた」と語るように、山本のチキータを思いきって狙い打ち、窮地をしのいで決勝へと駒を進める。
 強豪たちに打ち勝って上がってきた池田との決勝では、ラリーで押される場面もあったが、要所で変化サービスからの速攻を決め、勝ちきった。
 長期休養を経て初めての試合ということで本人も首をかしげるシーンが見られたが、それでも優勝するところに丹羽の底力が表れていた。

●丹羽孝希の優勝コメント
「ビッグトーナメントは初優勝なので嬉しいですね。苦しい試合も多かったし、内容はいろいろあるんですけど、勝てて良かったです。
 大会がしばらくないため、今大会への出場を決めました。いつもビッグトーナメントには世界代表として誘ってもらっていたのですが、国際大会と重なって出ることができなかったので、今回は(試合が)重なっていないので出たいなと思いました。
(準決勝の山本選手には)0対2で負けていて、4ゲーム目3-6、5ゲーム目7-10で負けていて、5回マッチポイントを握られていたのですごく苦しい試合でした。相手のチキータに対応できたのが良かったです。それまで取れなかったんですが、最後追い詰められたときにうまく対処できました。
 今日は、たくさんの人が来てくれて、特に僕の応援をたくさんしてくれたので、それは力になりました。
 3月のTOP32が終わってから1カ月休養していて、4月7日から練習をスタートして、ラケットも新しく変えて、坂本さんという新しいプラベートコーチも雇って、これからが再スタートという気持ちでプレーしたんですけど、やっぱり休みも多かった分、体も動かなくてフォアハンドのミスも多かったですし、体の動きが悪くてラリーではほとんど負けていましたね。なので、もっと練習を積んで体周りに来たボールの対応とか連打とか、そういうのをもっと練習していきたいです。
(プラベートコーチである坂本竜介氏の存在は)普段の練習からずっと見てもらえるので、それは全然違います。僕はモチベーションの維持が本当に難しいので、そこを毎日後ろに坂本さんがいることで練習も頑張れますし、僕一人だったら練習休もうかなと思うときも、坂本さんがいるから練習に行くことができます。今後の大会についても前向きに話し合っているので、それは一人だとやはり難しかったと思います」

 2位の池田忠功(リコー)は、準々決勝で前回2位の酒井、準決勝では招待選手の横谷に打ち勝って決勝へ進出。丹羽には速攻で振り切られ、優勝はならなかったが、打ち合いに強さを見せて場内をわかせた。

 3位には、優勝した丹羽を崖っぷちまで追い詰めた山本勝也(リコー)と、チキータからの両ハンドが鋭い横谷晟(愛知工業大)が入った。


【ベスト8に入った選手】

坂根翔大(関西卓球アカデミー)

カウンターのうまさが秀逸。丹羽とも好ラリーを演じた

酒井明日翔(シチズン時計)

前回ファイナリストは池田の思いきった攻めに押された

硴塚将人(協和キリン)

柔らかいオールラウンドプレーでベスト8入り

上村慶哉(シチズン時計)

粘り強い両ハンドで横谷に挑んだが、ゲームオールジュースで惜敗

詳しい結果は、日本卓球リーグのホームページに掲載されています。
日本卓球リーグ実業団連盟外部サイト(Labo live):https://score.labolive.com/game/jttl-2022-bigtournament/match

(取材=猪瀬健治)




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