世界のトップ選手が一堂に会し、数々の名勝負を生んだ世界卓球2025ドーハ。卓球レポートでは、この大会でプレーしたバタフライプレーヤーに、それぞれの視点から大会を振り返ってもらった。
今回は、3種目に出場し、男子ダブルスでベスト8に入ったK.カールソン(スウェーデン)の言葉を紹介する。
--ドーハでのプレーを振り返っていかがでしたか?
K.カールソン 男子シングルスと男子ダブルスは私にとっては良かったと思います。混合ダブルスはもっとプレーしたかったのですが、2回戦で林昀儒/鄭怡静(中華台北)という非常に強いペアに負けてしまいました。
林昀儒はパリ五輪では陳思羽とペアを組んでいて、鄭怡静とのペアでは世界ランキングが低かったため、2回戦で当たってしまいましたが、彼らは東京五輪の銅メダリストです。厳しい試合でした。
--男子シングルスは3回戦で林詩棟(中国)と当たるブロックでしたが、プレー内容はいかがでしたか?
K.カールソン 男子シングルスでは最初の2試合で非常にいいプレーができました。1回戦のヤンカリック(チェコ)、2回戦のロブレス(スペイン)に対しては、良いコンディションでプレーができました。
パリ五輪はとても激しかったので、その後は少しリラックスするために、あまり多くの大会に出ないようにしていました。ブンデスリーガではたくさん試合をしましたが、WTTにはあまり出ませんでした。今年からはまたWTTにも集中するようになりましたが、試合数が少なかったおかげで、心身が強くなったと感じています。ドーハに来た時はとてもいい状態でした。
しかし、不運にも3回戦で世界ランキング1位の林詩棟と当たってしまいました。最初のゲームを取ることができましたが、その後は少し差を感じる内容でした。
--男子ダブルスでは準々決勝進出を果たしました。
K.カールソン マティアス(ファルク/スウェーデン)とはあまり練習はしていませんでした。パリ五輪では私はアントン(ケルベリ/スウェーデン)とペアを組んでいましたし、マティアスと一緒にプレーすることは少なくなりましたが、私たちのダブルスに非常に高い可能性があることは知っています。私たちは世界卓球2021ヒューストンのチャンピオンですし、さらに2回の準々決勝進出の経験があります。今回のトーナメントにも自信を持って臨みました。
3回戦の、ダン・チウ/デュダ(ドイツ)戦はとてもレベルの高い試合でした。私はデュッセルドルフに住んでいたので、彼らとはよくプレーしましたし、彼らのことはよく知っています。
試合では第1ゲームが重要でした。私たちは3-8でリードされていましたが、このゲームを逆転で取って、その後もとてもいいプレーができました。第3ゲームでは2回マッチポイントを逃して、とても僅差の試合になりましたが、最終ゲームは強いメンタルでプレーできました。
準々決勝では、F.ルブラン/A.ルブラン(フランス)に対しても良いプレーができたと思いますが、私たちは若い彼らに比べるとプレーが少し遅すぎました。彼らは非常に攻撃的で、時間を与えてくれないので、私たちは簡単なミスをしてしまいました。
--今後の目標をお聞かせください。
K.カールソン 大きな目標は2028年のロサンゼルス五輪です。男子ダブルスがオリンピック種目として再び採用されました。これは私にとって大きなチャンスです。
もちろんそれまでも、ヨーロッパ選手権大会、WTTスマッシュなど多くの大会で良い成績を残したいと思っています。
(取材/まとめ=卓球レポート)




