プロ卓球Tリーグ2025-2026、女子は日本生命レッドエルフ対日本ペイントマレッツで開幕
昨日の男子に引き続き、ノジマTリーグ2025-2026シーズンの女子開幕戦が2025年7月27日、国立代々木競技場第二体育館で行われ、日本ペイントマレッツと日本生命レッドエルフが対戦。
試合に先立って、Tリーグのオフィシャルユニフォームパートナーを務めるバタフライが展開する卓球ヒーロー、グレイザーマンやアイドルグループ『高嶺のなでしこ』が登場して新シーズンの開幕を盛り上げると、選手たちがプロレスリングZERO1のレスラーたちにエスコートされて入場し、女子の新シーズンの幕が開いた。
1番ダブルス 上澤/笹尾が青木/髙森を下し、日本生命レッドエルフが先制
昨年のレギュラーシーズン1位の日本ペイントマレッツとレギュラーシーズン3位の日本生命レッドエルフのカードになった女子開幕戦。
第1マッチのダブルスは、日本ペイントマレッツが青木咲智/髙森愛央の高校生ペア、日本生命レッドエルフは今年の全日本を制した笹尾明日香/麻生麗名ではなく、笹尾に左腕の上澤杏音をペアリングしてきた。
試合は日本生命ペアが素早い連係を生かして第1ゲームを9本で取るが、第2ゲームはマレッツペアが11-10で競り勝ち、勝負は最終の第3ゲームへ。
6-6から始まる最終ゲームは上澤/笹尾が攻めの速さで青木/髙森を引き離し、日本生命レッドエルフが先取点を物にした。
2番 村松が中学生離れしたプレーで迫るも、范思琦が押さえて日本生命レッドエルフが王手
続く2番、日本生命レッドエルフは中国代表経験がある范思琦に王手を託す。一方、タイに追いつきたい日本ペイントマレッツは初出場の中学1年生、村松心菜を起用してきた。年齢は13歳と若いが、WTTユースコンテンダー ヴァラジュディンU13優勝など国際大会で数々の好成績を収めており、村松は日本女子期待の選手の一人だ。
「村松選手は中学1年生で13歳」というアナウンスに場内がどよめく中、始まった第2マッチは、村松が思いきった両ハンドで范思琦を圧倒し、7-0とリードする展開。そのまま村松が第1ゲームをあっさり奪うと、続く第2ゲームも范思琦と互角に打ち合う様子から、「ひょっとすると......」という雰囲気が場内に満ちたが、元世界ランキング11位の実績を誇る范思琦が踏みとどまる。村松の両ハンドに押される場面もあったが、要所でミスの少ないバックハンドと伸びやかなフォアハンドで得点を重ねた范思琦が3ゲームを連取し、日本生命レッドエルフに王手をもたらした。
一方、勝利には届かなかった村松だったが、中学1年生とは思えない力強くてミスの少ない両ハンドで2千人を越える観衆を大いに沸かせた。
3番 芝田が意地のプレーで面手を振り切り、日本ペイントマレッツが反撃開始
王手がかかった日本生命レッドエルフは木下マイスター東京から移籍してきた面手凛と、反撃したい日本ペイントマレッツは大黒柱の芝田沙季が相まみえる。
第1,第2ゲームは芝田がさすがの守備力と機を見たフォアハンドで面手の鋭い攻撃をかわして連取するが、あとがなくなって腹が据わった面手がめげずに両ハンドで攻め、第3、第4ゲームを連取してゲームオールにもつれる展開。
6-6から始まる最終の第5ゲームは一進一退の攻防でジュースまでもつれたが、粘り強く両ハンドを振った芝田が面手を振り切り、日本ペイントマレッツが反撃の狼煙(のろし)を上げた。
4番 赤江が青木との激しい打ち合い制し、日本生命レッドエルフが開幕戦勝利
ここで勝負を決めたい日本生命レッドエルフは赤江夏星が登場。一方、ラストに望みをつなぎたい日本ペイントマレッツは青木咲智にチームの命運を託す。
2022年、2023年の新旧インターハイ女王対決となった一戦は、赤江が厳しい両ハンドで2ゲームを連取し、チームの勝利に王手をかける。
青木を圧倒する展開から、このまま赤江が勝ち切るかに思われたが、第3ゲームから赤江のプレーに慣れてきた青木が粘り強く両ハンドを振って第3、第4ゲームをいずれも11-10の僅差で奪い返し、勝負は最終の第5ゲームへ。
6-6から始まる第5ゲームはスタートから青木が2本連取する展開。これは青木が大逆転勝利を収めるかと思われたが、「今年のテーマは『新しい自分に出会う』こと。いつもなら安全な方を選んだが、厳しい選択ができた」という赤江が厳しい攻めを最後まで貫き、ゲームオール9本で青木を振り切って勝利。
日本生命レッドエルフが開幕戦勝利を決めた。
女子開幕戦 結果
日本生命レッドエルフ 3対1 日本ペイントマレッツ
○上澤杏音/笹尾明日香 9,-10,7 青木咲智/髙森愛央
○范思琦 -3,9,9,8 村松心菜
面手凛 -9,-5,6,6,-10 芝田沙季○
○赤江夏星 6,8,-10,-10,9 青木咲智
なお、詳しい記録等は Tリーグのホームページをご覧ください。




