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わたしの練習115池田孝江 エーテボリ世界大会をめざして

 ■卓球との出会い

 わたしが本格的に卓球を始めたのは、中学2年生の時でした。それまでも両親が卓球をやっていたこともありラケットを握ったことぐらいはあったのですが、それ以上のできごとがこの時あったのです。それは、春休みに、ヨーロッパへ家族旅行に行ったときのことでした。飛行機の中で長谷川選手('67年世界チャンピオン)に出会ったのです。長谷川選手は、「バーミンガムで行われる第34回世界選手権の取材に行く途中」だったそうですが、わたしはこの時世界チャンピオンと話すチャンスに恵まれ「よし、私も卓球をやろう」と思ったのです。
 まもなく、父が倉庫を改築して「卓球センター」を始めました。その卓球センターで毎日午後6時から9時頃まで、父の指導で練習するようになりました。ときには、時間が過ぎるのも忘れて、夜中の1時頃まで練習した日もありました。
 練習といっても、初めは、フォアハンドロングの一本打ちが主でした。そして、少し慣れた頃から、左右のフットワークを教わりました。単純な練習のくり返しでしたが、とても楽しい毎日でした。その結果、中体連の市大会のシングルスに優勝、県大会で3位に入ることができたのです。

 ■高校時代

 高校は、岐阜県の中京商業高校に進学しました。中学校時代は、学校の卓球部には入っていたのですが、部活動は盛んでありませんでした。そのためチーム戦には出場できなかったのが心残りでした。
 そんな時、中京商業高校が卓球センターで合宿されたのです。その合宿に接して、わたしも「ぜひみんなと一緒にやりたい」と思い進学を希望したのです。
 中京商高では三輪先生の指導のもとで、卓球部員だけの合宿所生活を送りました。この3年間は、大変貴重な経験を得ると同時に、親のありがたさを身にしみて感じ、今の私を作りあげた大切な3年間でした。
 毎日の合宿生活を紹介しますと
 5:30 起床 掃除 自主トレーニング
 7:30~8:30  朝食、サービス、レシーブ練習
 16:00~19:00 練習
 19:00~19:30 休憩
 19:30~22:00 練習
 22:00~23:00 夕食
...早朝から深夜まで同僚が一丸となって卓球に明けくれる毎日でした。
 練習内容としては、
 ①フォアクロス、バッククロス、フォアストレート、バックストレートのフォア打ち各10分
 ②フットワーク左右、前後
 ③ワンコースでの切り替え
 ④多球練習によるシステム練習
 ⑤各自の課題練習
 ⑥ゲーム練習(バレーボール式ゲーム...サービスの時にポイントしなければ得点にならない方式。3球目リーグ...3球目までのゲーム)
...などが主でした。

 ■インターハイの敗戦。...そして進学

 一番思い出に残っているのは、高校3年生の時、上尾で行われたインターハイです。団体戦で「優勝候補」と言われていた京浜女子商高に、3回戦で4-3で勝つことができたので「あわよくば優勝できるのでは」と思ったところ、準々決勝で真岡女子高に3-4で敗れてしまいました。それも、私がトップのダブルスと5番で負けたのが敗戦の大きな原因だったのです。この時はチームに対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいで、二度とラケットは持つまいと思うほどでした。
 しかし、日が経つにつれて、いやな思いもうすれ、「もう一度やってみよう」という気がわいてきました。ちょうどその頃、野平さん(前専大監督)に励ましの言葉をかけていただいたのです。勇気がわいてきました。「よし、もう一度がんばってみよう」と思い直し、野平さんはじめ、多くの名選手の出身校である伝統ある専修大学進学を決意したのです。

 ■体力の必要性を痛感

 大学に入ってからは、よい指導者、先輩、環境に恵まれ、自分としては順調なスタートを切れたと思っています。が、大学に入って痛感しているのがトレーニングの必要性です。先日行われた関東学生選手権では運にも恵まれて優勝することができましたが、16ゲームを戦っただけで体力的に精一杯でした。これからは、1日20ゲーム以上戦っても、気力、集中力がおとろえないような体力をつけたいと思っています。そして、最終ゲームの後半になってもいいボール、いいスマッシュが打てるようになりたいと思っています。

 ■速さの追求

 わたしがめざす卓球は、速さの追求です。そのために、現在は、ここ1本という時に思いきって出せるサービスからの速攻を身につけるよう、練習にとり組んでいます。また、高い打球点を連続してとらえられるように、動きの速さ、振りの速さを高めるように努力しています。現在の主な練習は、
 ①サービス+3球目攻撃(打球点を落とさない)
 ②レシーブ+4球目攻撃
 ③台上プレー(ネットプレー)
 ④ショート対ショートからのとびつき、回り込み(ショートの強化)
 ⑤バックハンド強化
 ⑥守りから攻めに転じる練習(実際に打球する前に、1度素振りをする)
...などです。
 これからは、「一歩前進」をモットーに、精神面、体力面、技術面、すべてにおいて強化を目指し「身近な目標」と「大きな夢」を持って進んでいきたいと思っています。身近な目標としては、インカレ、リーグ戦はじめ、すべての団体戦で全勝することと、全日本学生シングルス優勝です。そして、大きな夢である'85年エーテボリ世界大会をめざしてがんばりたいと思います。

いけだたかえ
中京商高→専修大2年。右、ペン、異質攻撃型
異質ラバー(片面に一枚ラバー、片面に裏ソフト)を生かしたサービスからの速攻が身上。
大学入学後着実に力をつけ、'83年関東学生選手権優勝。今後の活躍が期待される。

(1983年9月号掲載)

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