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卓レポ名勝負セレクション 
The Artist Kenta Matsudaira 松平健太 Select.6

 卓球レポートは国内外のさまざまな大会へ足を運び、およそ半世紀にわたり、あまたの熱戦を映像に収め続けてきた。その膨大な映像ストックの中から、語り継がれるべき名勝負を厳選して紹介する「卓レポ名勝負セレクション」。
 今シリーズは、芸術的なタッチで観るものを魅了する松平健太(ファースト)の名勝負の数々をセレクションしている。
 ラストは、許昕(中国)との2013年世界卓球選手権(以下、世界卓球)パリ大会男子シングルス準々決勝をお届けしよう。

■ 観戦ガイド
変幻自在のプレーで許昕に迫る!
健太の魅力あふれるパリ大会のベストゲーム

 男子シングルス2回戦で馬琳(中国)に勝利し、勢いに乗った松平健太(当時 早稲田大)は、3回戦で江宏傑(中華台北)を下し、4回戦でヨーロッパの鉄人・サムソノフ(ベラルーシ)と対決。パワフルな両ハンドドライブでサムソノフの厚い壁を打ち破り、自身初の世界卓球男子シングルスベスト8入りを果たした。

 準々決勝でメダルを争うのは、許昕だ。張継科、馬龍(ともに中国)と並び、最強中国の主軸へと成長した許昕は、世界ランキング1位(2013年5月発表)でパリ大会に臨んでおり、紛れもなく優勝候補の一人だ。
 強烈なフォアハンドドライブで押しまくる許昕のフィジカルプレーは圧倒的だが、巧みなテクニックとパワーで強敵を連破してきた松平なら十分勝負になるのではないか。

 この予想通り、試合は一進一退の展開で進んでいく。
 許昕に十分な体勢で打たせない台上のうまさもさることながら、この試合の松平のプレーで特筆すべきは、ブロックだ。
「一般にブロックは、相手の攻撃に対して守る『守りの技術』として認識されていると思います。しかし、相手の攻撃を単にブロックで止めるだけでは、連続攻撃を許してしまいますし、得点に結びつけることも難しいでしょう。(中略)そこで、僕がブロックするときは、単に返すのではなく、コースや変化を工夫しています。(中略)つまり、僕にとってブロックは、自分が攻撃できないときの守りの技術ではなく、『得点を狙う攻めの技術』なのです(卓球レポート2013年8月号より抜粋)」と本人が語っているように、松平は変幻自在のブロックで許昕の剛腕をさばき、会場のベルシースポーツホールに詰め掛けた大観衆を熱狂させていく。
 
 柔らかなタッチで相手を翻弄したかと思えば、迫力のパワードライブで後陣から巻き返す。柔と剛、さまざまな表情を見せながら許昕に迫る松平のプレーは、まるで豊かな表現力で観衆を魅了するアーティストのようだ。
「パリ大会のベストゲーム」と称された、松平の魅力あふれる名勝負を存分に味わってほしい。
(文中敬称略)

(文/動画=卓球レポート)

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