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開幕直前! 世界卓球2022成都 女子団体の見どころ

 第56回世界卓球選手権団体戦が、中国の成都で9月30〜10月9日にかけて開催される。2020年に開催が予定されていた釜山大会がコロナ禍の影響で、3度の延期の末、中止となったため、世界卓球の団体戦は2018年のハルムスタッド大会以来、4年ぶりの開催となる。
 開幕に先駆けて、元全日本チャンピオンで各国の事情に明るい梅村礼(タマス・バタフライ・ヨーロッパ)が、試合の見どころや各国のチーム状態、注目選手などについて話してくれた。
 ここでは、男子団体の見どころを紹介しよう。
【男子団体の見どころはこちら】

中国とガチで戦えるメンバーがそろった日本

 女子のエントリーリストを見ると、男子に比べてフルメンバーで参戦している国が多い印象です。
 優勝争いはというと、やはり中国が筆頭でしょう。中国チームの柱として長年活躍してきた丁寧、劉詩雯が団体戦メンバーから退きましたが、経験豊富な陳夢、現世界女王の王曼昱、二人に勝るとも劣らない力を持つ孫穎莎の布陣は強力で、ベンチ入りしている陳幸同、王芸迪も他国ならば絶対的なエースになれる力を持っています。
 その中国に対抗するのは、日本です。伊藤美誠、早田ひな、木原美悠、長﨑美柚、佐藤瞳のメンバーは、それぞれ個々の力が高い上に、プレースタイルがバリエーションに富んでいます。中国とお互いがガチで(本気で)戦えるメンバーがそろったと思います。
 エース格は伊藤、早田ということになると思いますが、ほかの三人も力がある上に、戦型も多彩で相手によって使い分けができるので、伊藤、早田だけに負担がかかるのではなく、出場した選手それぞれが1勝ずつというシンプルなチームプランでプレーすれば自然と結果はついてくると思います。そのため、選手たちはあまり精神的な負担を受けずに勝ち上がっていけるでしょう。
 順当に行けば、中国と日本の決勝になる確率は極めて高いと言えます。男子の中国はずば抜けている印象ですが、女子の中国と日本の差は、中国優位とはいえ、それほど大きくありません。皆さんもそうだと思いますが、今大会で男女通じて私が最も見たいカードは、女子の中国対日本です。実現すれば、互いが全力でぶつかり合う激しい試合になることは間違いないでしょう。

アジア勢の卓球に慣れてきたヨーロッパ勢の健闘に期待

 中国と日本以外で上位に食い込んでくる可能性のあるチームとしては、まずドイツです。ハン・イン、シャン・シャオナのベテランに強打のミッテルハム、ヴィンター、それに若手のカウフマンが加わったオーダーは充実しています。私が特に注目しているのは、若手のカウフマンです。長身のサウスポーでセンスが良く、しぶとい卓球をする選手で、今後のドイツを背負っていくポテンシャルを秘めています。今大会でカウフマンの出番があるかどうかは分かりませんが、もし出場したら、ぜひ注目してほしい選手です。
 ルーマニアも、ほぼベストメンバーでの参戦ですね。団体戦にめっぽう強いドデアンが育児等の事情で参加を見送りましたが、Tリーグでも活躍するサマラ、ラリーに強いスッチ、最近調子を上げてきているディアコヌらの布陣は、上位を狙える力が十分あります。
 特に、最近ではWTTの大会がヨーロッパで増えたことにより、アジアの選手がヨーロッパ各地で練習する機会や期間が増えました。そのことによって、ヨーロッパの選手たちがアジア系選手に対してこれまで抱いていた、速さや変化などへの苦手意識がかなり軽減されてきたように感じます。そのため、今大会ではヨーロッパ勢がアジア勢に対してより健闘するのではないでしょうか。
 とは言ってみたものの、当然ながらアジア勢も簡単には勝ちを譲らないでしょう。
 杜凱琹、蘇慧音、李皓晴らおなじみの選手をそろえた香港は表彰台候補です。
 鄭怡静を擁する中華台北も上位に勝ち上がる力を持っています。
 上位常連の韓国は、成長目覚ましい申裕斌がけがでエントリーから外れてしまいましたが、エース格の田志希を中心に上位まで勝ち上がり、卓球強豪国としての意地を見せたいところでしょう。

期待の若手たちのプレーぶりにも注目

 そのほかで注目している国や選手を挙げると、まずタイです。サウェッタブート姉妹に、左腕のパラナンが加わったオーダーは力があります。サウェッタブート姉妹の姉・スタシニーがチームの柱ですが、東京オリンピックの女子シングルス3回戦で日本の石川を苦しめたパラナンのセンスフルなプレーがさく裂すれば、一気に上位も見えてくるでしょう。
 フランスは総合力という点では少し苦しいですが、若手のパバドに注目しています。長年指導を仰いだコーチの急逝で一時、調子を落としていた感のあったパバドでしたが、フランス卓球協会をはじめ周囲の献身的なサポートで気持ちもプレーも上がってきています。今大会で、さらなる成長のきっかけをつかんでほしいですね。
 エジプトのゴーダも注目している選手です。ゴーダは、2021年の世界ユースU15で張本美和とダブルスを組んで優勝し、女子シングルスではその張本と決勝を争ったのは記憶に新しいところですが、勘が良く、長い手足を生かして粘り強いプレーをします。未知のポテンシャルを秘めたゴーダが、シニアのトップ選手に対してどう戦うのか注目です。

(まとめ=卓球レポート)

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