ケアリッツ・アンド・パートナーズ2025年度後期日本卓球リーグ埼玉大会が、11月12〜16日まで、埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナさいたまで開催。
大会最終日は男子1部の第6戦、第7戦(最終戦)が行われ、協和キリンが優勝を果たした。
【優勝 協和キリン】
男子1部を制したのは協和キリン。
キーマッチとなった第6戦、愛知工業大学との5勝1敗同士の対決は、前半を協和キリンエースの宇田、愛知工業大学エースの谷垣が取り合って折り返したが、「(勝因は)ダブルスの勝利が全てといっていい。よく踏ん張ってくれた」と松平賢二選手兼監督が称えたように、渡辺/宇田が気迫のこもった連係で勝利し、協和キリンが勝利に王手をかける。4番のキャプテン渡辺も萩原との打撃戦を制して続き、協和キリンが愛知工業大学を下して優勝を大きくたぐり寄せた。
最大の難所を乗り切った協和キリンは、クローバー歯科カスピッズとの最終戦を、各試合とも激しく競り合いながらもことごとく物にしてストレート勝利し、唯一1敗を守って、2023年前期リーグ滋賀大会以来となるリーグ王者に輝いた。
「ポジティブ」を合言葉に、今大会に臨んだという協和キリン。チーム全員が気持ちとプレーの両面で前向きな姿勢を貫き、数々の接戦を切り抜けて頂点をつかんだ。
■協和キリン・松平賢二選手兼監督のコメント
ホームマッチ直前で幸矢(宇田)がWTTの試合に繰り上がって不在になるなど、調整がかなり難しい中だったんですけど、それぞれが役目をしっかり果たしてくれました。その中でも、いつもならどこかで崩れたらそのまま崩れがちで、特にダブルスは1回負け始めるとずっと負けてしまうことが結構あったのですが、今回は練習も十分に積めない中、1回負けても抑えるところでしっかり抑えてくれました。特に今大会は、ダブルスがしっかり踏ん張ってくれたので、あらためてダブルスはチームの核だなと思いました。
実業団が終わってから秋のシーズンが始まる前までに期間が空いたので、思い切って短期の合宿を行いました。そのときに、「ポジティブ」という合言葉を決めました。単純な言葉なんですが、僕らが負けるときは下を向いたり発言も弱気になったり、ネットインされて怒ったりしがちで、そういうのでミスするのはもったいない。そういうのをなくそうということでポジティブを合言葉にしました。そうしたら、練習のときから雰囲気が変わるんですよね。結構明るくなるんです。試合はどうやっても競る。だったら、技術力うんぬんより最後はそういうところで差が付くのかなということで今大会に臨みましたが、負けても切り替えることができたので生きたのかなと思います。
総合1位でファイナル4(日本リーグプレーオフ)に出場しますが、そこは気負わず、また去年優勝していますけど、そこも全然関係なく、新しいチームとして連覇したい。そこしか最初から目指していないので、勝ちきれるよう頑張りたいと思います。
【2位 シチズン時計】
【3位 日鉄物流ブレイザーズ】
シチズン時計が、5勝2敗で前回に続いて2位。最終日を前に2敗を喫し、上位進出に黄色信号がともったが、優秀選手賞受賞の三部、エースの阿部を中心に、第6戦でクローバー歯科カスピッズ、最終の第7戦で愛知工業大学に連勝し、日本リーグの名門の意地を見せた。
3位は日鉄物流ブレイザーズ。シチズン時計同様、2敗で最終日を迎え、第6戦で明治大学に勝利するも最終戦でリコーに競り負けたが、粘り強く勝利数を重ねたのが物をいい、3位に食い込んだ。
【男子1部の最終順位】
1位:協和キリン(6勝1敗)
2位:シチズン時計(5勝2敗)
3位:日鉄物流ブレイザーズ(4勝3敗)
4位:愛知工業大学(4勝3敗)
5位:明治大学(3勝4敗)
6位:リコー(2勝5敗)
7位:関西卓球アカデミー(2勝5敗)
8位:クローバー歯科カスピッズ(2勝5敗)
詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟外部サイト(Labo live):
https://score.labolive.com/game/jttl-2025-second/match
(取材=卓球レポート)




