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大阪インターハイ 男子シングルスは中野琥珀(野田学園)が優勝!

 高校生たちの祭典、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の卓球競技が8月12~17日にかけて、大阪府のAsueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催される。
 競技最終日の8月17日は、男子シングルス準々決勝〜決勝が行われ、中野琥珀(野田学園)が初優勝を飾った。

▼男子シングルス準々決勝の結果
伊藤佑太(星槎横浜) 3(0,4,9)0 髙橋久遠(専大北上)
岩井田駿斗(野田学園) 3(13,12,8)0 馬渕煌世(遊学館)
中野琥珀(野田学園) 3(5,-8,4,3)1 月原弘暉(愛工大名電)
中城瑛貴(野田学園) 3(8,9,-6,-10,7)2 西面睦輝(育英)

▼男子シングルス準決勝の結果
伊藤佑太(星槎横浜) 3(11,5,-3,-7,8)2 岩井田駿斗(野田学園)
中野琥珀(野田学園) 3(7,9,10)0 中城瑛貴(野田学園)

▼男子シングルス決勝の結果
中野琥珀(野田学園) 3(-10,5,-7,8,10)2 伊藤佑太(星槎横浜)

【優勝】中野琥珀(野田学園)

中野が攻める姿勢を持ち続け、大接戦をものにした

普段は物静かな中野、栄光の瞬間に感情を爆発させた

タイトルへの思いを胸に、大阪の地で躍進を遂げた

 大阪インターハイの最後を飾るシングルス決勝。男子は前回2位で第1シードの伊藤佑太(星槎横浜)と、前回ベスト8の中野琥珀(野田学園)という2年生同士の対決となった。
 試合は準決勝で第4シードの岩井田駿斗(野田学園)をゲームオールで下した伊藤が前中陣での動きの良さで先にリードを取るも、中野がパワーで打ち込んで追い付く展開でジュースとなるが、大事な場面で中野に打ちミスが出て伊藤が先行する。しかし、野田学園勢がベスト4を3枠占めながら、伊藤に優勝カップを持って行かれるわけにはいかない中野。第2ゲームは台上で有利な展開に持ち込んでから伊藤のバックサイドを攻め、このゲームを取り返す。
 追い付かれた伊藤は昨年の悪夢を繰り返すわけにはいかないと、 高い打球点からバックストレートに攻め立てて、悲願の初優勝に王手をかけた。
 第4ゲームは4-4から伊藤が2本リードしたところで、中野がたまらずタイムを入れる。ベンチの永峰とともに気持ちを整理した中野。普段から橋津監督に受けている「攻撃をやめない」というアドバイスが心によみがえって強気の姿勢を取り戻し、9-7とひっくり返してゲームオールに持ち込んだ。
 いよいよ高校日本一の座が決まる最終ゲーム。中野が引き続き攻勢をかけて3-1として伊藤がタイムで流れを止めにかかると4-4と互角の展開。このまま抜きつ抜かれつ緊迫の攻防が続いて9-9にもつれ込んだ。ここで先に伊藤が王手をかけるも決めきれずジュースになると、互いの思いがぶつかり合うラリーで中野が粘りきり、ついに熱戦に終止符が打たれた。
 この結果、中野琥珀が伊藤佑太をゲームオールジュースで下して高校生卓球の頂点に立ち、全国大会のシングルスで初タイトルを手にした。

■中野琥珀 優勝インタビュー
大会前から三冠を目指してやってきて、昨日自分が負けてチームが2位で終わってしまって、でも今日シングルスが残っていたので気持ちを切り替えて臨めたのが良かったですし、素直に優勝できてとてもうれしいです。
伊藤選手とは4回ぐらい対戦して3勝1敗ぐらいだと思いますが、いずれもフルゲームのギリギリになるので今回もそうなるんだろうなって思っていました。試合前から苦しい試合になると考えていたので、最後にリードされても心が折れずに自分のプレーができたので良かったなと思っています。9-10になったときは正直終わったなと思いましたが(笑)、もうやるしかないなと。橋津先生からも攻撃を止めないということを普段から言われてたので、やっぱりそこで攻撃を止めず攻め続けて良かったなと思います。
小学2年生のときに地元の先輩、三木隼さん(2023年インターハイチャンピオン)が野田学園に入学して、そこから入りたいなと思っていました。三木さんに「自分も優勝したぞ」と伝えたいです。
(小学生の時にイップスになって)卓球を辞めそうになった時もあるんですけど、そこを橋津先生が拾ってくれてフォームを直してくれて、高校になってチームメンバーも増えて、関わってる人に感謝したいです。
今回は学校対抗で自分が負けてチームも負けてしまったので、やっぱり来年は絶対学校対抗で2勝してチームに優勝を届けられるような存在になりたいです。今年は世界ユースにも出るので、そこで良い結果を出せるように最高の準備をしていきたいと思ってます。

【2位】伊藤佑太(星槎横浜)

伊藤は先にチャンピオンシップポイントを握ったが、無念の2年連続準優勝に

 2位の伊藤は前回優勝の川上が国際大会出場のため不参加となり、タイトルを視界に捉えていたことだろう。第1シードの名に恥じず、切れ味鋭いバックハンドのカウンターとドライブ、大きく動ける中陣でのパワープレーなど、堂々としたオールラウンドプレーで勝ち上がった。
 決勝でも先にチャンピオンシップポイントを手にして栄光にあと一歩まで迫ったが、中野の執念のプレーにまたも決勝での悔し涙となった。

【3位】岩井田駿斗(野田学園)

昨年からワンランクアップしたが、伊藤とのカウンター合戦で惜敗

【3位】中城瑛貴(野田学園)

全日本ジュニア2位の中城は中野との同士打ちで屈す

 3位には岩井田駿斗と中城瑛貴が入り、野田学園勢の3選手がベスト4という快挙となった。
 第4シードの岩井田は伊藤との準決勝で目の覚めるようなカウンター合戦を展開して会場を沸かせたが、わずかに攻めの精度の差が出てゲームオールで惜敗し、決勝進出はならなかった。
 全日本ジュニア2位で第2シードの中城は、先輩の吉村真晴選手を思い起こさせる力強いバックハンドを武器にベスト4入り。しかし準決勝の同士打ちは中野の的確な攻守に思い切りの良さを消されてしまった。

 今回ベスト4に入った4選手(中野琥珀、伊藤佑太、岩井田駿斗、中城瑛貴)は先月行われたアジアユースのU19男子団体で優勝しており、世代を代表する選手たちがその実力をいかんなく発揮した結果と言えるだろう。
 ここに世界ユース王者の川上流星を含めた2009年度生まれの選手の活躍に、これからも目が離せないだろう。

【ベスト8入りした選手】

髙橋久遠(専大北上)
髙橋はサウスポー対決で伊藤のワイドな攻守に及ばず

馬渕煌世(遊学館)
馬渕は岩井田と打ち合うが惜しくもゲームを奪えず

月原弘暉(愛工大名電)
月原は中野との打撃戦で1対1としたがそこから押し切られた

西面睦輝(育英)
西面が前陣攻守で中城に肉薄も、最後は突き放された

卓レポXでは大阪インターハイの熱戦の模様を速報予定です。ぜひご覧ください!

詳しい記録は下記大会公式ページの競技記録結果(外部サイト)まで
https://kirokukensaku.net/0IH26/discipline_060_20260817.html

(取材=卓球レポート)



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