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2019夏 熱中症になった場合の処置

暑い季節、湿気の多い季節は、熱中症が特に懸念されます。スポーツ選手にはコンディション管理も重要です。ここでは、熱中症になってしまった場合の処置について、アスレチックトレーナーの米澤和洋先生に伺いました。(川合)

解説 米澤和洋(ATHER Sports Performance/日本体育協会認定アスレチックトレーナー)

 熱中症を予防するためには「服装」「食事」「水分摂取」「睡眠」が重要です。ただし、以上のことを気をつけていても、熱中症になることはあります。それでは、熱中症が起きてしまった場合は、どう処置すればよいのでしょうか。
 運動中に何かしら頭が痛かったり、体が熱っぽかったりなど、自分で「おやっ?」と感じる場合は、すぐに運動を中止して体温を測ってください。ただ、自覚症状がない場合がほとんどですので,チーム内でお互いに注意することが必要となります。反応がおかしい、支離滅裂なことを言うなどの場合は、すぐさま対応が必要となります。そして、体温が37度を超えているようならば、すぐに運動を中止し、次のように対処しましょう。

【熱中症になった場合の処置】
1.涼しいところで休む
2.衣服を緩め、徐々にスポーツドリンクなどの水分を取り始める
3.身体全体にミスト状の水をかけてうちわや扇風機で扇ぐ
4.できればシャーベットのような小さな氷のかけらを口に含み、体内の体温を下げる
5.落ち着いたら必ず医療機関(内科)へ行く

 熱中症の症状が起きた場合は、休憩したり水分を補給したりするだけでは足りないことが多く、その後も熱を持ったまま体調がすぐれないということもあります。もちろん、けいれんなどが起き始めていれば、すぐに医療機関に直行です。
 熱中症は生命にかかわるほどの重大な問題であり、捻挫や打撲などのけがよりも怖いものです。一人一人が自ら注意するだけでなく、友達など周りの人にも目を向けて、お互いが守り合うという気持ちで、練習に、試合にがんばってください。
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